LDKの収納の不足を解決するには
2023.11.4
目次
LDKの収納不足の補完は美しい住まいに欠かせない
家にいる時間の中でも特に過ごす時間が長いのはダイニングスペースという人も多いでしょう。
その快適度は、お気に入りの椅子やテーブルがあるというだけでなく、併設されているキッチンやリビングとの関係性によっても大きく変わってきます。
ここ20~25年程でキッチンとリビングダイニングの間取りは大きく変わり、キッチンが完全に独立したクローズドキッチンはその数を減らしています。
代わりにキッチンとダイニング、そしてリビングの境界は曖昧になり、シームレスな繋がりを持って1つの空間と捉えられることが多くなりました。
家族それぞれが一つの空間に滞在し、互いのコミュニケーションを自然ととることができる間取りが求められるようになっています。
私ども家具蔵で家具レイアウトのプランニングを行う際には、間取り図面を確認しながら配置できる家具の大きさや位置、その周囲の動線などを確認していきます。
マンション・戸建に関わらずウォークインクローゼットやシューズクローゼットが充実している間取りが多い一方で、リビングダイニングの空間は広くても収納が少ない、あるいは全く無いというケースもよく目にします。
そこで実際に暮らしてみて、改めてリビングダイニングに収納があることの必要性を感じてリビングボードや壁面収納の追加の相談頂くことも少なくありません。
それはダイニングと間続きになるキッチンにおいても同様であり、キッチンの収納スペースが不足している場合のダイニングスペースでの補完をどのように考えるかは、美しいLDスペースの確保には欠かせないものとなります。
まずは「要・不要」を仕分けしてからどのように補完するかを考える
収納スペースが不足しているからと言ってすぐに収納家具を買い足すのではなく、まずは現状の収納問題を改めて見直すことが先決です。
例えば今収納しているものは本当に必要なものなのかを一度考えてみることなども大切です。
使わないもの、重要度が低いもののために収納家具を増やすのはある意味勿体ない結果となってしまいます。
まず、キッチン及びキッチンスペースの収納が足りていない場合、それを補完する機能をダイニング、あるいはリビングスペースに求めることになります。
それを十分に行うことができないと、キッチンカウンターやキッチンのワークトップ、背面収納のカウンターなどにものが山積みになっているという事態もあり、これは美観と使い勝手双方で好ましくはありません。
そこで一度「要・不要」を仕分けしてから実際の収納機能をどのように補完するかを考えていきます。
ダイニングに収納が不足している場合に起こること
あるいはダイニングスペースでいえば、収納機能が不足していることで起こるのはテーブルの上やその近くのキッチンカウンターにものが多々置いてある状況になることです。
リビングダイニングは1日の中でも長い時間を過ごす場所であり、特にダイニングスペースは食事以外に個々の作業を行う場としても活躍します。
その際に必要なものが手元=テーブルの上にあることは便利なことに違いありません。
また、帰宅しての郵便物、お子様の学校などの配布物は見易いように、あるいは後で仕分けようとテーブルの上に置いたのち、そのままになりがちです。
考えてみれば、ダイニングテーブルもキッチンカウンターも適当な場所に丁度良い高さや広さのものがある状況です。
ついついそこにものを置く気持ちは大いに理解できます。
しかし、これはやはり空間の美観を損ね、いざという時に必要なものを探すような事態を招くものです。
ここでは、テーブル周辺のどの位置にどのような収納があれば片付きやすいのか、そこには何を主に収納するのかを事前に確認し、そこから収納家具を選定することがお勧めです。
キッチンの収納不足を補う家具とは
キッチンの収納不足をリビングダイニングで補う場合、調理器具は作業場でもあるキッチンにある方が移動や使い勝手の上でベターでしょう。
一方、食器類をリビングダイニングに置いておくことで逆に使用と片付け双方で便利になる場合もあります。
例えば、食事中に必要に応じて使う取り皿・コーヒーを飲むカップ・ウォーターサーバーをダイニングに置いているならその為のグラスなどは、キッチンから持ってくるよりもダイニングにあることでキッチンの収納不足も解消に向かいます。
食器棚のような役割が主になるので扉にガラスを使用したものが一番効果的で、必要に応じて引き出しやグラスホルダーなどを装備したものがあると良いでしょう。
ダイニングの収納不足をカバーするのに最適な仕様は
ダイニングテーブルやキッチンカウンターの上が散らかるのを解決したい場合は「文房具などの細かなものを収納する」「家族で使用する大ぶりなものを収納する」という2点にフォーカスすると必要な機能が見えてきます。
引き出しは小物やいざという時の診察券等のカード類、散らかりがちな郵便物や送付物等の紙類などをそれぞれ仕分けしておくことができ、それらを上から覗き込む状態で視認できます。
家族それぞれの個別の引き出しが有っても良いでしょう。
それに大ぶりな扉があればA4ファイル等を収納しておくことができます。
これらには保管すべき送付物や住まいに関する証書や保険関係などを入れておいても良いはずです。
つまり、お勧めの仕様は引き出し+扉のものであり、腰高のものであれば圧迫感も無く、天板上は飾り棚としても使用できます。
これらをレイアウトするのに最適なのはテーブルの近く、もっと限定するなら後方あるいはキッチンカウンター下が空いていれば、そのカウンター下です。
テーブルの近くは実際の使用と片付けなども容易で、テーブル後方もカウンター下も何も置いていないことが多いことからお勧めの場所と言えます。
当然、カウンターから家具の前方が少しはみ出ても良いのか、収納性と天秤に掛けながらぴったりのものにするのか、あるいはテーブル後方の余白を考慮して収納家具の奥行はどうするか、扉は引き戸の方がスペースを要しないか、などさらに検討すべき点はあります。
そこで既製の家具で「これぞ」というものと出会うことが難しいのであれば、オーダーするのが何よりも近道です。
どのようなものがダイニングにあると便利かという点は、家族構成や個人によっても異なります。
普段の暮らしを思い返しながら、また実践しながらベストな場所と仕様を探しましょう。
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