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部屋を広く見せる壁の使い方とは?

2023.11.8

 

 

自宅について「部屋がもっと広ければ…」という悩みを持つ人は決して少なくないはずです。

「広い家を建てよう!」と考えても、あるいは「今より広い部屋に引っ越したい」と思っても、なかなか簡単にできることではありません。

そこで今回は、今住んでいる住まい、部屋の「壁」をうまく使うことで空間を広く見せる方法をご紹介します。

 

日本の住まいの壁は白が多い


 

 

新しく住まいを作る際に壁にどのような素材を選定するのか、あるいは壁紙をどのようなものにするのかは熟考すべき部分です。

賃貸ではすでに新しい壁紙が貼ってあるなど選択の余地がない場合もありますが、現在はDIYで手軽に貼り付けることのできる壁紙もあり、色や素材感そのものを変更することは決して不可能ではありません。

壁はその色によって空間を広く見せる効果、あるいは逆に狭く見せてしまうこともありえます。

また、明るい印象、落ち着いた印象などその空間そのものの雰囲気も左右することから専門のコーディネーターも存在するほどです。

日本では賃貸も含め壁紙やクロスを使用しているケースが多く、その素材感も多様です。

色については「白(あるいはその基調)」のものが多く、これには様々な理由があります。

第一に「無難である」という点。

飽きがこない色であるということは毎日暮らす空間においては重要です。

白い画用紙に色を塗るようなもので合わせる家具や他のインテリアを選ばない点もメリットであり、光を取り入れやすく部屋を明るく見せることができるなども利点として考えられます。

その他施工性なども影響しているようです。

 

白基調の壁のメリットとそれをさらに効果的にする方法


 

 

同時に白基調の色合いの壁は部屋を広く見せる効果があります。

逆に黒に近くなるほど空間は狭く感じやすくなると言われ、好きな色だからと言って適当に壁紙の色を決めることはおすすめできません。

壁の「色」を決める際にはそれがクロスを使用するのか塗り壁などを採用するかは別として色が持つイメージや効果を知ることが重要です。

色にはそれぞれが持つイメージや効果がありますが、その部屋をどのようなものにしたいのか、のイメージを考えることで方向性と色選びがしやすくなります。

部屋の床や建具の色との相性も忘れてはいけない部分です。

フローリングでもそれが白やベージュ系なのか、赤味がかっているのか、あるいは茶系などの落ち着いた雰囲気なのか。

建具も含め、それぞれの色のバランスを確認してから壁色を決めていくと失敗しにくくなります。

同時に一か所(ないし数か所)にアクセントとなる壁色を差し込むことでコントラストが生まれ、空間を広く見せることができます。

例えば部屋の3面が白系のリビングの場合、残り一面となる壁に寒色系を入れる、あるいは石材調のものを入れると「対象物を遠くに見せる」という後退色の効果により、空間に奥行き感を出すことができるようになるのです。

 

部屋を広く見せる装飾の取り入れ方


 

 

同時に壁に装飾を取り入れる、この場合手軽且つ確実で実用性もあるのは絵画や鏡を壁に掛けるのも空間の広さを演出するのに有効です。

例えば絵画を飾ることは空間に窓を一枚増やすのと同じ効果を持つと言われるのは有名です。

その意味では風景画などは非常に有効でしょう。

開放感が生まれ、空間を広く感じることができるはずです。

爽やかな海の景色を眺めているような絵を飾るのも良いでしょう。

水色や白などの爽やかな色は、見ているだけで開放感を感じることができ、空間に奥行き感を生み出します。

飾る場所はあまり家具などを置いていない、余白の大きなゆとりのあるスペースに飾るのがおすすめです。

あるいはソファやベッド、ローボードなど背の低い家具の上も良いでしょう。

絵画自体も映え、周囲の余白が空間全体を大きく見せる効果を併せ持ちます。

その理由から絵は何枚も飾るよりも、存在感のある絵を1枚だけ飾った方がより効果的です。

もし、何枚か飾るなら掲示の高さと互いの絵画の間隔の調整には気を付けたいところです。

また、壁の前に立った時の自分の目線の高さに飾ると絵を眺めやすく、この確認作業は少し離れた場所からや椅子に座った時なども含め行うことをお勧めします。

 

鏡や照明の効果的な使用方法


 

 

鏡も空間を広く見せる効果を持つ点で有名です。

壁にサイズの大きな鏡を掛けておくと、鏡に映った室内がそのまま奥行き感と広がりを空間にもたらしてくれます。

また、外の景色を映し出すように置くと外の光を反射して、とても明るく開放的になります。

ここで抑えておきたいのが鏡のフレームと家具の素材をマッチさせること。

空間の統一感につながり、いつもの空間の格をひとつ上げてくれます。

間接照明による陰影の効果は部屋に奥行き感を出すことに貢献しますが、今回のテーマである壁を主題にした場合、光を壁にどのように当てるかもポイントになってきます。

空間を広く見せるには「隅」をうまく使うように工夫しましょう。

隅、つまり部屋の隅とは空間の入口から対角線上にある角のことですが、そこに床置きのスタンドやスポットライトを使い、そのことで部屋の入口から対角が他の場所よりも明るくなります。

部屋に入った時の視線が行きやすくなり部屋に奥行きを感じられるようになります。

また、壁だけでなく天井にも光を当てると部屋を広く見せることができ、より効果的です。

 

 

工夫次第で今の住まいの印象は大きく変えることができます。

私ども家具蔵各店では家具のお話はもとより、このようなテクニックのご紹介やそれを3Dシミュレーションで実感していただくといったことも行っています。

理想の暮らしに少しでも近づけるために。

お気軽にお声掛け下さい。

 

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