ダイニングチェアの選び方とは?
2024.5.9
ダイニングチェアはどのように選ぶのが正解か
私たちの毎日の暮らしに必要不可欠であり、たいへん身近な存在であるチェア。
仕事用のもの、寛ぐことに特化したリクライニングチェア、身体の凝りをほぐすマッサージチェアなど様々な種類がありますが、最も私たちに身近な椅子はダイニングチェアではないでしょうか。
ダイニングをコーディネートする時、私たちは空間の広さや空間に対する占有率の高さから、ついテーブルを先に決めてしまいがちです。
しかし、ダイニングチェアは作業に適したダイニングチェアもあれば、食後の寛ぎまでゆっくりと楽しめるダイニングチェアなどその「得意とする」機能は多岐にわたり、デザインだけでなく座り心地はひとつひとつ異なります。
個性豊かなダイニングチェアが私たちの生活にどのような変化をもたらしてくれるのか。
そしてそれはどのように選ぶのが「正解」なのでしょうか?
ダイニングチェアは揃いのものでなくても良い
チェアは身体を預けるものであり、その座り心地に対する好みや感じ方も人それぞれ。
家族の中で立ち座りが多い人やそこでゆっくり寛ぐなど、過ごし方も異なるかもしれません。
そのことからダイニングチェアが複数ある場合でも「それぞれに違っていても良い」という観点を持つことをお勧めします。
自身の体型や暮らし方に合ったチェアがあること、そのことによってその場が快適なものになることは明白です。
疲れにくさやコミュニケーションの向上などのメリットが多々あります。
全て異なるものを選ぶのは大丈夫か?という不安がある人もいるはずです。
視覚における統一感は美しいインテリアづくりにおいて非常に重要な要素であり、それを椅子選びで損ないたくはないでしょう。
数種類の異なる椅子が並んでいても統一感を損なわない方法はあります。
まず重要なのは「素材や色合いをできるだけ揃えること」。
これだけで椅子のデザイン自体がバラバラでも統一感が損なわれることはありません。
あるいは高さを揃えることを意識しても良いでしょう。
ダイニングチェアの高さが揃っていることで視覚的な一貫性を演出することができます。
高さの違いが少ないと空間内で椅子の配置を均等に感じることができ、そこに調和が生まれます。
またチェアの高さが揃っていることでその場の凹凸を無くし、空間内をスッキリと見せる効果も期待できます。
厳密に高さが完全に一致している必要はありません。
わずかな高さの違いがある場合でも、統一感を保つことができます。
チェアの高さの差異を考慮して配置を工夫することで部屋全体の調和と快適性を高め、統一感を生むことができます
テーブルより先にチェアから選ぶ
ダイニングテーブルを先に決めてから、そのテーブルに合う椅子を選ぶ。
一見当たり前のようなこの順番は決して間違っているわけではありません。
しかし、場合によっては選択肢が狭まる可能性もあります。
それは「気に入ったダイニングチェアを選ぶことができない」という可能性です。
テーブルから決めるとその大きさなどの関係から、それぞれの好みを完璧に反映することが難しくなることもあります。
それぞれが気に入ったダイニングチェアを選び、それが無理なく配置できる大きさのテーブルを選ぶことで居心地の良さに繋がります。
また、テーブルの高さとチェアの座面高のバランスはたいへん重要です。
さらに、チェアに座った際には足の裏が床にしっかり接地することも重要。
そうすることで自重による体圧の負担をよりバランスよく分散できるので疲れにくくなるのです。
この場合、家族の中で一番小柄な人が基準になり、すべてのチェアの座面高を揃えながら、それに合わせてテーブルの高さを決めるのが一番良い方法です。
テーブルよりチェアを先に決めることで、より使いやすい、快適なダイニングができあがる可能性が高くなることがわかります。
インテリア性を考えるなら?
自室や自宅の空間に使い勝手もよく、見た目も自分好みのチェアがあることは素晴らしいことです。
インテリアですからやはり見た目も重要です。
その結果、それが空間の雰囲気に合っていれば、見た目にも心地良いダイニングスペースが完成します。
家具蔵の無垢材チェアはシンプルなデザインの中にある柔らかい雰囲気が大きな特徴です。
座り心地だけでなく、自然素材を無着色で仕上げることによる独特の「格」を生み出します。
モダンで落ち着いた雰囲気ならダークな色合いのダイニングチェアを選べば空間全体が締まった印象に。
空間全体がオークやナラといったナチュラル系の空間にはやはり同じような素材でつくったものが合います。
その一歩先のテクニックとしては、そのようなナチュラルな空間と家具にダイニングチェアのみウォールナットなどのダーク系の素材をチョイスすると部屋のアクセントカラーになり、空間にメリハリがついて雰囲気が良くなります。
モダンなイメージにしたい、でも無機質な印象は避けたい、という人はウォールナットやサペリなどで作ったものを選ぶと、モダンな中にも温かみが生まれます。
間取りや暮らしのスタイルの変遷からダイニングスペースで過ごす時間が長くなったという人は確実に増え、情報化社会の中でダイニングチェアの選択肢も非常に多様になっています。
そのなかでどのように選択を行っていくのが正解かという点においては一番に個々に座り心地や使い勝手をふまえた快適性を重視すべきです。
そのうえでデザインや耐久性、メンテナンス性が加味されればそれは長く愛用できるものとなります。
椅子に合わせた暮らし方をするのではなく、自身の過ごし方に合わせて椅子を選ぶ事で居心地もぐっと変わってきます。
理想の過ごし方をお伺いしながら家具蔵各店では皆様に最適な椅子をご案内しています。
ぜひお気軽にご相談下さい。
関連する記事
最近の投稿
- 姿勢の改善にはチェア選びから 2024年11月22日
- チェリー材の家具を選ぶ際には“ここ”を見る 2024年11月20日
- “重たく見えない”無垢材家具の取り入れかたとは? 2024年11月18日
- “サステナブルな”家具選びとは? 2024年11月16日
- 年末年始営業と価格改定のお知らせ 2024年11月14日
- ダイニングテーブルの高さの「標準」と「適切な高さ」は違う? 2024年11月12日
- リビングテーブルは使い方や空間に合わせて選ぶ 2024年11月10日
- “一脚あると便利”なスツールはこう使う! 2024年11月8日
- ダイニングセットを購入するなら“椅子から選ぶ”その理由とは? 2024年11月6日
- キッチン収納 “スライドレール“の違いや構造とは? 2024年11月4日
カテゴリー
- 家具の選び方・置き方 (1,574)
- インテリア&住宅情報 (639)
- 人と木と文化 (397)
- ニュース&インフォメーション (440)
- オーダーキッチン関連 (406)
- 一枚板関連 (635)
- オーダー収納関連 (617)