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ナラ材とメープル材、それぞれの違いやコーディネートは?

2024.5.15

 

 

ナラ材とメープル材は白木の中でも特に人気


 

 

家具、特に無垢材家具をはじめとする木製家具を購入する際には様々な樹種が使われていることがわかります。

それらの違いが分からず何を選ぶのがベストなのか、と悩む人も少なくありません。

特に木肌の色合いが明るい「白木(しらき)」と呼ばれる類はよくよく見ればそれぞれの質感や木目の出方も異なることがわかりますが、初見であったり、あまり詳しくない人はその違いに戸惑うこともあるでしょう。

白木材でも特に人気を誇るのはナラ材、あるいはオーク材と広くはメープル材と呼ばれているハードメープル材です。

 

ナラ材とメープル材のそれぞれの特徴は


 

 

それぞれにつとに有名でありながら、「明るい色合いの木材」という少々ぼんやりしたイメージが先行する両者。

比較すると、ハードメープル材の方が木肌の色合いは明るく、ナラ材やオーク材の方が黄褐色に近いイメージです。

ハードメープル材は手に触れると滑らかな質感があり、爽やかで清潔感を覚えるような雰囲気があります。

ナラ材(オーク材)は少し凹凸を感じるような木肌感があり、それが視覚にも影響してナチュラルで素朴なイメージを演出します。

 

ナラ材とオーク材の違い


 

 

ここでナラ材とオーク材の違いについて線引きをしておきましょう。

一般的にオーク材と表現されるものは「ホワイトオーク」を指すことが多く、ホワイトオーク材は厳密にはナラ材ではありません。

ナラ材とホワイトオーク材は同じブナ科の植物で、仲間の木に当たるため見た目もそっくりで見分けがつきにくいのですが、簡単に区別する方法として産地があります。

ナラの原産地は日本や中国、ロシアなど。

一方オーク材は主に北米が原産地となっており、ナラよりも重く、木口に見られる放射組織が大きいのが特徴です。

色味がナラ材よりやや白いホワイトオークと、少し赤みがかったレッドオークがあります。

ホワイトオークやナラは、導管を塞ぐチロースという組織が発達しているため、木に液体が入り込みにくく、ウイスキーやワイン樽などに使用されていることでも有名です。

日本のナラは、沢山の広葉樹の中でも最高級材として珍重されてきました。

明治時代以降の一時期はヨーロッパをはじめとする世界各国へも盛んに輸出され、「ジャパニーズオーク」として一目置かれる存在となっていました。

特に小樽港から輸出された材は「オタル・オーク」とも呼ばれるほどの流通量があったのです。

 

ナラ材家具のコーディネートは?


 

 

ナラ材の家具を活かすには、どの様なコーディネートが良いのでしょうか?

ナチュラルカラーの代表とも言えるナラ材はコーディネートの幅が広くとても万能な木材です。

また、ナラ材は白木と呼ばれる明るい色味の樹種の中でも、木目が穏やかで表面に細やかな凹凸がある材です。

時に焦げ茶色の節や入皮、シルバーグレインといった表情も入り、全体の色味とのグラデーションが楽しめます。

色味が濃いウォールナット材の様な樹種とも、白木同士もとても相性が良く、まわりの素材と色味を選びません。

黄色味がありますが、メープルやホワイトアッシュ材と比較するとグレイッシュ=モノトーンに近いため、空間を広くシンプルに見せてくれます。

さらにナラ材自体が表面に質感があるため、スチールや石、タイル等の表面にテクスチャーのある異素材とも相性が良いのが特徴です。

ダイニングテーブルを検討する際は、テーブルとチェアをナラ材で統一する王道の組み合わせは勿論ですが、チェアをウォールナット材等の濃い目の材にして組み合わせるとメリハリがついて素敵です。

インテリアは(一般論ですが)面積が小さいものを濃い色味にした方がアクセントとして効果があります。

 

メープルとカエデは似ているが異なるもの


 

 

メープルには大きく分けてハードメープルとソフトメープルのふたつに分類されます。

ハードメープルというのはメープルシロップが採取できることで有名なシュガーメープルやブラックメープル、ロックメープルなどの固さがあり剛性の高いものをさします。

ソフトメープルとはレッドメープル、シルバーメープル、ボックスエルダー、ビッグリーフメープルなど軟らかく軽めの傾向があるものをさします。

そのどちらもカナダ、そしてアメリカ北東部に生育し、樹高30~40メートルにもなる巨木です。

カナダの国旗といえば、手のひらを広げたような形の葉が中央にあるものであることは有名ですがこれはメープルの葉をモチーフにしていることは言うまでもありません。

ちなみに日本のカエデとメープルは同種の木でありながらまったく同じものではありません。

カエデやメープルの仲間は百数十種類にも及びますが、庭木程度の大きさにしかならない日本のカエデと、数十メートルの巨木にもなり、樹液から甘いシロップを採取できる北米のシュガーメープルは別の木として表現されます。

分類としてはどちらもカエデ科カエデ属でありますが木工の世界の大きな分類としては、メープルというと北米からの輸入材のメープルを指し、カエデというと国産のイタヤカエデを指すことが通常です。

 

メープル材家具のコーディネートは?


 

 

メープル材をインテリアに使用する場合、木目が穏やかで、淡くやさしい色味のため、シンプルかつ清潔感のある印象になります。

明るく爽やかなインテリアにしたい人にはぴったりな木材です。

また、近年ではインターネットの普及から、オフィスと住まいのボーダレス化が進み、自宅で仕事をする人たちも増加しています。

同じ空間で長時間滞在する人々にとって、居心地のよいインテリアは重要です。

また、一般的なオフィス環境も、家のようにリラックスできる空間であることが求められる傾向にあり、手法として光や風、緑を積極的に取り込むインテリアが増えています。

人気の北欧インテリアにおいてポイントとされている「長時間いても居心地の良いこと」が、オフィス空間においても求められるようになってきています。

そこで注目されているのが、メープル(ハードメープル)なのです。

ハードメープル材で作られる家具は、テレビボード、キャビネット、ダイニングテーブル、ダイニングチェアなど様々です。

基本的に乳白材の明るい素材なので、寒色系や黒などを取り入れたモダン系な空間を演出する事で、木のぬくもりを引き立たせることができるコーディネートがおすすめです。

また、オーク材やブナ材などの同色系の明るい素材の家具を合わせたり、他の無垢材を合わせるとナチュラルモダンな落ち着いた雰囲気を演出できるでしょう。

 

 

数ある木材の中でもナラ材やメープル材のような色合いが似ている木材は、なかなか区別がつきにくいものです。

しかし、木材は見た目だけでなくコーディネートの違いなどそれぞれの特徴を知っておくと、自分のライフスタイルやインテリアにあった家具を選ぶことができます。

私ども家具蔵ではナラ材やハードメープル材以外にも多数の樹種を取り扱っており、それらのなかからお客様のお好みや暮らしの様子からベストなものを御提案します。

お気軽にお声掛けください。

 

家具蔵の無垢材家具のある暮らしの実例はこちら

 

 

 

 

 

 


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