「ナチュラルな床」に合わせる無垢材家具の樹種は?
2024.5.3
目次
床材には様々な種類が存在します。
そのなかで現在多くの住まいで採用されているのがフローリングです。
樹種や製法・仕上げもまた多岐にわたりますが、今回はそのなかでも選ぶ人が多い「ナチュラル系のもの」と無垢材家具の合わせ方についてお話していきます。
フローリングの基本的な色合い
住空間の床、あるいはフローリングは大きく「黒」「濃茶色」「茶色」「ナチュラル色」「白または灰色」の5種類に分類できるといえます。
濃淡の差こそあれ、例えばマンションのオプションなどもこれらを基本にした数種類から選ぶことが殆どです。
このような住空間における床材の色は、その空間のイメージづくりのベースになる存在と言えるでしょう。
ナチュラル系の床材がもたらすもの
何故そのなかでナチュラル系の色合いを持った床を選ぶ人が多いのでしょうか。
それは「コーディネートの幅広さ」「空間が明るく見える」というこの2点に起因します。
「白」に近い色合いは白い画用紙に色を塗るようなものと言われます。
つまりどのようなインテリアの組み合わせも可能にするということです。
そして住まいの中で圧倒的に広い面積を誇る「床」という存在は空間の印象を大きく左右します。
この床が明るい色、ということは空間全体の雰囲気を明るく見せてくれる、というわけです。
基本的に無着色の無垢材家具は、自然の持つ色素で成り立っており、それは「○色」という記号的なものでは表現しきれない多様な色彩を持っています。
また、経年変化による色合いの変化もあるので、どんな内装でも自然に馴染むのがその大きなメリットです。
それは例えば濃い色合いの床でも変わりはありません。
また、それらの床材にも、細かく言えば樹種ごとの違いはあれ、それぞれの魅力があります。
そのうえで今回はあくまで「一例」として、「ナチュラル系の床×無垢材家具の樹種」というお話を進めていましょう。
「ナチュラル系の床材」×「ウォールナット材の無垢材家具」
ウォールナット材の持つ濃茶の色合いは落ち着いた雰囲気で高級感を併せ持ちます。
このような家具は同じテイストの濃茶系の床材と合わせるのが王道です。
もしくは大理石などの床材も高級感という意味でやはり好相性です。
一方で実はナチュラル系の床材でこそ、その良さが更に活きるともいえます。
いわば「白×黒」のコントラストが生まれるこの組み合わせは互いの良さを引き立たせる関係性です。
そのうえで明暗のコントラストはそのギャップから空間を広く見せてくれる効果もあります。
モダンスタイルをも体現してくれる組み合わせは現代の住空間にもマッチしています。
「ナチュラル系の床材」×「チェリー材の無垢材家具」
チェリー材は、経年変化による美しい赤褐色がその大きな特徴です。
ナチュラル系の床材との関係性はウォールナットのそれと似ていますが、こちらの方が与える印象や雰囲気はやや柔らかくなります。
それはその色合いが持つ温かみに由来するものです。
また、色合いが濃くなるにしたがって徐々にその木目は優しさを帯びて見えてきます。
徐々に色合いが明るくなり木目がその分際立つウォールナットともまた異なります。
床材と家具のコントラストを作りたい、でも暖かい優しいイメージが欲しい…。
そのような時にはチェリー材の家具を選ぶとイメージ通りの空間ができあがるはずです。
「ナチュラル系の床材」×「ナラ材の無垢材家具」
ナラ材はその質感から素朴で、まさしくナチュラルな雰囲気を演出してくれる樹種です。
そうした意味で自宅の床材はナラ、あるいはオークという人も多いのではないでしょうか。
もちろん、そういったナラあるいはオークの床とナラ材の家具を合わせることは抜群の相性を誇ります。
また、そのかすかな凸凹感や虎斑(とらふ)といわれる独特の杢は、例えばメープルのような艶やかでツルッとした質感を持つ床材と合わせた際にも、素材感によるコントラストが生まれることで空間を広く見せてくれる効果を持ちます。
「ナチュラルな」という表現をもっとも体現する樹種であるナラ材家具はこの「素材のコントラスト」を活かすことでさらにその印象度も増すことが可能です。
「ナチュラル系の床材」×「ハードメープル材の無垢材家具」
艶やかな質感と明るい色合いが特徴のハードメープル材。
これもやはりナチュラル系の床には好相性です。
そしてこのナチュラル系の床×ハードメープル材の家具をさらに引き立たせるポイントはインテリアファブリックの使い方です。
カーテンやラグ、あるいはテーブルランナーやファブリックパネルなどを効果的に使用すると空間が大きく華やぎます。
観葉植物やウォールフラワー、あるいは単にテーブルに花を飾るといった植物での装飾も良いでしょう。
これもやはり明るい色合いだからこその「他の色が映える」結果です。
この組み合わせは柄物が好きである、もしくは植物を多く飾りたい、そのような人に最適です。
あなたならナチュラルカラーの床にどんな樹種の無垢材を合わせますか?
もし、家具の樹種選びでお悩みでしたら、お住まいの間取り図面や写真を基に3Dシミュレーションを作成して、どの素材が自分のイメージにピッタリなのか診断することも可能です。
コーディネートに新たな発見があるかもしれません。
ぜひ、お気軽に私ども家具蔵へお声がけください。
トータルインテリアコーディネート無料相談会(3D PLAN)のご案内はこちらから
関連する記事
最近の投稿
- 作業しやすい無垢材デスクのサイズとは? 2024年12月2日
- 現代のキッチン事情はどう変わった? 2024年11月30日
- ソファ選びはクッションの内部材を知ることから始める 2024年11月28日
- 後悔しないオーダー家具の選び方 2024年11月26日
- ダイニングテーブルを選ぶ際の「5つ」のポイント 2024年11月24日
- 姿勢の改善にはチェア選びから 2024年11月22日
- チェリー材の家具を選ぶ際には“ここ”を見る 2024年11月20日
- “重たく見えない”無垢材家具の取り入れかたとは? 2024年11月18日
- “サステナブルな”家具選びとは? 2024年11月16日
- 年末年始営業と価格改定のお知らせ 2024年11月14日
カテゴリー
- 家具の選び方・置き方 (1,572)
- インテリア&住宅情報 (638)
- 人と木と文化 (396)
- ニュース&インフォメーション (440)
- オーダーキッチン関連 (406)
- 一枚板関連 (634)
- オーダー収納関連 (616)