テレビボードは壁掛けテレビの場合は不要?
2024.5.1
テレビがブラウン管を使用した深い奥行きを持ったものから、いわゆる液晶画面や有機ELを使用した「薄型」となってからかなりの年月が経ちました。
それによってテレビを自立させることなく、壁面を有効に利用した壁掛けタイプとすることも年々目にすることが多くなっています。
これからテレビを新しく購入する際には壁掛けとすることを検討している人も多いのではないでしょうか。
テレビに付き物であるのがテレビの位置をある程度の高さに保持ししておくテレビ台、つまりテレビボードですが、テレビを壁掛けにすることでテレビを「置く」という行為そのものが不要となることからテレビボードも不要、と考える人もいます。
果たしてこれは本当でしょうか?
壁掛けテレビのメリットと取り付けの際に気を付けること
そもそもテレビを壁掛けにすることにおいてはメリットもあればデメリットを感じることも出てきます。
まずメリットとして、テレビを壁掛けにすることによって空間自体を非常にスッキリとさせることができます。
特に壁面の中に配線をすべてまとめて隠しておけるので生活感が出にくく、ある意味で非日常的なイメージを演出することが可能です。
「転倒の恐れが無い=地震に強い」というのも地震国である日本では安心材料となるでしょう。
一般的にテレビを置く場合には、テレビボードの上に脚を装備したテレビを置くわけですが、以前までの奥行きが深いブラウン管のものと比べると、薄型になったことで安定感という点では悪くなっています。
テレビを固定する転倒防止のグッズなどは地震対策として有益ですが、揺れの大きさ次第ではそれでも転倒する恐れは捨てきれません。
テレビを壁掛けとする際には「落下」のリスクも気になりますが、基本的に壁掛けテレビは「壁に金具を取り付けその金具にテレビを固定する」という方法をとるので、壁自体が崩れるような大きな地震でなければ落下の恐れはないと言われています。
また掃除の際や小さなお子様が誤って倒す、といった心配も無くなります。
一方で壁掛け式のテレビの取り付けにリスクがあるとすれば「工事の際の失敗」と「それを回避するための費用」が一番に挙げられます。
取り付けだけなら一般の人でも可能かもしれませんが固定が不安定になったり、取り付け自体が曲がってしまうなどのリスクがあります。
固定自体が甘くなって落下する危険性もあり、その際にはテレビの故障や怪我にも繋がりかねません。
そこで外部業者への施工工事を依頼すれば壁面の補強や、そのままならむき出しになる配線の工事も行ってくれるので安心です。
そこには当然費用が発生し、それ自体が負担となることはあるでしょう。
また、設置をする際に壁面に穴をあける場合もあり、建物の条件によっては壁掛けという選択自体が難しいケースも出てきます。
それでも壁掛けテレビにテレビボードは必要である
そうした諸問題や検討をクリアして壁掛けテレビを設置したとします。
そこに今回のテーマである「テレビボード」は必要でしょうか?
やはりテレビを「置かない(壁に掛かっている)」のだから不要?
それも正解でしょう。
しかし、それでも「テレビボードは必要」です。
テレビボードが果たす役割
まず現代の住空間においてテレビボードというものは「テレビを置く台」に限らない存在感と機能性を持っています。
AV機器やそれに付随するもの、ゲーム機などを収納しておく役割もあり、それに対応するソフトの類もそこに一緒に収納しておく方が便利です。
住宅の中における既存の収納スペースに不足している部分をテレビボードで補うこともあるでしょう。
また、テレビが壁掛けになるということは少なからずテレビの下のスペースが空くことになります。
そこを余白としておくのもひとつですが、せっかくであれば有効に活かしたいものです。
空いた部分をデッドスペースとせず、家族が集まるリビングスペースに有益な収納部を設けることは日々の整理整頓・片付けのスムーズ化・探し物に要する時間の削減など多くのメリットをもたらします。
テレビを置かないことでテレビボード上部がまるまる空くことにもなるのでそこを飾り棚として活用することも良いでしょう。
そして、テレビボードを配置することで空間における重心も低くなるので空間自体を広く見せる効果も併せ持ちます。
そのことから「無いよりはある方が良い」というレベルかもしれませんが、壁掛けテレビを採用する際にもテレビボードは必要なのです。
テレビボードを選ぶならオーダー家具販売店で
その際にどのようなテレビボードを選択するのかは人それぞれニーズも異なります。
引出し・扉の有無、数量、位置。
総幅・奥行き・高さなどのサイズ。
そして素材。
その点を加味しながら選んでいく際にはオーダー製作を行う家具販売店での検討をお勧めします。
空間の雰囲気と自身の希望する使い勝手が両立されたものが手に入りやすくなることは、「見て」「使って」「心地よく感じる」ことのできる暮らしと直結します。
私ども家具蔵でもそれぞれのニーズに応じたテレビボードをカタログスペック・セミオーダー・フルオーダーなどニーズに合わせてご案内しています。
場合によってはテレビボードではない家具をテレビボードとしてご利用いただくような意外なご提案もあるかもしれません。
壁掛けタイプを含め、新規のテレビの買い替えやその際のテレビボードの検討の際にはお近くの家具蔵各店舗にお気軽にご相談ください。
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