無垢材テーブルは「高級品」なのか?
2024.3.30
目次
テーブルの素材は多様だがやはり木製のものが多い
世の中に「テーブル」と名前が付くものはまさに星の数ほどあり、用途に応じた名称などを細分化していくとそれにもじつに多様な種類が存在します。
「ダイニングテーブル」「リビングテーブル」といった分類は非常にポピュラーです。
それをさらに細かく分類していくと「サイドテーブル」「ソファテーブル」「コーヒーテーブル」など解釈によって名称や定義が変わるものも多く、場合によってはその名称や分類自体はそのものの価値や使用方法にはあまり意味を成さないものになることもあります。
一方でどのような素材で製作されているか、という点においては空間におけるデザインを含めた見え方やそれによって生まれる全体の雰囲気を左右することもあり、軽視できない要素となってきます。
素材もいまやセラミックやリノリウムを用いたもの、アクリルなどの樹脂を多用したものなど多岐に及びますが、やはり一般的でありもっとも普及していると思われるのが木製のものです。
無垢材かそうでないかで価格も変わる
「木製」ということだけを見てテーブルを探してみるとその選択肢の広さに驚くかもしれません。
そして、その価格差もまたいわゆる「ピンキリ」であることが分かります。
あなたが4人掛けの木製ダイニングテーブルを探しているとします。
デザインもサイズもほぼ同じ、色合いもカタログ上ではそう変わりはないように見えます。
しかし一方は数万円、もう一方は数十万円とかなり価格が異なっています。
その理由はブランドやメーカーの違い、あるいは著名なデザイナーの作品であるかなどにもありますが、もうひとつ要因があるとすれば「同じ木製でも違うもの」であるためです。
具体的に言うと「無垢材かそうでない(=合板などの木質系加工材を使用したもの)か」という点は価格の面で違いが出ることの理由になりえます。
高額でも無垢材テーブルを選ぶ理由は?
この場合、端的に言うと「価格が高い方」が無垢材で製作されたもの、つまり無垢材テーブルであることが多く、そのことから「無垢材テーブルは高額である=高級品である」という認識に繋がっています。
一方で無垢材テーブルは非常に高い支持と普及率を誇ります。
高級品という枠組みには入っているが多くの人が支持し愛用しているもの、という点では他にはブランドバッグなどが思い当たります。
荷物を入れる、という用途だけを考えた場合、必ずしもブランド品である必要はありません。
しかし、そのバッグが持つデザイン性やそれを持つことによる高揚感やステータス、あるいはそのブランドが持つ技術力による耐久性やメンテナンス性、つまり「高額だが長く使用できる安心感」がブランドバッグを持つ理由であることは(他にもその時の流行などがあるとしても)明白です。
無垢材テーブルも同じことが言えます。
そもそも無垢材は耐久性・剛性に優れた素材です。
それを使用して製作された無垢材テーブルは必然的に長い期間使用することが可能です。
メンテナンス性も高いものとなります。
また、高級品であるという認識が広まっていることはそれを持つことによるステータスにも繋がり、同時に自身が好きなものを使用しているという高揚感は日々続くものとなります。
食卓として、あるいは作業の場として使用するためだけにテーブルを購入するなら無垢材である必要はありません。
しかし、無垢材テーブルを選ぶことによって得ることのできるメリット、例えば長く使用できる・そのうえ傷みも味になる・自然素材なので手馴染みが良いなどの様々な恩恵をふまえて、多少値は張るとしても住まいの顔となる場所に無垢材テーブルを選ぶ人が増えているのではないでしょうか。
家具蔵の無垢材テーブルづくり
言うまでもなく、私ども家具蔵は無垢材で製作された家具、すなわち無垢材家具を製作しご紹介しています。
当然、ダイニングテーブルやリビングテーブルも無垢材で作られるものです。
一方、無垢材テーブルは家具蔵でしか手に入らないものではありません。
本当に様々な販路で様座な製法・デザイン・考えで作られたものを選ぶことができます。
そのうえで私ども家具蔵が行っている無垢材テーブルづくりのポリシーのいくつかをご紹介しましょう。
味わいと多様なコーディネートを実現させる無着色仕上げ
まずは他の家具にも言えることですが「無着色仕上げ」であること。
これは一切の人工的な着色料を使用せずに木材が本来持っている自然の色合いを活かして家具づくりを行っていることを意味します。
そうすることで単なるカラーコーディネートに留まらない多様的な空間づくりを行うことができ、同時に年月の経過によって生じる色合いの変化を楽しむことを可能とします。
長く使用できるものだからこそ味わいを増していく様子を愛でながら飽きの来ないものにするための手法です。
使いやすさと耐久性を追求した製法の数々
また、家具蔵には数十種に及ぶ一枚板を含む数々のテーブルのラインナップがありますが、そのすべてにおいてテーブル裏面の補強・同じく補強の役割も兼ねる幕板などを使用せずシンプルな構造を見た目とすることを徹底しています。
材料同士を接ぎ合わせる「フィンガージョイント(板同士の接合部分をそれぞれ指状に削り出し、互いに組み合わせる方法)」も駆使しながら耐久性の向上に努めています。
上からの加重やパーツのズレ、段差を防いでくれるこの技術。
家具蔵のそれは他と比べてもより深いものであり、それは実際の大きさよりも大きなテーブルを製作していることと同じで価格以上のコストが掛かっているものでもあるのです。
さらに、天板の表面と裏面、側面の6面全てに同様の仕上げ塗装を行うことで、より耐久性と快適性を高めています。
すべては「無駄が無く使い易いもの」を「より長く使用してもらう」ために
徹底した乾燥と管理も合わさって高品質なテーブルが生まれています。
無垢材テーブルは確かに比較対象次第では高額であり、高級品という認識もあるかもしれません。
しかし、長い期間使用できることや本物の木の質感を住まいに入れるというメリットも多々あるものです。
そして「より使いやすく、より長く使用して頂く」ために私ども家具蔵の無垢材テーブルはメンテナンスについても力を入れています。
一度購入すれば何十年、何世代にもわたって使用できる家具蔵の無垢材テーブル。
お気軽に最寄りの家具蔵店舗へご相談いただければ、一枚板をはじめとした様々な商品のなかから暮らし方と間取りに合わせて、おすすめのテーブルをご説明いたします。
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