リビングスペースを広く活用するには何をする?
2024.8.12
リビングスペースは家族や親族・知人が集まって、寛いで過ごす場所です。
人は自然と居心地が良い場所に集まります。
そして長い時間を居心地よく過ごしたいものです。
ということであればリビングも広く快適な空間にしたいと思うのは当然のことです。
それではどのようにすればいわゆる「理想の空間」を作ることができるのでしょうか。
家具の配置を変えてみる
リビングスペースはその広さや大きさに違いはあれど「限り」があります。
その限りあるスペースを最大限有効に活かすためには「見極め」が必要です。
「今あるもので必要なものはどれか」「不必要なものはないか」「足りないものは何でそれを含めてどの位置にどの向きに置くのか」…。
つまり、必要なもの・不必要なものを選別し、不足しているものは補い、そのうえでレイアウトを工夫して可能な限りスペースを広く、使い勝手の良い空間とするために「見極める」のです。
まずは、既存の家具やインテリアエレメントでレイアウトを考えてみましょう。
いわば模様替えです。
それで空間を広く感じることができるようになるかを試します。
例えば、高さのある収納家具はリビングの入り口側から遠い位置に配置すると、圧迫感の削減につながり視線も背の高い部分に向くので空間の奥行を感じやすく、つまり広く見せやすくなります。
リビングの窓を塞がないような家具の配置も心掛けたいところです。
リビングの窓を通して見る景色は、空間の奥行きをさらに延長させるような視覚効果があり、それを遮ってしまうのは少々勿体ないものとなります。
また、どうしても家具の配置や向きを変えることができない場合は「人の心理」を利用して広く見せる技もあります。
人はドアを開けて入室するタイミングでその部屋の奥を見る、という傾向があります。
その傾向を利用して、空間の奥側に背の高いインテリアエレメントを配置することで空間を広く見せることができます。
背高の収納家具を空間奥側に置くのと同じです。
例としては、観葉植物やフロアスタンド(照明)などを入口から遠い位置の角部に配置することで「フォーカルポイント」という視線を誘導させる場所をつくることができます。
ソファは「背低のもの」「軽く見える」ものを
リビングで寛ぐための家具として、ソファは欠かせない存在と言ってよいでしょう。
間取りによっては、リビングとダイニングの間仕切り的な利用を選択するケースもあります。
そのようなソファのレイアウトの、空間の入口部から窓や空間奥への視線上にソファがあることで「壁」のような存在になってしまい実際の空間よりも手狭な印象となることもあります。
その場合はそこに配置するソファは「圧迫感の出にくい」デザインを選ぶことをお勧めします。
例えばハイバックスタイルと呼ばれる背もたれが高いタイプを空間の中央に置くのはまさしく「壁」となることもあってお勧めではありません。
また、壁に沿って配置する際にもソファの側面が「抜けている」ものの方が軽やかに見えるはずです。
例えば、ソファの両側面にアームが無いアームレスタイプのソファなども重心が低く見えることで天井との距離感を広く感じることができ、結果として空間を広く感じることができます。
物理的にもアーム部が無いことはソファ自体の占有面積を小さくし、他の家具(ダイニングテーブルなど)の距離感も広げてくれるので空間を広く利用するにはうってつけのはずです。
リビングテーブルにも一考を
必要なもの・不必要なものの見極め、という点に立ち戻れば「絶対に必要か?」と問われると、有れば使うが無くてもそれほど困らない…、というものが意外に場所を取っていたりすることがあります。
例えば、センターテーブル・ローテーブルとも呼ばれるソファの前に配置されるのが定番のリビングテーブルはどうでしょうか。
ソファ前にテーブルがあることで飲食物やAV機器のリモコンを置くなどができ、来客の応接の場合も便利です。
そしてインテリア的に考えてもその場が引き締まる効果があります。
しかし、それがあることでリビングの「余白」が少なくなるとすると「リビングを広く保つ」という今回の趣旨から遠ざかってしまいます。
そこでお勧めなのがベンチをリビングテーブルの代わりに活用する、あるいはコの字型でソファに差し込んでレイアウトできるものを取り入れることです。
ベンチは言うまでもなく長方形なので通常のリビングテーブルよりスペースをとらず、軽食程度なら十分にニーズを満たすことができます。
後者の「コの字型テーブル」はソファ前が丸々空くだけでなく、自身の近くにものを置いておけるので便利です。
どちらもソファ前の回遊を容易にし、空間の余白を大きくすることでリビングスペースをより使いやすく、広く見せることができます。
リビングボードを有効活用する
空間に何もない(あるいは極端に少ない)ことが広く見せる、ということではないのが難しいところです。
大事なのはメリハリで、それは高さや奥行き感でも演出できます。
もしリビングスペースに何も置かない(置くものがない)面があるとすれば、そこに腰高のリビングボードを置くことをお勧めします。
リビングボードは壁の色合いと異なるものであれば「色のメリハリ」もつけやすく、腰高であれば天井との高低差によるメリハリが生まれやすくなります。
リビングボードの上に絵画などを飾るとより奥行き感が広がり、広さを演出するうえでは効果的です。
また、本来の目的である「収納」という面でも人が集まるスペースのものを効率よく片付けることができるので空間をすっきりと保つことができるようになります。
決して広くはない空間だとしても、家具のレイアウトや選択で広く「見せる」ことは可能です。
また、その結果回遊性などが増すと使い勝手も良くなり、そこで過ごすことがより快適に感じるようになります。
自分一人ではちょっと難しい、という場合にはぜひ私ども家具蔵にご相談ください。
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