住まいの格を上げる家具の選び方とは?
2024.8.16
「住まいの格を上げる家具の選び方」というテーマですが、そもそも住まいの「格」とはどういったものなのか、という部分から定義付けしないといけないでしょう。
「格」とは、そのまま辞書で調べると身分や地位という意味を持つ言葉です。
住まいに身分や地位は無いので、これをそのまま当てはめることはできません。
ここでいう「格」とは「見栄えがする」「美しいと思う」「居心地が良いと感じる」という意味として捉えてよいでしょう。
やみくもに見栄えや美しさ、高級感だけを求めて肝心の居心地が悪くなって本末転倒です。
居心地が良くても「見て美しい」と感じることができなければ満足感は半減してしまうかもしれません。
そのような「住まいの格」の向上には新築やリノベーション、リフォームなどで建物自体を一新することがもっとも手っ取り早い方法です。
しかし、これらの方法は実現までに時間と予算の負担が大きく、かなりの労力を費やすことが考えられます。
では、建物自体に手を加えるのではなく、ワンランク上の理想の住まいに導く方法は無いのでしょうか。
その答えが家具にあるのです。
家具を変えることで、住まいの雰囲気を大きく変えることもでき、同時に毎日の暮らしの「質」を高めることも叶います。
そこには「見て美しく」「使って心地よい」暮らしがあり、「今よりも心身が豊かな暮らし」が待っています。
それは正しく「住まいの格を上げる」ことにつながるはずです。
空間に合った家具を選ぶ
では「見て美しく」「使って心地よい」といった「心身が豊かな暮らし」が叶う家具はどのようにして選ぶのが良いでしょうか。
家具には、テーブルや椅子、ソファ、ベッド、そしてキャビネットなど様々な種類があります。
どれだけ優れた家具であっても、空間のイメージと合っていないものは不自然に見えて落ち着かない雰囲気を醸し出す要因になりかねません。
家具は日々の暮らしを快適にする助けとなる道具であると同時に、室内を美しく飾るインテリアとしての要素も多分に持っています。
きらびやかであれば良いというものではありません。
室内の内装と比較した際に「テイストが合っている」「上手く馴染んでいる」ものを選ぶべきです。
統一感を求めるのか、あるいはあえて「外す」のか。
もちろん、そこには適切なサイズ感やレイアウトも関係してきます。
思い描くイメージを、時にはインテリアコーディネーターや家具販売店のプロなどの助けも借りながら明確にしてそれに沿った家具選びを行うことをお勧めします。
高価格であるから高品質であるとは限らない
「良いものは高価である」というのは一種当たり前の法則です。
高価である理由にはそれ相応の価値があるからですが、それが品質と完璧に比例しないのが難しいところとも言えます。
つまり「高価格であるから高品質であるとは限らない」のです。
同じ価格、あるいはどちらかが低価格であっても価格が同じか劣るほうがはるかに使いやすい場合があります。
同様に耐久性が異なる場合もあるのです。
特に家具は長い期間を利用することが前提となることも多く、使いやすさや耐久性に優れたものを選ぶことが日々の暮らしの質を高めていくことにも繋がります。
家具における高品質とは端的に言えば「長い期間の使用に耐えつつも美しさを保つことができる」そして「使用における満足度が常に高いレベルで得られるもの」でしょう。
どのようなものでも長く使っていけば最初期とは状態は変化します。
それが単なる「劣化」「傷み」となるのか、はたまた「味」となるのか、あるいはそれを修繕できるのか。
また、家具は暮らしの道具でもあり、使いやすいものが手元にあることは毎日の暮らしに高い快適性をもたらしてくれるはずです。
家具を購入する際には「住まいに合っているか」と同時に価格面の比較も非常に重要です。
しかし、その本質を見極めようとするなら「高額だが長持ちしなそうなもの」と「同じくらいの価格かそれ以下(以上)でも長く使えそうなもの」を選ぶ「眼」も持ち合わせたいところです。
そのためには多くの場で情報収集が必要です。
ウェブサイトやSNSも駆使しながら可能であれば実際に見て、試して、話を聞く。
そのことでより良い選択肢が生まれてくることでしょう。
無垢材家具を選ぶうえで見るべきポイントとは
長い目線で美しい状態を保持できる家具素材といえばやはり無垢材です。
一言で無垢材家具といっても非常の多くの選択肢が存在します。
住まいも家具も本質は「細部」に宿ります。
その点を重視した家具選びを行っていくとデザインだけでなく耐久性や使い心地に優れたものと出会うことができるようになるでしょう。
もうひとつわかりやすいのが「着色しているかいないか」です。
結論から言えば無垢材家具は無着色仕上げ、つまり着色をしていないものを選ぶべきです。
これは第一に着色を行うことで最初期は良くても後に色褪せや傷が生じた際にそれが目立つということが「長く使って味が出る」ということに繋がりにくいためでもあり、無垢材家具の美しさの本質が経年による色合いの変化にあるためです。
着色を施したものは、この「経年美化」とも呼ばれる色合いの変化がありません。
また、天然素材独特の奥行き感や表情の機微も失われる可能性もあります。
無垢材家具が「無着色仕上げ」を選ぶことをお勧めします。
住まいの格を上げる、というと少し仰々しいかもしれません。
しかし、もっとストレートに言うならば「見て・使って心地の良い住まい」であれば良いのです。
家屋だけでは本当の住まいにはならず、家具があってこそはじめて家は「住まい」になります。
そのための家具選びのお手伝い、ぜひ家具蔵にもお声掛けください。
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