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「5人で使うテーブル」のジャストサイズとは?

2024.8.20

 

 

 

ダイニングテーブル選びにサイズは重要


 

 

ダイニングスペースの主役といえばやはり「ダイニングテーブル」。

その選択・購入において考慮すべき点や検討する部分は様々ありますが、やはりサイズは軽視できません。

むしろ家具を道具として考えるうえでは「使い勝手」という点で最重要であるといっても過言ではないでしょう。

基本的にダイニングテーブルのサイズは「何人で使用するか」で、おおよそ適正なサイズを知ることができます。

そこから家族構成や椅子の出し引き、周囲の回遊を不自由なく行うことができるテーブル周りのスペース、レイアウトなど色々な要素を掛け合わせながらサイズを設定していきます。

 

テーブルサイズの決め方は「1人に必要なスペース×使用想定人数」


 

 

ダイニングテーブルのサイズを(空間との相性を考えずに)決定する際の理論は「1人分の食事や作業に必要なスペース×使用想定人数」が基本的なものとなります。

ダイニングテーブルで食事をする際に1人が必要とするスペースは、一般的に「幅60cm×奥行き40cm」といわれています。

幅については肩幅を基準に、奥行は手を伸ばして届く動作域を参考にした寸法であり、その考え方から導き出される最大公約数的な数値が「幅60cm×奥行き40cm」となるのです。

これを基準に、使用する人数や使い方を考慮してテーブルの大きさを決めていくのがセオリーです。

この基準から考えると2人が並ぶ際に必要なテーブル幅は最低120cm(60cm×2)であり、向かい合う人がいる際に欲しいテーブルの奥行は80cmとなります(40cm×2)。

つまり4人掛けのテーブルを選ぶにあたって「120×80cm」のテーブルを選択すれば「そこで食事を行う」用途は満たすことができるわけです。

 

ギリギリのサイズでは「ゆとり」が無い


 

 

しかし、これはあくまで最低限の数値です。

実際には互いに60cmを占有している状態で120cm幅のテーブルで過ごすとなると互いの距離が近付き過ぎ、家族であっても落ち着かないような感覚を覚えるかもしれません。

端的に言えば「ゆとりがない」のです。

テーブルの脚と脚の間に椅子が収まる、ということを考えるとさらに互いの距離は近くなるわけで、そのこともあってこれまで4人掛けのテーブルは135cm~140cm幅のものが一般的なサイズでした。

現代ではダイニングスペースの多用途化なども進んだこともあって4人掛けでも150cm前後の幅、あるいはそれ以上のサイズを選ぶ人が増えています。

 

5人でテーブルを使用するなら幅165cmは欲しい、その理由とは


 

 

ここで今回のテーマである「5人で使用する」場合のテーブルのサイズの適性は何か、という話が出てきます。

個々で重要なのは「常時5名か「たまに5名になるのか」であり「個々のスペースにゆとりが欲しいか」「そこまで必要ではないか」という点です。

基本的に4人掛けが可能なサイズのテーブルの場合、両側の長辺(長手)側に2名ずつ着座します。

そこでテーブルの短辺(妻手)側は両方とも空くのでそこに2名が着座でき、最大で6名での使用が可能になります。

つまり4人掛けのテーブルなら5名ないし6名での使用も可能であり「たまに5名になることがある」のであれば4人掛けのサイズで且つ小さめのものでも良いかもしれません。

しかし、常時5人で使用するとなると話は少し変わります。

これは「たまに5名」の場合でもそうですが、妻手側に着座する人にも他の人同様に奥行き方向に自身の占有スペースを確保したいところです。

この際に妻手側の人が要する奥行は40cm。

仮に60cm×2で長手側の人が座っていた場合、120cm幅が欲しいところにプラス40cmが必要になり、結果として常時5名で使用する場合のテーブルサイズは160cmの幅を要することになります。

ここに長手側に座る人にも互いのスペースを取り合わないような余裕をもったサイズを選ぶとすると140~150cmの幅が必要となるのでそこに妻手側40cmを足すと、そこから導き出されるテーブル幅は180~190cmとなります。

つまり、普段は4名以下の使用でも5名での使用が想定される場合は幅165cmのサイズを選ぶと極端に狭くは感じない感覚で食事や作業ができるようになり、常時5名での使用が想定される場合は幅180cmを確保しておくと使いやすいサイズになります。

この場合、推奨の奥行は90cmです。

90cmの奥行で形状そのものが美しく見えるようになる(つまりバランスが良い)のと、奥行についても一人あたま40cmはあくまで最低限のものであり、そこにゆとりを持たせることでより快適な使用が可能になるのです。

 

165cmのテーブルを選ぶメリットと注意点


 

 

「常時5名でなくてもそれが想定されるなら幅165cmのテーブルを選ぶ」という結論が出たところで「普段は4人だから大きすぎるのでは?」と考える人もいるでしょう。

ここでは様々な考え方があるはずですが「大きなテーブルは暮らしにゆとりを生む」ということは間違いなく言えることです。

テーブルというのは食事や作業を行う「スペース」であり、そこに適度な広さがあることで無駄な緊張から心身ともに解放されます。

つまり「ゆとり」です。

隣で誰かかが別のことをしていてもさほど気にならなくなるでしょう。

レストランなどで1人ないし2人で4人掛け程度の大きな席に通されると少し得をした気分になり、実際にゆったりと過ごすことができた経験が誰しもあるはずです。

あれと同じことが自宅のテーブルで起こると考えると分かりやすいでしょうか。

仮に幅165cmのテーブルを置きたくても周囲のスペースを考えると少々難しい場合も考えられます。

椅子の出し引き=テーブルからの出入りが困難になる、テーブルの傍を横歩きで歩かないといけない、ソファや他の家具と近すぎて圧迫感が出る…などが考えられます。

実際に置いてから「失敗した」というのではそのリカバリーに時間も手間も費用も掛かります。

そうならないように事前に家具販売店などで間取り図面を使用してのシミュレーションや現地での採寸作業を依頼しておきたいところです。

 

 

5人で使用するサイズのテーブルサイズの決め方についてお話ししてきましたが、これはあくまで一つの基準です。

人それぞれに異なる事情や希望もあり、そこで適正サイズも変わってきます。

私ども家具蔵でも経験豊富なスタッフが様々な手法と知識を活かしてそれぞれに最適なサイズの決定をお手伝いします。

テーブルのサイズを決めかねている方は、まず一度ご相談ください。

スタッフ一同お待ちしております。

 

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