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異なるダイニングチェアでコーディネートする場合のコツとは?

2024.8.30

 

 

ダイニングチェアは揃っていなくても良いが「揃っている」ことでの見た目の美しさも捨てがたい


 

 

ダイニングテーブルに合わせる椅子はいわゆる「ダイニングチェア」として呼ばれています。

実に多様な種類のものがあり、それを含めてここで殊更に言うまでもないことでしょう。

実際に「ダイニングチェア」と言われて思い浮かべるものもそれぞれに異なるはずです。

しかし「ダイニングテーブルにダイニングチェアを合わせている様子を思い浮かべてみてください」と言われて思い浮かべるのは(それが2脚や4脚など複数ある場合)、すべて同じデザインの椅子が並んでいるものではないでしょうか。

ダイニングチェアが複数ある場合、そしてそれがダイニングテーブルと合わせた状態のいわゆる「ダイニングセット」となった場合、不思議とすべての椅子のデザインが揃っているものが想起されます。

これは一般的な家具の販売方法や、雑誌やインターネットなどのメディアで見たイメージ、あるいはこれまでの自身・他者の暮らしから刷り込まれたイメージです。

つまり、ダイニングセットにおいてダイニングチェアはデザインが揃っていることがスタンダードであると言えます。

これにはいくつか理由があります。

まず、インテリアとして見た場合に統一感が生まれ、空間が美しく見えることです。

テイストが同じものが揃えばコーディネートもしやすくなります。

あるいは同じものを大量生産する=同じデザインを揃いで販売することが効率も良いこともあって、そのようなスタイルでの家具の販売方法が主流である(つまり多くの人がそれにならう)ことが遠因でもあるでしょう。

いくつかの理由で「ダイニングチェアは必ずしも揃いのものでなくても良い」と言い切れますが「揃っている」ことでの見た目の美しさも捨てがたいところです。

 

ダイニングチェアはそれぞれの事情に応じたものを選ぶことが快適性に繋がる


 

 

ところが、ダイニングチェア選びにおいては必ずしも「揃いのデザイン」とならないケースは出てきます。

例えば複数あるうちの一脚だけ買い替えを要することになり、同じデザインのものが手に入らない。

あるいは新規で購入する際に家族で好みが割れてしまった、ということもあるでしょう。

その際に繰り返し伝えたいのは「必ずしもダイニングチェアはすべて揃っていなくても問題無い」ということです。

ダイニングチェアに限らず椅子というものは人が自身の身体を預けるためのものですが、当然ながら人は皆それぞれ体型が異なります。

浅く座るのが好き、脚を組むと楽、というような「座りグセ」も人によってまたその有無も含め変わります。

あるいは立ち座りが多い人、あまり長く着座しない人から数時間でもゆっくりとその椅子に座って過ごす人もいるはずです。

つまり、ダイニングチェアに対して求めるものはたとえ家族やパートナーであっても異なることが多く、同じデザインのものを選ぶことで誰かの椅子に対する「求めるもの(座り心地や機能性)」が損なわれることになりえる可能性があるということです。

住まいという場所に居心地の良さ・快適さを求める際に食事や作業の際に使用する椅子にもそれを求めてしかるべきです。

ダイニングチェアは必ずしもデザインが揃っていなくても良い理由は、それぞれの事情に応じたものを選ぶことが快適性に繋がることにあります。

 

違うデザインの椅子でも統一感を出す方法


 

 

とはいえ、仮に4脚のダイニングチェアが必要であるとして誰しも4脚すべてを異なるものにしているわけではありません。

複数の異なる椅子があることはそれぞれで異なる過ごし方を楽しむことができる、という考え方もありますが実際は結構勇気が要るものです。

私ども家具蔵のお客様も「事情に応じた椅子の使い分け」「それぞれの好みの座り心地の重要性」は十分に理解していただくものの実際に多い組み合わせは「2脚の組み合わせでそれぞれ違う」「4脚の組み合わせで2脚ずつ異なるものを置く」というものです。

たとえばパートナー同士でそれぞれに好みの椅子を1脚ずつ揃える、あるいは肘掛け付き2脚と肘掛け無し2脚で計4脚を揃えるといった具合です。

その際にお伝えしている「統一感をできるだけ出す方法」が(1脚だけ違うものを入れる場合も含めて)「色味を合わせる」「デザインを寄せる」の二点です。

 

色味を合わせる・デザインを寄せる


 

 

インテリアのイメージを決める要素として、特に大きな影響を与える「色」。

色味を統一、あるいは近いもので寄せれば、異なるデザインを組み合わせても統一感を持たせることができます。

家具蔵の場合は無着色仕上げなので「樹種」を揃える、ということになります。

このことで唐突に一脚だけ違うデザインのものがその場に合っても色や素材の統一性は保たれるのでコーディネートが大きく破綻して見えることは少なくなります。

あるいは「デザインを寄せる」のも良いでしょう。

これは正確には椅子の「高さを揃える」という意味です。

4脚あるうち、1脚だけが背の高いものであとはすべて低いもの、というよりもすべて背の低いもので統一されているほうがデザインは異なっていたとしても見た目の統一感は確保できます。

 

 

 

ダイニングチェアが複数ある場合、必ずしもすべてを同じデザインで揃える必要はありません。

揃えることで生まれる美しさもあり、何を重視するかにもよりますが住まう人個々が座り心地を優先した場合、揃わないことも多々あります。

自身が納得しているのであれば、先程挙げた「色味を揃える」「高さを揃える」という点も逸脱してしまってよいでしょう。

実際どのように見えるかを確認してみたい場合は3DCGを駆使したシミュレーションで色々と検討することもできます。

家具蔵スタッフ一同ご来店を楽しみにお待ちしております。

お気軽にお声掛けください。

 

家具蔵の無垢材家具のある暮らしの事例はこちらから

 

 

 

 

 

 

 

 


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