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ウォールナットのテーブルが「気持ちが落ち着く」理由とは?

2024.9.7

 

 

無垢材のもの、それ以外のものを問わず木製家具を選ぶ際の検討材料に「色」、あるいは「樹種」があります。

私ども家具蔵のものも含め、無垢材家具は無着色仕上げのものも多く、その際には樹種で選ぶことになるでしょう。

「樹種」とは木の種類のことで、家具材に適しているといわれる広葉樹だけでも20万種を超えるものとなります。

それぞれの樹種には独特の色味があり、その色味が空間の雰囲気とそこに住む方の気持ちも大きく変えることとなります。

つまり樹種を選ぶ=家具の色合いや空間のテイストを選ぶことにも繋がります。

ナラやオーク、ハードメープルなどの明るい色合いの樹種は空間に清涼感やナチュラル感を与え、チェリーなどの赤みの強い樹種は温もりや暖かみを感じさせてくれます。

そのように様々な樹種がある中で長年高い人気を誇るのが「ウォールナット」です。

なかでも北米産の「アメリカンブラックウォールナット」の濃茶色の木肌、深い色合いと美しい木目が空間に落ち着きを与えます。

「落ち着き」という表現が出てきました。

これは色合いによる空間そのものの印象と心身ともに影響する「視界への入り方」がもたらす効果の2種によってもたらされるものです。

その点を深掘りしていきましょう。

 

色彩心理による「落ち着き」


 

ウォールナットの深い茶色は、色彩心理学において人に安定感や信頼感を与えるようです。

茶色は大地を連想させることで心理的に安定感や安心感をもたらします。

一方、深い色味は「暗さ」を連想させ、それをマイナスに感じてしまうこともないとはいえません。

しかし、暗い場所=暗い色合いが目立つ場所において人はリラックスした状態で会話が行われやすいムードになるようです。

 

光の反射を抑えることで生まれる「落ち着き」


 

 

ウォールナットの木肌は表面に細かな繊維や自然な凹凸があり、これがそこに当たる光を拡散させます。

このため、光が一方向に強く反射することが少なくなる=反射が柔らかくなります。

同時にウォールナット濃い色合いは光を吸収しやすく、明るい色合いの樹種に比べて反射そのものが少なくなります。

ダークブラウンや黒に近いといわれる色合いを持つウォールナットは光を効果的に吸収し、反射を抑える効果があるのです。

ウォールナットのテーブルは光をやわらげることで人の心を和ませる効果があるといえます。

 

色のグラデーションがもたらすリラックス感


 

 

ウォールナットの木はその成長過程において土壌からさまざまなミネラルを吸収します。

これらのミネラルは木の体内で不均一に分布し、結果的に木材となった際の色合いの違いに繋がります。

特定のミネラルが多く含まれる部分は色が濃くなり、少ない部分は色が薄くなると、木肌には自然なグラデーションが現れます。

このグラデーションは滑らかな色の変化を伴い、視覚的に調和をもたらします。

それが人の目に優しく、見る人に安心感をもたらすのです。

急激な色の変化がないことは視覚的な刺激が少なくし、リラックスした気分を呼び起こします。

 

音の吸収や表情の不規則性がもたらす心理的な効果


 

 

木製の家具、特に無垢材家具は音を吸収する特性があります。

木材はいわゆる「多孔質」であり、内部に微細な空気のポケットがある状態です。

これらのポケットが音波を吸収し音そのものの反射を減少させます。

音波が木材に当たるとそのエネルギーの一部が木材内部の空気のポケットに吸収され、音が柔らかくなるのです。

ウォールナットも多孔質のため、テーブルとして部屋の音を柔らかくし静かな環境を作り出すことができます。

またウォールナットに限った話ではありませnが、木の表情は基本的に不規則性が高く、それはリラックス効果を与えると言われています。

木の表情=木目を含めた自然界の不規則な揺らぎ(炎のゆらめきや小川の流れなど)を「1/f揺らぎ」と呼びます。

1/f揺らぎのパターンは、規則的すぎず不規則すぎない適度な変動を持ち、このリズムは、人間の五感にとって心地よく感じられます。

ウォールナットの木目はこの「1/f揺らぎ」見る者に安心感と安定感をもたらします。

 

温度調節による心身への効果


 

 

これもウォールナットだけではなくすべての木材に共通するものですが、木材、特に無垢材は湿度を調整する特性を持っています。

湿気を吸収し、そして放出することで、室内の湿度を一定に保つ役割を果たしてくれるのです。

冬は乾燥した空気を調整し、湿度を保持することで暖かく感じられます。

夏は湿度が高い時には湿気を吸収し、蒸し暑さを緩和します。

ウォールナットのテーブルがある部屋は、夏は涼しく冬は暖かく感じられ快適な環境を生み出してくれるはずであり、それが心身ともに落ち着きをもたらすことでしょう。

 

 

すべての木材、無垢材には人の気持ちを落ちかせる力があります。

空間の中心に木のテーブルがあるだけでほっとして気持ちが和む、そのような場所になるはずです。

その中でも特にウォールナットはその効果が強く、多くのお客様からウォールナットが選ばれる理由は今挙げたようなものを自然と感じ取っていただけているからかもしれません。

私ども家具蔵にも多くのウォールナットのテーブルが展示されています。

実際に見て、触れてその魅力を感じていただくべくぜひ一度、家具蔵各店へお立ち寄りください。

 

ウォールナットの無垢材テーブルのある暮らしの事例はこちらから

 

 

 

 


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