ソファの張地は「布」と「革」どちらがよいのか?
2024.10.17
ソファはリビングスペースにおけるインテリアの中心となる家具です。
その大きさゆえに存在感はありますが、うまく選ぶことで空間全体の格を大きく引き上げてくれます。
また、ソファは家族やゲストが集まる場としてリラックスした雰囲気と寛ぎをもたらしてくれる役割を果たします。
座り心地の良いソファは家族や友人との交流の時間をより豊かなものとしてくれることでしょう。
読書やテレビ鑑賞を楽しむ場としても活躍することは言うまでもありません。
そのソファを選ぶ際に懸案することがあるとすれば張地の色や柄をどうするか。
そしてそれと同時に張地の素材をどうするか、という点です。
ソファの張地の素材は大きく分けて布と革に分かれます。
平たく言えば「布」「革」どちらかにするかは、ある程度悩みどころとなりうるということです。
布張地の良さは「通気性」と「選択肢の多さ」
どのようなものでもそうですが布張地・革張地のどちらを選ぶとしても享受できるメリットと被る可能性のあるデメリットが存在します。
布張地のものを選ぶべき理由と言えるものとしては「通気性」と「選択肢の多さ」が挙げられます。
天然素材・化繊素材の違いがあったとしても布張地は通気性の良さという特徴を持っています。
この点は長時間使用した際の快適性を左右します。
革と比較した際に柔らかく感じることはリラックス感の増幅にも繋がるでしょう。
また、革素材と比較した際には化繊であれば合成比率や素材の組み合わせを含め、柄や色・質感のバリエーションが遥かに多くなります。
自宅のインテリアへの整合性という点で、より選択肢が増える点は魅力的です。
一方で布張地を採用したソファは飲み物や食べ物の染みに要注意です。
ペットの毛や埃も付きやすく、総じて「汚れやすい」という点は留意しておくべきでしょう。
特にホワイト系の明るい色合いのものは汚れが目立ちやすく、茶や黒、紺などの濃い色合いのものは皮脂汚れや埃が気になる場合も多くあります。
革張地と比べて擦り切れや摩耗などによる傷みも起きやすいため防汚性・耐久性の点を考慮した際には違う選択肢をとることも考えられます。
革張地を選ぶ利点は高級感・味出し・耐久性
一方革張地を採用したソファ、つまり革張りのソファを選ぶ利点は「高級感」「味出し可能」「耐久性」にあると言えるでしょう。
特に本革を使用したものであれば総じて高級感があり、洗練された印象を与えます。
また、しっかりとしたメンテナンスを行うことが前提ですが、使い込むごとに風合い・味が出てくるのは魅力的です。
年月を経て生まれる艶は劣化ではなく「美化」といってしかるべきものであり、しわやキズなども含めて時間が経つことで風合いが出るのはまぎれもない革素材の魅力です。
何か液体を零してもすぐに拭き取れば布素材と比較して汚れが目立つことは少ないはずです。
また、ペットの毛やホコリも布に比べて付きにくい(絡み付きにくい)でしょう。
ただし、革は気温の影響を受けやすいため(空調が無いと)冬場は冷たく、夏は蒸れて暑く感じることがありえます。
つまり、季節や時間帯によっては快適さが損なわれることがあるということです。
また、定期的なメンテナンスが(必須というわけではないですが)良い状態で長く使用するのであれば欠かせません。
専用のクリームや保湿剤で手入れする手間は要する点は留意しておくべきでしょう。
適切なケアを怠ると乾燥が原因となってひび割れが起きることがあります。
また、布製のソファに比べると革は滑りやすく、座り心地が硬いと感じる人もいるので購入前には必ず試座することをお勧めします。
必ず抑えておくのは「フルカバーリング」と「ロングセラー」
布張地のもの、革張地のもの、いずれのものを選ぶとしても抑えておきたいポイントがあります。
それは「フルカバーリングを採用しているものを選ぶこと」そして「ロングセラーのものを選ぶこと」です。
ここで言うカバーリングとはソファを覆う張地が自身で着せ替え・取り外しできるもののことを指します。
カバーはファスナーやマジックテープで固定され、これがあることで汚れた際に別のものに着せ替えて洗濯やクリーニング、あるいは新しいものとの交換が可能になります。
ソファの張地はいわば消耗品です。
常に人の身体と接し、摩擦も起きて汚れや摩耗が発生します。
その時にメーカーや業者へ修理に出すことなく自身で張地を交換できるものであれば、ソファを預ける手間もその間の不便もありません。
節や気分に合わせて見た目を変えることもできることは機能的かつ経済的でもあります。
また、ロングセラーのものを選ぶことは張地や内部クッションの買い替え・交換が将来的にも可能になることに繋がります。
長期間販売されているモデルなら交換用の張地や内部のクッションをいつでも入手することができ、それは安心して使用し続けることができることに繋がります。
ソファ自体を買い換える必要も少なくなり、コストを抑えながら長く使い続けることができるのです。
総じて布張地のソファは、生地感が柔らかく、カジュアルな座り心地とデザインの多様性を求める人に向いています。
対して革張地のソファは、耐久性と高級感を重視して、且つ定期的なメンテナンスを厭わない人に適していると言えるでしょう。
そのうえで「フルカバーリング」「ロングセラー」という点をふまえソファ選びを行っていくとより間違いの無い選び方に繋がっていきます。
私ども家具蔵でもソファはすべてフルカバーリングを採用し、布・本革双方で多様なラインナップを誇ります。
職人がつくる無垢材フレームは一生ものであり、カバーだけではなく内部クッションも買い替えが可能です。
素材・つくり・耐久性・メンテナンス性が考え抜かれたソファをお探しであれば、ぜひ一度家具蔵各店へお立ち寄りください。
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