その特注家具、トータルコーディネートでつくられていますか?
2022.3.21
暮らしを良くする「道具」である家具
家具はインテリアである一方、突き詰めていくと暮らしを便利にしていくための「道具」です。
その「便利」を追求したものがいわゆる世に出回っている量販家具であったり、カタログスペックのものであったりするわけですが、当然、人それぞれに求める快適さや使い勝手の良さは変わってきます。
サイズ、仕様、素材。
それらにこだわった時のひとつの答えが「特注」「スペシャルオーダー」であり、そういったものは「特注家具」「オーダー家具」といわれ、自分仕様の世界に一つだけの家具としてそれぞれのお客様の住まいなどで活躍します。
家具蔵の場合は受注生産を行っています。
カタログ掲載のスペックのものでも「オーダー家具」といって差し支えなく、完全特注でなくても数百を超えるセミオーダーのバリエーションやユニット(パーツ)を自在に組み合わせての特注ライクなものの御提案も行っています。
ですが、そのうえで特注仕様の特注収納をご案内することもままあります。
そんななかでたまに耳にするのが「色々打合せをして特注収納をつくったけど不満がある」といったものです。
その理由は諸々ありますが、よくお話を伺うとひとつの大きな要因に「トータルコーディネートで考えられていない」という部分が見え隠れします。
トータルコーディネートで考える
トータルコーディネート。
例えばファッションの世界でもよく聞く言葉です。
ファッションの場合はアイテムごとの色合わせやテイストなどを上手く組合せて、全体での見え方を美しく見せることを指します。
「ファッションは見られるもの」であり、それを着る人が「(色々な意味で)心地よい」ことが前提であるというなかで
TPOを含めたルールやセオリーをふまえ、その通りに組み合わせたり、あえてそこを無視したりしてスタイルを構築していくことは、インテリアにも通ずる点です。
インテリアの場合は全体の調和性を基準にこのトータルコーディネートを考えていくのですがこれが家具やインテリアエレメント個々で考えていくと意外と難しいものとなります。
これとこれが合うかな?これと家にあるあれはきっと相性が良いだろう・・・。
考えるのは楽しいですが、あくまで想像であり、置いてみるまで分からないなかでのお買い物は少々リスクが高い感が否めません。
ファッションと違って試着ができず、見え方も俯瞰で見ることがなかなか難しいからです。
オーダー家具を室内の内装との色合わせやテイストの統一感、他のインテリアエレメントとの組み合わせで考えます。
その場合、一個の家具単体で考えるよりも空間全体との相性をふまえ、デザインや素材・色を考えることが統一感があり、ワンランク上の空間を実現するひとつの手段です。
スペースもトータルで考える
収納家具は当然(大小はあるものの)空間のスペースを使うものです。
そのうえで空間全体との相性や回遊や椅子の出し引きに必要なスペースも考慮しないと空間そのものが非常に不便なものになってしまいます。
また、収納家具には扉や引出しの開閉は付きもの。
そのことも踏まえた設計と配置を考え、そのうえでスペースや使い勝手の快適性を追求することもトータルコーディネートです。
この部分をおろそかにして、家具単体だけで収納家具、しかも大型のものを考えることはかなりリスクが高いといって良いでしょう。
コンセントなどの配線関係やエアコンなどの空調との関係性もとても重要です。
これも空間全体を把握してのトータルコーディネートに他なりません。
せっかく長い時間を掛けて打合せ、自分の為だけに作られたオーダー家具を置いたがために暮らしにくくなってしまっては目も当てられません。
そんな家具選びの「失敗」を避けるには空間全体を考慮したトータルコーディネートを踏まえた打合せが何よりも必要なのです。
家具蔵の収納家具は、セミオーダー品を含め、基本的に日本の一般的な間取りや建具のサイズ感をふまえたサイズ展開を行っています。
例えばTVボード(TV台収納)だけでもレギュラー展開しているサイズ展開は60以上。
他の収納家具も多様なサイズ展開をご用意しています。
そのうえでサイズや仕様が自分仕様である特注家具をお打合せする際には、様々な現場や実例を知る経験豊富なプロスタッフが間取りや暮らし方をお伺いしながらベストなオーダー家具をご提案しています。
平面間取り図を利用したり、3Dソフトを使って空間での見え方をシミュレートして、失敗しない家具選びをサポートすることで多くのお客様に安心と家具選びの楽しさをご提供しています。
家具は暮らしを便利にし、快適にしてくれるもの。
収納家具も暮らしのクオリティを上げてくれる住まいの名脇役です。
人生を有意義にしてくれるオーダー家具をつくるための空間のトータルコーディネート、ご興味ある方はどうぞお声掛け下さい。
トータルインテリアコーディネートを可能にする各種相談会の情報はこちら
関連する記事
最近の投稿
- チェリー材の家具を選ぶ際には“ここ”を見る 2024年11月20日
- “重たく見えない”無垢材家具の取り入れかたとは? 2024年11月18日
- “サステナブルな”家具選びとは? 2024年11月16日
- 年末年始営業と価格改定のお知らせ 2024年11月14日
- ダイニングテーブルの高さの「標準」と「適切な高さ」は違う? 2024年11月12日
- リビングテーブルは使い方や空間に合わせて選ぶ 2024年11月10日
- “一脚あると便利”なスツールはこう使う! 2024年11月8日
- ダイニングセットを購入するなら“椅子から選ぶ”その理由とは? 2024年11月6日
- キッチン収納 “スライドレール“の違いや構造とは? 2024年11月4日
- 「良い家具を選ぶと長持ちする」と言われる理由との選び方とは 2024年11月2日
カテゴリー
- 家具の選び方・置き方 (1,573)
- インテリア&住宅情報 (639)
- 人と木と文化 (397)
- ニュース&インフォメーション (440)
- オーダーキッチン関連 (406)
- 一枚板関連 (635)
- オーダー収納関連 (617)