暮らしに合ったキッチンカウンターを考える
2019.3.11
キッチンカウンターとは
新築のマンションや戸建てのリフォームでは、ほぼ9割の確率で対面式のキッチンが選ばれており、キッチンはダイニング・リビングに対してますますオープンな場所になっています。
そのオープンな空間の境界として、多くの場合はキッチンカウンターがその役目を担っています。
キッチンカウンターといっても、素材・色・高さ・奥行などさまざまなタイプが考えられます。
しかし、意外とシステムキッチンメーカーやハウスメーカーの提案どおりで、正直あまり深く考えていなかったと思う方も多いはず。
一日の多くをキッチンやダイングで過ごすという方であれば、なおさら大切な場所になるキッチン。
ダイニングと合わせて、この「境界」であるキッチンカウンターも大切なチェックポイントにしていただきたいところです。
●キッチンのワークトップ(天板)と一体になったカウンター(H850程度)
対面式のキッチンの中でも、アイランド型・ペニンシュラ型と呼ばれるキッチンのスタイル。
キッチンと同じ高さのカウンターになるので、ダイニングからでも作業がしやすく、空間をより広く見せる効果の高いカウンターです。
ただ、調理中の煙や水跳ねを気にするという方にはNGかもしれません。
リビングからの見通しが良いため常にキッチンの上をきれいにしておく習慣がつくなど、LDKをきれいにすっきり見せたいという方にお勧めです。
●キッチンを囲うように少し高さを出したカウンター(H1100程度)
キッチンを腰壁や造作パネルで囲うことで、少し高い位置にキッチンカウンターを設けることが出来ます。
意匠性としてハイスツールを置いて空間にメリハリをつけることが出来たり、実用的にキッチンの手元を隠す、ダイニング側への水跳ねなども抑えられたり、といった効果もあります。
また同じ高さのカウンターでも、配膳台としてだけ使うのか、そこで食事もするのかなどその用途に応じて奥行や収納の有無なども検討すべきポイントです。
●キッチンの腰壁とは別に設けたカウンター(H700程度)
キッチンはすっきり見せつつ、ダイニングとのつながりを持たせたい。
そんな方には、腰壁もカウンターと同じ素材で揃えることで、素材や空間のつながりを演出することもできます。
また、キッチンカウンターをダイニングテーブルと同じくらいの高さのカウンターにすることで、ダイニングチェアをそのままカウンターにも使うこともできます。
たまには気分を変えてカウンターで食事をするなど、フレキシブルに使うこともできます。
こうした生活シーンを想定したコーディネートも、既製品ではなくオーダー家具だからこそ実現できるデザインです。
キッチンカウンターの活用色々
では、キッチンカウンターを実際にどのように使うかとなると、十人十色。
生活のスタイルに合わせて、サイズ・レイアウトだけでなくその用途も変わってきます。
朝は忙しくゆっくりダイニングテーブルに着くことがないという方であれば、カウンターにはダイニングと別のスツールを置いて、調理→食事→片付けの流れをよりスムーズにすることが求められるでしょう。
ダイニングに収納が少ないため、ダイニングテーブルの上が散らかりがちになってしまうのであれば、キッチンカウンターの下は収納スペースにして、ダイニングがすっきり見える工夫をすることが必要です。
特に既存のシステムキッチンは対面式だけど、カウンターはついていないという方の場合は、後付けで収納家具を製作してカウンターのように設置することも可能です。
また収納部分は使い勝手を考えて、扉・引き戸・オープン棚・飾り棚・引き出しなど様々な仕様を組み合わせることができます。
そして、家具やキッチンのレイアウトはそこから見える景色との関わり方も大切です。
下の画像は海を見ながらゆっくりと過ごすという時間を一番に考えた場合、カウンターから海が見えるように窓に対してキッチンとカウンターの位置を逆にするという発想。
一見斬新なスペースの使い方のように見えますが、この住まいにとっては理想的な暮らし方を叶える提案でした。
家具が変わると、そこで過ごす時間の質が変わる。
「どのこだわりポイントを優先するか」を伺いながらプランを調整していく共同作業から生まれた、そこにしかない住まい方があります。
その他、
「ゴミ箱は目立たないように収納したい」
「カウンター収納は置きたいけど、コンセントは活かしたい」
「コーヒーメーカーなど小さな家電はダイニングで使うので近いところに収納したい」
など様々なご要望もヒアリングしながら、こだわりのキッチンカウンターを作ることだって可能なのです。
オーダーメイドですから。
キッチンカウンターの素材
家具蔵ではキッチンカウンターも家具の一部という発想から、無垢材については4種の樹種からお選びいただいています。
ハードメープル・ナラ・チェリー・ウォールナットとそれぞれの質感を生かしながら、着色はせず素材そのままの色で仕上げます。
食器棚や壁面収納、キッチンの家電収納まで同じ素材で作ることが出来るため、トータルで空間をコーディネートすることが可能です。
また、無着色の無垢材は使い込むほどに、その味わいを増していきます。
だんだんと剥がれてきたりするのではなく、10年後20年後と歳とともに深みを増すような暮らし。
魅力的ですよね。
また、キッチンのワークトップからつながるカウンターの場合は、人工大理石やクォーツ、ステンレスやセラミックなどご希望や好みをうかがいながら。
また、シンクとの相性などもお話ししながらキッチンと併せて設計していきます。
キッチンのリフォームまで含めてご検討の方も、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
今回紹介した施工事例の他にも、セミオーダーからフルオーダータイプまでたくさんのキッチンをご紹介しています
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