銀座にインテリアショップが多い理由
2019.4.30
銀座という街
銀座に数多くのインテリアショップがあるのは、街が持つブランド価値に注目しているからです。
銀座大通りや晴海通りを歩くだけで、国内外の数多くの高級ブランドの旗艦店や老舗百貨店や多彩なショールームを見つけられます。
また、街行く人たちの装いなども他の街に比べ、どこか華やかな雰囲気が感じられます。
このような地域的なブランド力で知られる銀座は、インテリアショップの独自性やイメージづくりに役立ちます。
銀座が流行発信基地であることも大きな理由です。
オリジナルな発想や商品、サービスを生み出すためには、互いに切磋琢磨する環境が必要になります。
銀座には世界的な高級ファッションからファストファッション、旬の食材を贅沢に使った高級料亭やレストラン、ベーカリーやおしゃれなカフェ、宝石や貴金属などの高級宝飾品店などから化粧品やインテリアショップまで多彩な業種が集まるほか、多彩な人々が訪れるため先端の流行を取り入れることもできます。
巨大な商圏を背景にしていることもインテリアショップが集まる理由です。
銀座は東京の玄関口である東京駅の徒歩圏内に位置するだけでなく、政治の中心地である永田町や行政の中心である霞が関、また大企業が軒を連ねる丸の内に近く、巨大な商圏を持ちます。
ビジネス街の特徴としては昼間人口が多く、夜間人口が少ない傾向もありますが、銀座には衣食住にまつわるサービス関連店舗が揃っているため、平日だけでなく休日も賑やかです。
訪れる人が多くなるほど街が賑やかになり、多彩なサービスが利用されるため、インテリアショップも相乗効果を期待できます。
銀座は高級品が売れる街であることも理由と言えるでしょう。
世界的な高級腕時計メーカーの出店も相次いでおり、数千万円以上の価値のある腕時計の売れ行きが好調と指摘されるほどです。
政府の観光政策を重視する姿勢も良い影響を与えています。
銀座は、東京を訪れた外国人観光客の人気エリアランキング3位(国別外国人旅行者行動特性調査2017)を獲得するなど、高い人気があります。
特に中国人やロシア人、インドネシア人や台湾・香港人なども増えており、ますます国際化しています。
同調査によると外国人が最も期待する街が銀座であり、最も満足した街が銀座であると指摘しており、東京でのショッピングエリアとして高い人気があります。
新たなブランドの立ち上げのために銀座出店するインテリアショップも増えています。
特に価格重視のインテリアショップが、客単価の増加や顧客層の拡大を目指すために出店する傾向があります。
価格重視で急成長を遂げてきたインテリアショップであっても、需要が一巡すると成長に陰りが生じます。
銀座には他の商業エリアにはない、高級さや洗練されているといったイメージがあるため、クオリティー重視なブランドや高付加価値なサービスを立ち上げる際にうってつけなのです。
銀座に出店することで知名度アップ効果を目指せるのも理由です。
インテリアショップの中には例えば壁紙やテキスタイルのように一定の売上や成功を収めていても、知る人ぞ知る存在のブランドも多々あります。
しかし銀座に出店することで様々な方々の目にとまり、他にはなかった新たなサービスや魅力的な商品を知ってもらえます。
また大手メディアの関係者も多く訪れる街なので、テレビや雑誌などで取り上げられる可能性も期待できます。
ライフスタイルやコンセプトを提案するために銀座に出店するショップも多くあります。
インテリアショップは室内空間を飾る数多くのアイテムを揃えていますが、陳列するだけではイマイチわかりにくいです。
そこでショールームを設置し、コンセプトごとに異なるアイテムを展示することで提案への理解と共感を獲得し、自分もこのような部屋に住んでみたいと感じてもらえるようになります。
このようなショールームの多くが、銀座のイメージにあった高級志向やクオリティー重視、洗練された生活をイメージさせるコンセプトを提案しています。
家具蔵が銀座にショップを持つ理由
家具蔵も1995年に表参道店をオープンしたのち、吉祥寺、自由が丘、横浜元町といったインテリアのメッカともいえる街に出店を続け、2009年に銀座に店舗をオープンしました。
今年で10周年を迎える銀座店ですが、銀座は前述した特徴がある街という以前に何よりも古来からの伝統と現代のモダニズムが上手く融合した世界でも稀有な街です。
伝統的な建築と世界的な最新の建築がひしめき合う街。
日本伝統の職人技を世界に発信するショップもあれば、最先端の技術を楽しむストアも数多くあります。
世界中から人が集まり、発信される街「銀座」はまさに家具蔵の「日本古来の伝統技術を現代に昇華させ、継承していく」「日本のモノづくりの素晴らしさを多くの人に知ってもらう」にはぴったりの街なのです。
今日も日本だけでなく、海外から来た人たちに無垢材家具の良さを知ってもらう役割を果たしています。
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