輸入家具と国産家具の違い
2019.5.9
輸入家具と国産家具の特徴
「今までよりいい家具を使ってみたい」と考えている場合。
まず国産家具にするか、輸入家具にするか、という選択肢があります。
輸入家具といえば、洋画のワンシーンを再現できるようなおしゃれなデザインが特徴です。
「いつか見たあの光景」に憧れて、輸入家具の購入を検討している方も多いのではないでしょうか。
奇抜なデザインのものからシックで落ち着いたデザインのもの、北欧デザインから南国の雰囲気が漂うものまで、様々な家具が製作され、実際に日本でも購入が可能です。
歴史的なデザイナーによる、いわゆる「名作家具」も多い輸入家具。
空間の顔になるような個性的なデザインのものが充実しています。
日本における輸入家具の最大の魅力はそのデザイン性にあるといっても過言ではありません。
一方、国産家具も負けてはいません。
スタンダードな量販ものも少なくない国産メーカーのものはデザインが凡庸、という意見も根強く残ります。
しかし、じつはだいぶ以前から独創的で世界的にも有名なデザイナーも数多く存在し、新進のアーティストによるおしゃれな家具も次々に生み出されていることは皆さんご存知でしょうか?
そして国産家具・国内のメーカーは日本の風土・暮らしに合ったデザイン性があり、それでいて一つ一つ職人が手作りしていて、長く使い続けることができるものも多数生まれています。
いまや日本の家具、つまり国産家具は優秀なデザインと耐久性を兼ね備えたものとして輸入家具に引けをとらない、世界の中でも確かな評価があるものなのです。
どちらも大きな魅力が詰まった両者。
なかなか片方に決めることができないかもしれません。
そんな時、どんなことに気をつけて選べばいいのでしょうか。
サイズ選びが重要
家具を購入する際に絶対に重要な点はサイズです。
特に輸入家具を購入する場合には、そのサイズが大きすぎることはないか確認しましょう。
洋画でよく見る一軒家など、リビングが広々していて驚いてしまうことはありませんか?
それが標準のサイズとなっている欧米で作られた家具は、わたしたち日本人の住まいには大きすぎることがあります。
また、欧米諸国の人々と日本人の私たちでは体格も大きく違います。
家具というものは基本的にはその生産地の人々の暮らしや体格に合わせて作られています。
生産地の人が座ればちょうど良いサイズのチェアやソファーも、日本人が座ると大きすぎて足が浮いてしまったり、リラックスできる大きさではなかったりします。
これは彼の国の人たちが家の中でも靴を履いて生活することと、骨格を含めた体型の違いに起因します。
国産のものでも同じことが言えるのですが、輸入家具を購入する場合は実際に目で見て大きさを確かめ、チェアなどの座るものの場合は実際に座ってサイズ感を確かめてから購入することが絶対です。
一方で国産家具の場合は日本の住環境や日本人の体格に合わせて作られているものがほとんどなので、輸入家具ほどサイズに注意する必要はありません。
とはいえ、上記のような試座や計測が不必要というわけではありません。
一度購入すれば何十年も付き合っていくことになるかもしれないものです。
自分の体格や生活スタイルにあった家具を選んで、心地よく暮らせるサイズを選ぶことが大切です。
そのためにはチェアなどは必ず靴を脱いで、自分の脚が床につくものを選びましょう。
オーダー家具のメーカーなら高さを自分好みに調整してくれることも可能です。
また、どれだけ心地よく過ごせるサイズを選んだからといっても、住まいに入らなければ意味がありません。
大きなサイズのテーブル、ソファ、収納家具は玄関の間口から入れることができなかったり、廊下の角を曲がることができなかったりすることがあります。
階段で引っかかってしまったり、エレベーターに搬入できないケースも。
いずれの家具を購入する際も、置いた時のサイズ感だけでなく搬入時のこともしっかり考えて購入するようにしましょう。
必要であればプロによる採寸も必要になります。
そういったサービスを行うことができるところかどうかも安心して家具を購入するポイントです。
メンテナンスの違い
家具を長期にわたって使っていく上で必要になってくるのがメンテナンスです。
例えばソファやチェアといった身体を預けるものの場合は何年も使うことで張地が傷み、張り替え修理が必要になってきます。
その際、修理がしやすいものはやはり国産家具です。
国産家具は日本で作られているので、修理の際に材料が手に入りやすくなります。
また、作ったメーカーで直接修理をお願いできるので比較的容易に、新品のように修理をしてもらうことができる確率は高くなります。
しかし、輸入家具の場合はそうはいかないケースが多々あります。
輸入家具は外国で作られていることで作ったメーカーに直接修理を依頼することが難しいことも。
また、海外のメーカーは頻繁に原材料を変更することもあり、修理に必要な部品が手に入らないこともあります。
そして何よりもコストもかかります。
基本的に日本に代理店があるようなものでも本国に送っての修理となります。
非常に高額になることと、長い時間を要する=その期間お気に入りの家具が使えない、という事態になるケースも頻発します。
輸入家具は修理のハードルが高く、その場合は家具修理専門の業者に依頼するのも手でしょう。
ただし、全て新品の時と同じ材料でできるかどうかはわかりません。
少なくとも国産家具よりは、その確率は低くなってしまいます。
修理の際、新品同様に戻したいと考えているのであれば、国産家具を選ぶのがベターです。
ここまで修理のお話をしてきましたが、家具は修理をする前に、日々のメンテナンスが大切です。
輸入家具にしても国産家具にしても、日々のお手入れをこまめにするようにしましょう。
そうすれば修理をするタイミングはずっと先になりますし、何よりいつもきれいな家具に囲まれて生活することができます。
家具のメンテナンスやお手入れ方法など、そのような内容をしっかり確認することで、より安心・安全な家具選びが可能となります。
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