テレビボードを購入する前に知っておくべき「幅・高さ・奥行」とは
2019.5.19
横幅に注目
テレビボードを購入する際にサイズで悩んだとき。
そんなときはまず「横幅」に注目しましょう。
設置するテレビの大きさにもよっても最適なサイズは変わりますが、横幅は「テレビを置いた時に三角形に見える構図」が最適だとされています。
テレビのサイズよりもボードの方を大きくすべき理由は、下を大きく、上に小さいものを置いた方が、視覚的にも安定感が出て部屋全体がスッキリと見えるようになるためです。
また、ボードのサイズを一回り大きくすることで、テレビの横に手頃なスペースが生まれ、ボードの上にスピーカーやインテリアなども置けるようにもなります。
設置したボードからテレビがはみ出すようだと、掃除などの際にぶつかって、転倒させてしまう恐れも出てきます。
また、そもそも見た目としてバランスが悪く、あまり美しくはありません。
こうしたトラブルや美観を損ねることを未然に防ぐためにも、テレビボードはテレビよりもワンサイズ大きい物を選んだ方が良いのです。
具体的な大きさは
テレビボードの横幅はテレビを設置して、その左右に200ミリ~300ミリ程度の余裕があるものを選ぶとよいでしょう。
具体的な例をあげると32インチのテレビには幅1200ミリ、43インチのテレビには幅1500ミリ、50インチのテレビには 幅1800ミリ程度のサイズがベターなものとなってきます。
このようにある程度、左右にゆとりのあるテレビボードを選べば、テレビ自体がスッキリとボードに納まるうえに、「見て美しい」AVスペースが完成します。
さらに、テレビボード側面と壁の間にある程度のスペースを確保することができれば、スツールや観葉植物などを配置することも可能です。
それらが「フォーカルポイント」として空間の奥行き感を助け、また、乱雑になりがちな配線部を隠すことにもなります。
テレビボードを購入する際には、まずはこのように横幅に着目して、室内のどこに設置すべきかといったポイントから考えてみるとよいでしょう。
高さはどう考えるか
テレビボードの高さはテレビを見る時の視線が少し低くなるように選ぶのがコツです。
肩や首に負担をかけず、自然な姿勢でテレビ画面を見られる位置が最適なテレビボードの高さとなっています。
具体的には、フロアに直接座ってテレビを見る人であれば300~400ミリ程度の高さ。
ソファに腰かけてテレビを視聴する人なら400ミリ~600ミリ程度の高さのものを選ぶと、目線より10度~15度下の角度にテレビ画面がくるので、自然な姿勢となります。
テレビ画面を見る角度は、映像の精細感や色感にも大きな影響を及ぼすポイントです。
いかに高品質なテレビといえども、最適な視聴ポジションを保つことが出来なければ、その性能を十分に発揮することはできません。
こうした点も踏まえ、テレビボードを購入する際には、テレビ画面の高さがどのあたりに来るのかも考慮してサイズを決めましょう。
どこから見るかも大事なポイント
テレビボードの高さは、普段どこからテレビを見ることが多いのかも考えて決める必要があります。
たとえば、家事をしながらテレビを見ることが多い人の場合はキッチンスペース。
ソファで寛ぐという人が多い場合はリビングで。
食事をしながら見るという人の場合はダイニングからテレビを見る時間が長くなるでしょう。
こうしたテレビを見るシチュエーションを考えずにテレビボードの高さを決めてしまうと、テレビを楽しく見ることができなくなってしまうこともあります。
こうした失敗を避けるためにもテレビボードの高さはもっともテレビを見る時間が長い場所のことも考えて決める必要があるのです。
このようにテレビボードの最適な高さは、それぞれの家庭の暮らしのスタイルによっても微妙に変化します。
テレビボードの高さを決める際は、こうした暮らしのスタイルのことなども考えながら決めていきましょう。
「視聴距離」という考え方
テレビボードの奥行きはテレビ画面と視聴ポジションとの距離を考えながら決めます。
この視聴距離はテレビの「見やすさ」「疲れにくさ」に大きな影響を及ぼす部分であるためです。
一般的にテレビの視聴に最適な距離とされているのは、テレビ画面の高さの「約3倍」とされています。
例えば40インチのテレビ画面の高さは約485ミリ前後となっていることが多いのですが、この数値を基に計算するとテレビの最適な視聴距離は約1455mmとなります。
ちなみに60インチサイズのテレビの場合だと、画面の高さが750ミリ前後あるので、視聴距離としては2250ミリの距離が必要です。
テレビボードの奥行きを決める際に迷った時は、まずはこの適切な視聴距離を参考にしながら決めていくとよいでしょう。
テレビボードの奥行きはできるだけ狭くしたいといった意見もあるようです。
たしかに奥行きを狭くすれば、それだけ室内も広くなるので、こうした意見が見られるのも当然のことでしょう。
しかし、あまり奥行きを狭くしすぎると、少しの衝撃でもテレビが不安定となり、転倒してしまうなどの恐れも出てきます。
そのためテレビボードの奥行には、テレビの台座よりも一回り大きなサイズを選ぶことが必要となるのです。
例えば50インチを超えるサイズのテレビの台座は奥行きが350ミリ~400ミリにも達するものもあります。
このサイズのテレビをしっかりと支えるためには、テレビボードの奥行に450ミリ程度のゆとりが必要です。
このようにテレビボードの奥行きを決める際には、その上に置くテレビのサイズもよく考えてから決めることが大切です。
また、最近のBDレコーダーやDVDデッキは奥行きをあまり持たないものも多いですが、なかには大型のアンプなどをテレビボードに収納する人もあるでしょう。
そんな際にはやはりある程度余裕を持った奥行きのテレビボードが良いのです。
いかがでしたか?
家具蔵でも様々なデザイン、サイズ、樹種のテレビボードがラインナップされています。
また、オーダー家具でもありますのでお好みのサイズや仕様で自由自在な設計も可能です。
「自宅に丁度良いテレビボードが欲しい」「雰囲気のあるAVスペースをつくりたい」
そんな風に考えたなら、一度家具蔵各店へご相談ください。
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