水栓金具の種類と最新事情を知る
2019.10.17
水栓金具の種類
キッチンの水栓金具は操作性で分けると「シングルレバー混合水栓」と「ツーハンドル混合水栓」があります。
現状ではシングルレバー混合水栓が主流です。
シングルレバー混合水栓は、ひとつのレバー(ハンドル)で吐水、止水ができるタイプです。
さらに左右の操作で湯水の切り替え、吐水の温度、量の調整が可能です。
ツーハンドルは文字通り、給湯、給水のそれぞれのハンドルを使って吐水の温度、量の調整を調整するタイプです。
皆さんのお住まいのキッチンはどちらでしょう?
おそらく、シングルレバー混合水栓を使用されている方が多いのではないでしょうか。
キッチンの水栓は操作性が最も重要ですから、片手で操作できるシングルレバー混合水栓が多いのも納得です。
また、メンテナンス性や水仕舞いを考慮しカウンターに直接取り付けず、シンクのデッキにすっきりと納まります。
デザインも豊富でバリエーションが多く、自分に合った使い方から器具を選択できるのも嬉しいポイントです。
家具蔵の木のキッチンは、シングルレバー混合水栓を標準仕様(推奨機器)とし、ご提案しています。
このシングルレバー混合水栓をデザインで分けると、すっきりしたシンプルなタイプとグースネックタイプがあります。
いずれも、吐水口が伸ばせるハンドシャワー機能付きの人気が高く、大きなお鍋の洗浄、高さのあるフラワーベースの水入れ、シンクのお手入れ等に便利です。
また、水栓金具の意匠面では、アイランド、ペニンシュラキッチンでLDから水栓金具が直接見えるレイアウトでは、水栓金具の形状やサイズは、選択の際の重要な要素になります。
LDKがワンルーム化し、対面キッチンと呼ばれるアイランド、ペニンシュラキッチンが多くなったことに並行して、グースネックタイプのバリエーションも増えています。
一方、壁付けキッチンの場合は前に窓があることが多いので、窓の位置、サイズと窓の開閉操作と水栓金具の兼ね合いからも高さを抑えたシンプルな水栓金具が好まれます。
いずれの場合も、本体のみではなく、全体像を把握して選定しましょう。
水栓金具の最新事情
●浄水器の取り入れ方
浄水器を取り入れる場合は、ビルトイン浄水器をシンク下に設け、メインの水栓とは別に浄水器専用水栓を設置する方法と一体型の水栓金具を設置する方法があります。
これまではビルトインタイプが多かったのですが、シンクの下にある浄水器本体を約1年に1回交換する際に、シンク下に収納されたものを一旦外に出し、シンク下に潜っての交換となる点がネック。
頻繁ではないものの交換時の負担がありました。
最近では浄水器一体型の水栓金具が多くなり、このような交換時の作業負担が軽減することができるようになりました。
水栓金具本体に取り付ける浄水カートリッジは改善を重ね、高性能、スリム化し、性能とデザイン面で向上が図られています。
ビルトインタイプに比べると、浄水カートリッジの交換回数は多くなりますが、交換作業が容易なことは主婦にとっては、時短、時産に繋がります。
これからの高齢化社会においても、メンテナンスが容易であることは安全面からも重要なポイントとなります。
またビルトイン浄水器の取り付けにあたっては、マンションの場合ディスポーザーが標準仕様となっていることが多いので、シンク下に設置する場合は、何処に置くか、交換しやすいかどうか等、設置位置に注意が必要です。
●タッチレス水栓
最近採用されることが多くなった機能で、操作レバーによる開閉操作が要らない水栓金具です。
水栓金具の吐水口上部のセンサーに手をかざすことで連続して吐水ができ、水を止める時はもう一度センサーに手をかざすもの。
操作時に検知音が出るので耳でも確認できます。
また吐水口の下で食器や調理用具を検知すると自動で吐水するオート機能の付いたタイプもあります。
これらのメリットは汚れた手で水栓に触れなくても良いこと。
調理の途中で汚れた手を洗い、次の調理へと移る際には手を洗うという行為は必須ですし、かなりの頻度となります。
またセンサーの感知領域の改善、向上により使い勝手が良くなっていますので両手が塞がっていても使用でき、調理時にはきとても便利な機能です。
水栓の開閉操作が自動でできることは作業効率に繋がりますね。
更にセンサーにより節水にも繋がるので、水を頻繁に使い開閉操作が多いキッチンでは重宝です。
(別の例えではありますが、公共のトイレの水栓抜金具はほとんどが自動になり、省エネと衛生面が改善されました。そのことからも実証できますね)
無駄をなくし、省エネに繋がるのも嬉しいこと。
高齢の方に限らず、調理時に水を出しっぱなしにしたり、止め忘れたりということがないとも限りませんの。
安全安心に繋がる機能でもあります。
このように1本の水栓金具に多くの機能が盛り込まれていることは、喜ばしいことではありますが、必ずショールームで操作性を確認するようにしましょう。
使い勝手良く使うにはポイントがあり、操作性を生かすにはそのポイントを理解しておくことが重要です。
センサーには電源も必要です。電池タイプもありますので新築かリフォームかによってどちらを選択できるのかも確認しましょう。
キッチンは様々な機器が集まることころで。
無垢の質感は勿論ですが、各機器の機能を理解し活用することで、更に快適で豊かな木のキッチンを長く楽しめます。
使い心地と使い勝手を共に満たした木のキッチンを憧れではなく、お住まいに取り入れられるように家具蔵のスタッフがご提案いたします。
どうぞお気軽にご相談ください。
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