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レンジフードの進化と選定のポイント

2021.10.28

 

 

デザイン面の進化


キッチンがLDと併せてワンルーム化される中で、対面式のキッチンが多くなっています。

リビング、ダイニングからキッチンを眺める等々、日々の暮らしのシーンの中でLDのインテリアとの一体感が求められ、キッチンを構成する機器についても、それぞれが機能、デザイン、メンテナンス面で進化しています。

特にレンジフードは存在感があり、空間全体に対し大きな影響力を与える機器です。

機能だけではなく、空間全体での見え方を想定して選択していくことも必要です。

今回は進化著しいレンジフードを取り上げ、選定のポイントについて考察します。

 

 

レンジフードとは


レンジフードは壁に埋め込む換気扇とは異なりダクトを通して料理中の蒸気、煙やにおいを戸外に排出する機器です。

これまではブーツ型と呼ばれる深型のタイプが一般的でした。

正にブーツのような形をしているフードですので、深く包み込むような形で蒸気や煙を集めやすいという特徴があります。

次は浅型と呼ばれるタイプで、薄くコンパクトな形が特徴です。

高さが抑えられているので例えば、構造上梁が抜けない、天井が低い等の限られたスペースでも設置できます。

そして最近、採用されることが多いのがシンプルなデザインのスリム型です。

 

デザイン、メンテナンス面の進化


すっきりとしたデザインのスリム型は構造もシンプル。

深型、浅型に比べて内部の凹凸が少ない為、油汚れが付きにくくお手入れがし易いのが大きなポイントです。

レンジフードは高い場所に取り付けますから、お手入れ時には上向きでの作業となります。

本体内部の形状が複雑ですと油汚れが重なり、お手入れにも手間と時間を要します。

凹凸が無く、汚れがふき取り易いというのは、形状がシンプルなスリム型ならでは。

また、整流板により蒸気や煙の吸い込み速度が上がり、オイルパネル、フィルターレスという要素も加わっています。

従って、お手入れが楽なので、いつもきれいな状態を保ち易くなったのです。

毎日使うものですから、お手入れの手間が軽減される点は主婦にはとても嬉しいことです。

更にすっきりとした見た目で、空間全体の中で存在感が抑えられます。

デザイン面、機能面、メンテナンス面が向上し、重々しい存在感を払拭させたスリム型。

これはレンジフードが大きく進化した転換期であったと言えるでしょう。

このスリム型はさらに進化をしています。

特に販売開始から注目を集めたのは、ボタン一つでフィルターとファンを丸ごと自動洗浄するというもの。

フィルターとファンを一体化させた新構造のファンフィルターをお湯で浸け置き洗いし、湯を掻き上げる動作によって生じる水流を、繰り返し衝突させることで汚れを除去。

排水を排水用トレーに溜めるという仕組みです。

またシロッコファンの取り外しがし易いワンタッチ着脱タイプはとても好評です。

油汚れについても改善され、吸い込み口に取り付けられたディスクの高速回転により、内部への油の侵入をブロック。

ディスクに付着した油は遠心力で分離されてオイルガードに集めるというタイプもあります。

こちらは10年間ファンの掃除が不要とのことで、スリム型の人気の秘密は総合的に評価が高いところにあります。

 

 

施工面での進化


 

 

レンジフードの取り付け位置はキッチンのタイプにより天井付け、壁付け、横壁付けがあります。

お住まいの構造上、ダクト工事が不可な場合にキッチンのレイアウトは制限を受けることがあります。

制限内では希望通りのレイアウトができないことや立地上、次のような問題がある場合もあります。

隣家に臭いを残してしまう、外壁が汚れる。

空調した空気が排出されてしまうことや花粉や汚れた空気が室内に入ってしまう等です。

これに対応する方法として、フードに空気循環機能を持たせたフードがあります。

このタイプはダクト工事が不要ですが、ガス機器では不可、IH機器のみでの対応となります。 

カウンターに取り付けるタイプと通常通り天井付、壁付けのタイプがあります。

ただし空気循環機能を搭載した循環ユニットが必要な為、高価になります。

 

レンジフードの素材、色の進化


 

 

キッチン本体の質感や表情がどんどん豊かになっている現状にあって、キッチンの進化はフードの進化そのもの。

レンジフードはシンプル、スリムという形状だけでなく、素材、色調等についてもキッチンや空間との調和が求められています。

例えばキッチンのカウンターがステンレスの場合はレンジフードをステンレスに。

優しいホワイト系の人大カウンターには、レンジフードを同じくホワイト系に等々、コーディネートできると素敵です。

器具によってはテクスチャーや色について選定できる幅がとても広くなっているものもあります。

フードの存在感や影響力は大きいので、選定するデザインや色も十分検討したいものです。

特にアイランドキッチンやペニンシュラキッチンの場合はフードのデザインが空間を左右しますので、

使い勝手、メンテナンス、デザイン等について実物を確認するようにしましょう。

 

キッチンをリフォームする、または新しい住まいを作る。このタイミングがキッチンや住まいを見直すきっかけとなります。

家具蔵の木のキッチンは、お客様のご要望を伺いながらカスタマイズするキッチン。

つまりセミオーダー、またはフルオーダーでその思いを形にし、使い込むことで増してゆく手触りや普遍的な美しさを実感していただけるオンリーワンのキッチンです。

オンリーワンのキッチンに合わせる器具ですから、機能、メンテナンス、デザインなどを総合的に検討し、選定しましょう。

木のキッチンとレンジフード、様々な機器、暮らしの道具全てが日々を創ります。

お悩みやご相談は最寄りの家具蔵のキッチンスタジオまで、お問い合わせ下さい。

 

快適&理想を実現するキッチン無料相談会のご案内はこちらから

 

 

 

 

 

 


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