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窓の設置・選び方を知る

2022.1.23

 

 

新築の注文住宅を考える上で、意外に疎かにされがちな「窓」。

窓は住宅の快適性を考える上で非常に重要です。

窓の設計の良し悪しは、住宅のデザインだけでなく、光や空気、温度、また、その家の電気代をも左右してしまいます。

ですが、窓に関してはあまり考えずに設置しているケースも多く、新築後の窓を原因とする失敗も少なくありません。

今回は新築一戸建てを建てる際に注意すべき窓のポイントと、よくある失敗例とその対策をお話しします。

 

 

新築リビング窓の注意点


 

 

左右に引いて開け閉めをする「掃き出し窓」はリビングからバルコニーにつながる大きな引き戸式の窓です。

この掃き出し窓の配置や大きさの選び方は、リビングの明るさやセキュリティ、風通しなど住み心地に大きく影響します。

採光という観点では、掃き出し窓は最適な窓です。

床面に接しているため、太陽光を遮らずに部屋の中へ取り入れることができます。

朝からカーテンを開け放しておけば、気持ち良く目覚めることができます。

太陽光を浴びることは健康やうつ病の予防にも良いとされています。

大きな窓からの採光は生活していく上で大切な意味を持ちます。

次に風通しです。

快適な生活の大敵となるのが部屋のカビ。

カビは湿気の多い部屋で発生します。

人が生活すれば呼吸から水蒸気が発生し、料理やお風呂、室内干しの洗濯物など、湿気を発生させる要因は室内に多いです。

そのため、風通しを良くして換気を行わないとカビが発生してしまいます。

アレルギーの原因にもなるので、特に小さなお子さまのいる家は十分に注意が必要となります。

採光・風通し以外には、窓の役割としてデザイン性の意味もあります。

大きい窓があれば開放感が生まれ、部屋が広く感じられるという点で、掃き出し窓は最適な窓と言えます。

最近ではバルコニーと部屋の段差をなくして、掃き出し窓を挟み部屋が続いているように感じられる作りのユニバーサルデザインもあります。

しかし、明るく風通しの良いリビングにしたいがあまり、窓を増やしすぎたり、大きくしてしまうと次のような失敗例があるため注意が必要となります。

●失敗例

リビングに大きな窓を多くつけたら家具の配置が難しくなった。

隣の家の窓と対面になり丸見えになってしまうので気になる。

テレビの後ろに窓がきてしまい、昼間テレビが見えづらくなった。

●対策

まずはリビングに何を置くかを考えることが必要です。

リビングに置く家具に合わせて窓の数や大きさを考えるのも大切です。

また、向かいの家や道路からの視線が気になる場合は、高窓を設ける方法もあります。

 

リビングの窓のポイント


 

 

リビングはリラックスする場所です。

吹き抜けを作って窓を設けると、明るくて居心地の良い空間を作ることができます。

立地上、また掃き出し窓の外からの視線が気になって日光を入れることができない場合は、細長い高窓を作ることで外からの視線が気にならなくなります。

またリビングダイニングの場合、いくらリビングの窓を大きくしたり、配置を変えても、ダイニングまで十分に光が差し込まないことが考えられます。

このためダイニングにも窓を1つ設けることを考えておくと良いでしょう。

 

スリット窓に要注意


 

 

建物の狭い壁面や細長いスペースにはめ込むスリット窓は、デザイン性という観点から優れているように見受けられます。

スリット窓から縦に伸びる日差しは非常にきれいです。

しかし、部屋全体を照らすことはできないため、採光の面では優れていません。

昼間でも薄暗く、電気の明りを必要としてしまいます。

●失敗例

リビングとダイニングの間にスリット窓を設置したものの、特にメリットを感じない。

スリット窓で明るさを得られると思ったが、薄暗い程度だった。

●対策

スリット窓は、明るさが室内の照明で補える玄関や廊下、階段などに利用することで、デザイン性に優れた空間を演出することができます。

また、設置場所を工夫すれば家の向きや時間によって、足元などを照らす程度の採光を確保することもできますが、照明として扱うのではなくあくまでデザインとして考えることが大切です。

 

小窓の位置に要注意


 

 

脱衣所やトイレでは外から見えないように高窓を付けることもあります。

この場合は湿気やカビ対策、換気を考慮してつけられますが、この高窓にも注意が必要になります。

●失敗例

洗濯機の真上に窓がきてしまって開閉しづらい。

トイレの窓が隣の玄関の前にあたり、開けたくても心境的に開けづらい。

●対策

家電や家具を設置した状態を想定し、窓の位置をシミュレーションする。

また設計前に現地を見て回り、どこにどの部屋がくるのかイメージしておくことが大切となります。

 

窓が多すぎるのは危険


 

 

窓が多いと壁の面積が減ってしまいます。

そのため家具の配置に困ったりする場合があります。

最近では大開口の窓が増えていますが、これは住宅密集地では向いていません。

また、窓を多くしてしまうと、屋外の温度の影響を受けやすくなり、夏は暑く、冬は寒くなってしまいます。

注文住宅などはデザイン性や明るさ、開放感を得るために多くの窓をつけてしまいがちです。

窓の断熱性能が上がっているといえ、過剰に多くの窓を付けてしまうと熱の出入りが大きくなり、冷暖房費が増えてしまうことになることにもなります。

良く過ごすリビングやキッチンなどで、大きな窓を作ったが、隣地の窓の位置や道路を通行する歩行者と視線合ってしまい、せっかく窓があっても十分に開けられないこともあります。

 

 

採光や風通しの為に住まいに必要不可欠な窓ですが、どの位置にどのくらいの大きさを、いくつ付けるかにより、住まう際の快適さが格段に変わってきます。

「窓は適切な場所に、適切な大きさの窓を設置する」という考え方が大切です。

また、家具や照明計画との連動も必要となってきます。

家具蔵では住まう方のご希望を丁寧にヒアリングしながら空間を提案していきます。

お困りの際には家具蔵各店スタッフまでご相談ください。

 

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