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木造建築について~「窓編」

2020.3.26

 

一般の戸建て住宅は現在も、木造建築がほとんどです。

今回は木造建築の中でもいくつか項目をピックアップし、項目ごとにその施工方法とポイントを解説します。

 

窓について


外部の開口部の納まりの中でも、最も重要な窓。

今回はその中でも防水性・通気性を高めるためのアルミサッシの施工手順について解説します。

半外付けサッシ・引違い戸、木製建具のバリエーションについても記載します。

●施工ポイント

耐震性を損なう事になる為、耐力壁には窓の設置は出来ません。

網戸は汚れやすいため、引き渡し直前のクリーニング段階での取付を希望しましょう。

外張り・充填の断熱工法次第でサッシの納まりも変わります。

●アルミサッシの施工手順について

①窓台・まぐさの取り付けをします。

柱に窓台とまぐさがしっかり固定できるように、結合部分の柱側には5mm程度の欠きこみを設けます。

窓台とまぐさは柱にくぎでしっかりと固定します。

②合板下地を張ります。

くぎ打ち機を使用する際は、空気圧の調整を毎回行い、釘が合板にめり込まない様にします。

合板の固定にはN50釘を用いて150mm間隔で構造材に打ち付けます。

③先張り防水シート張り

開口部下地に50mmのアクリル防水テープ(両面タイプ)を張り、その上に長さを調整した先張り防水シートや屋根用の防水部材などを固定します。

角はピンホールができやすいため、コーナー用防水部材の裏面に50MM以上の幅でアクリル防水両面テープを左右二か所へ先張りし、コーナー用防水部材をそれぞれ中間部材にしかりと張り込みます。

防水性を高めるため、開口幅より約50MM眺めにコーナー部材を取り付けます。

④サッシ枠建込み+防水シート(防水施工)

雨水は通常、上から下へ流れ落ちます。

防水テープを高いい部位から低い部位の順に張ると、テープとテープの間から雨水が入り込んでしまい、雨漏りの原因となります。

防水性を高めるため、透湿防水シートは先張り防水シートの下に差し込むように施工します。

⑤サッシ取付+通気胴縁取付

外壁には空気を通すための隙間を作る下地部材が必要です。

壁の内部で発生した湿気は、透湿防水シートを通り抜け、この隙間から通気層を経て外に出ていきます。

窓の縁に打つ胴縁と、縦に走る胴縁を話す事で、壁の中を通る空気の通り道を確保できます。

サッシ枠のゆがみを防ぐために、室内側の柱と縦枠、及び上枠の隙間には、適切な厚さの木片を入れて、サッシ枠を固定しておきます。

⑥ラス仕上げ+仕上げ

雨漏りの原因となる為、通気ラスのジョイント部には隙間が出来ない様に施工します。

施工時、モルタルがアルミサッシに付着する事を防ぐために下塗り前にサッシ廻りにマスキングテープで養生をします。

障子の取り付けがある場合、サッシ枠でガラス面を傷つけない様に注意が必要です。

仕上げ材の施工までの養生機関は、夏季10日、冬季14日以上をとりましょう。

 

断熱性能を高めるサッシについて


住宅用サッシには、主にアルミサッシ・樹脂サッシ・アルミ樹脂複合サッシがあります。

アルミサッシが広く普及していますが、近年では段寝る性能の高い樹脂サッシ・アルミ樹脂複合サッシも人気があります。

性能によって選び訳も必要です。

●樹脂サッシ

塩化ビニル樹脂を使用した、

熱伝導率が低く断熱性に優れたサッシ。

熱伝導率が低いため、結露しにくく、掃除の手間を省く事が出来る。

服装ガラスを組み合わせ、

室内の熱を外に逃がさない事で省エネ性能を高めています。

熱性能が高くなります。

●アルミ樹脂サッシ

外側にアルミ、内側に樹脂を用いて組み合わせた複合サッシ。

内側に熱伝導率の低い樹脂が使われている為、屋外の温度の影響が抑えられ、アルミサッシと比べ断熱性能が高くなっています。

また上下のアルミ枠に断熱樹脂をはさむことで、結露の発生も防いでいます。

 

 

この様に、窓廻りも施工時には気を付けたいチェックポイントがたくさんあります。

なにも知らないままではなく、少しの知識で、長く快適に住まう事が出来る家づくりを楽しめるといいですね。

 

我が家の構造を知ることで、今後、メンテナンスを行う際も損はありません。

ぜひ、お役立て頂けましたら幸いです。

 

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