今マンションで人気なのはこんな間取り ~後編~
2020.4.9
目次
前回は、実際にマンションを購入した方たちの自宅の間取りの良かった点を参考に、住まいに取り入れたい間取りや設備について5つ挙げ、取り入れる際のポイントや注意点について紹介しました。
後編は、更に上位を占める人気の間取り5つをご紹介していきます。
住まいの顔をすっきりと見せる「シューズインクローゼット」
人が中に入れるスペースのあるウォークインタイプの玄関収納です。
玄関の壁面に備え付けられた下駄箱と違い、玄関から靴のまま出入りでき、内部で靴の着脱ができるシューズインクローゼット。
靴はもちろんのことハンガーバーを設置すればコートなどの上着類も収納でき身支度がしやすくなります。
趣味のゴルフバックやサーフボード、小さなお子様がいる家庭ではベビーカーや三輪車などのかさばる物もすっきりと片付き、玄関を常にきれいに保てるだけでなく、お出かけ前や帰宅時のバタバタが軽減されそうです。
住まいと暮らしの中心になる「オープンLDK」
リビング・ダイニング・キッチンが1つの大きな空間になっているオープンタイプのLDK。
今やマンションでは主流となっている間取りです。
リビングダイニングは家族が集まり、1日の中で一番長く過ごす場所。
その場所がオープンになっていることで空間全体を見渡すことができ、食事をとる人も、くつろぐ人も、ゆるやかな一体感を持つことができます。
また、家族のコミュニケーション性をより高めるためには、家具の置き方もとても重要です。
例えば、対面式キッチンに対してダイニングテーブルを縦に置けば、どの席に座っていてもキッチンにいる家族とダイニングにいる家族の目線が通い会話がしやすくなります。
料理中でもダイニングテーブルでのお子様の勉強に目を配ることができたり、客人と会話を続ける事ができます。
ソファの置き方についても同様です。
ダイニングテーブルからも視線が通る配置にすれば、食事中の人と食後ソファでくつろぐ人同士の会話が弾みやすくなり、逆にダイニングテーブルから背を向けて置き、あえて視線を遮ることで、家族がいてもプライベートな空間を作る事もできます。
お子様の成長や家族構成の変化などに合わせて、家具の配置を変えてみても良いかもしれません。
コミュニケーション性が高まる「対面式キッチン」
前述のオープンLDKとも重なる内容ですが、キッチンにいながら家族や来客とのコミュニケーションを取りやすいのが対面式キッチンのメリットです。
カウンターをキッチン台より少し高めにしておくと、手元の調味料などがリビングから見えにくくなり目隠しの役割を果たしてくれます。
また、水はねや油はねも少なくて済むため安心です。
カウンターのないオープン(あるいはセミクローズ)キッチンにする場合は、空間に圧迫感が出ず、リビングダイニングとよりつながりを感じられる空間になります。
リビングからキッチンの中が良く見える状態になるため、常にキッチンをきれいにしておこうという意識が高まるかもしれません。
前回のコラムで挙げたパントリーの活用や、収納を増やすなどの工夫でキッチン台の上が乱雑にならないように気を付けたいところです。
開放感を感じることのできる「窓のあるバスルーム」
バスルームに窓があると自然光が入り込み、日中は開放感がありとても明るい雰囲気に。
バスルームがバルコニーに面していて、窓から植物や夜景を楽しめるなどであればバスタイムがとてもリラックスでき楽しみな時間になります。
窓があれば自然の風を取り入れて換気ができるため、湿気がこもりやすい浴室のカビ予防になりますが、換気のタイミングには注意が必要です。
入浴後すぐに窓を開けて換気してしまうと、外気との温度差で浴室の壁が結露してしまい、かえってカビを発生させる原因になります。
窓があったとしても、まずは換気扇で湿気を外に逃がし、時間をおいてから窓を開けて換気すると浴室が早く乾くようになりカビ発生をおさえることができます。
また、冬場は窓越しから冷気をダイレクトに感じることもあるため、デメリットも含め検討しましょう。
効率性とゆとりを約束する「キッチンと洗面所が直結」の間取り
キッチンと洗面所が隣り合っていて直接行き来ができるのがこの間取り。
料理の合間に洗濯するなど、家事効率を重視する共働き世帯から特に人気の間取りです。
水回りがまとまっているので料理・掃除・洗濯など複数の家事を同時に行うことができ、家の中を効率的に動くことができます。
洗面所の出入り口も2か所になるため、身支度などで家族が家の中を行き来する朝の忙しい時間帯も、動線が増える事でスムーズになりストレスが軽減されそうです。
小さいお子様のいる家庭では、お子様の歯磨きや着替えなどにも目が届きやすいという点で、よりメリットを感じられる間取りでしょう。
いかがでしたか?
前編・後編を含め取り入れてみたい間取りはありましたでしょうか?
間取りはその後の生活を大きく左右します。
自分たちの生活を想像しながら検討することが必要でしょう。
また、間取りは家具とも密接な関わりを持っています。
ご家族それぞれの暮らしの在り方があるように、間取りもいろいろな考え方があって良いはずですが、多くの新築マンションがほぼ同様の間取りになっています。
その中で、自分たちらしい暮らしを模索していくためには家具の仕様や配置方法はとても重要です。
新しい暮らしを始めるときが、今までの生活のネックになっていた部分を変える良いタイミングでもあります。
間取りだけでは補えない部分については、ぜひ家具のプロにご相談ください。
お客様の暮らしにはどんな家具が使いやすく便利なのか、どんな配置が生活動線をスムーズにし、コミュニケーション性を高めるのか、プロの視点からアドバイスいたします。
これからの住まいづくりの参考に。著名建築家のアドバイスはこちらから
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