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「洗面台」と「洗面化粧台」

2020.5.18

 

「洗面台」「洗面化粧台」ともに同じような役割であり、ともすれば混同しがちなものでもありますが、正確には2者は異なります。

「洗面台」は手洗いを目的に「洗面化粧台」は手洗いだけでなく洗顔、化粧、歯磨き、ブロー等と収納機能を付随させたものです。

どちらも基本機能に加えてライフスタイルやインテリアのテイストに合わせて選択ができるように、サイズ、デザイン等の仕様や収納のバリエーションが揃っています。

家族が清潔に健やかに過ごす為には、日々繰り返される行為をスムーズに快適に行ないたいもの。

その為に最も大切なポイントについて検証します。

 

 

洗面台の歴史


そのはじまりは有史以前、ネアンデルタール人の時代から大きな岩の窪みに溜まった水を活かして洗面を行っていた時代にまで遡ります。

その間、洗面ボウルは様々な材質で作られ、何が最適なのか模索され続けます。

1920年代にモーネル社が軽量で腐食に強い洗面・流しを製作。

その20年後、銅と鉄の需要が戦争のために高まった影響もあってステンレス製流しが生まれました。

同時期に陶器の洗面ボウルも主流になり、白という色の清潔感と光沢のある外部によって人気となりました。

ステンレス、鉄、ホーロー、陶器、石、ガラス…。

洗面ボウルは様々な形状、様々な大きさ、そして様々な材質のものを選ぶことが可能です。

 

日本での洗面台の歴史は


今は浴室と隣接、もしくはユニットバスとして一体となっていることもある洗面台。

昭和30年代に収納キャビネットがない、壁掛けタイプの洗面器が生まれたことが日本での始まりです。

それまでの洗面は台所や、別に桶やたらいを用意して行われていました。

脱衣室という考え方が一般的になると洗面台が浴室前に置かれるようになります。

それが昭和40年代からで、公団などの集合住宅でも収納キャビネット付きの洗面化粧台が多くみられるようになりました。

「水回りをまとめる」という考えから脱衣所とセットで考えられるようになった洗面台。

身づくろいするスペースとして、おおよそ今のスタイルが完成したのが昭和50年代。

そして、昭和60年(1985年)にTOTOから『シャンプードレッサー』が発売されます。

いわゆる「朝シャン」ができる洗面化粧台で大ヒットしました。

今では当たり前になっている大容量の洗面ボウルと、ホースが伸びるハンドシャワー式吐水口はこの時に誕生したのです。

現代にも通ずる「洗面」のスタイルはこの時をもって、一旦完成したともいわれています。

 

洗面化粧台の収納


住宅においては1坪前後の洗面所に洗面化粧台と洗濯機が設置され、それが浴室に隣接しているのが最も多いプランです。

洗面所は脱衣所も兼ね、入浴前後と入浴とは関係ない場面での使用という2つの用途を持ち合わせています。

これらがスムーズに行えるよう洗面化粧台は洗面ボウル、ミラー、照明、収納を一体に組み合わせたユニットタイプと

洗面ボウル、カウンター、ミラー、照明、収納等のアイテムごとにカスタマイズできるシステムタイプがあります。

どちらも以前に比べるとカウンター、洗面ボウル、水栓金具という基本性能と各アイテム、そして収納の仕様(扉タイプ、引き出しタイプ、オーブンタイプ等)について様々な仕様があります。

 

 

洗面化粧台のスペックは


洗面所において、洗面化粧台の設置スペースがどれ位確保できるのかを住まい全体のプランと動線を確認しましょう。

選定にあたっての基準はサイズで、まずは間口(幅)からとなります。

一般的な洗面所の場合は洗濯機横のスペースで750~900mmです。

洗面化粧台の他に収納スペースが無く、家族が多い場合は上記サイズのユニットタイプで収納量を確保します。

洗面所の収納は清潔が第一ですが、細かいものがたくさん集まってくるところです。

収納するものには化粧品や整髪料、歯ブラシ、歯磨き粉、ドライヤー、シェーバー、ブラシ、コンタクトレンズのケース、タオル等、家族が個別に使うもの…。

そしてティッシュペーパー、綿棒等々、家族共通で使うものがあります。

衛生面に注意して取り出し易いよう、何をどこに仕舞うかを区別して洗面ボウル周りの収納を計画します。

各々の持ち場をエリアで分けると仕舞い易く取り出し易いので、効率よく且つ快適に身支度ができますね。

忙しい時に、いちいち物を探す時間が軽減できるのは大きなポイントです。

細かいものが多い場所ですから、収納しやすい工夫や使ったら元に戻すことが鉄則とも言えるでしょう。

 

洗面化粧台のサイズ


化粧台の幅が1200ミリ以上ですとカウンターの洗面ボウル横にゆとりのスペースができます。

化粧や身支度の際に便利なうえ、2人で並んでも使い易くなります。

1600ミリ以上では洗面ボウルを片側に寄せ、残ったカウンター部分の下部をオープンにして、

スツールを置けるようにする。

そうすることで座って化粧や身支度ができますので女性や年配の方に好評です。

またこのサイズですと洗面ボウルを2つ設置することも可能です。

「2ボウル」と呼ばれるタイプですが、この場合は水栓も2つ必要になります。

そのぶん、お手入れや費用も約2倍になります。

長く使うことを考慮して検討しましょう。

大きなサイズの場合はシステムタイプであればサイズの微調整等がカスタマイズでき、スペースを無駄なく使えます。

他にミラー、照明等のアイテムもユニットタイプのような規格型ではないので、住まい全体、或いは水回りのインテリアイメージと併せてコーディネートしますとより快適なリフレッシュ空間となるでしょう。

 

洗面所は朝の通学、通勤時には家族で使用時間が重なることもありますね。

間取りの検討段階で洗面化粧台を広めにする、或いは別にもう1か所、例えば、洗面化粧台が1Fの場合、2Fに、

洗面台+壁付けミラーを設けると使い分けができるので、それぞれの身支度がスムーズに行うことができます。

また、足元に物が溢れていると、ストレスの種になるだけでなく、思わぬ事故にも繋がりかねません。

洗面所は脱衣や家事を行う場所。

ストレスのない適材適所の収納プランで日々を豊かにしていきましょう。

洗面所の収納計画、キッチンやダイニングに合わせた無垢材の洗面化粧台等、より快適なリフレッシュ空間についてのご相談は最寄りの家具蔵の各店舗までお気軽にお問い合わせください。

 

家具蔵の行う各種無料相談会のご案内はこちらから

 

 

 

 


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