スマートキッチンの「今」を知る
2022.7.24
目次
キッチン機器や調理家電の進化は、住まい全体、あるいはほかの家電と同じようにスマホや音声認識ガジェットを通じてどんどん便利に進化しています。
このようにいろいろなキッチン家電が「IoT(※)」とつながることでより快適・便利になることをスマートキッチンと呼びます。
※「IoT」…ネットワークを通じてサーバーやクラウドサービスに接続された、人とモノが相互に情報交換をする仕組みです。
センサー機器・住宅・車・家電など他分野に広がりを見せています。
キッチン家電やキッチン機器で「IoT」は進化し続けている
キッチンの中でも特に冷蔵庫などの家電やビルトイン機器といった機能の部分がネットワークにつながることで、便利というだけでなくエコや安全につながる、そのような技術は年々進化しています。
今回はそんな進化の「今」を、それぞれの機器の最新スペックと合わせてお伝えしていきます。
ご新築やキッチンリフォームだけでなく、機器の入れ替えを検討しているという方にとって少しでも役に立てればと思います。
スマートキッチンの例:冷蔵庫
まずはキッチン家電の中で特に欠かせない冷蔵庫の機能からご紹介します。
スマホの普及に伴い、エアコンを出先から操作できるなど便利になる中、冷蔵庫もそういった家電の一つになっています。
各社に共通する機能としては「レシピ検索」「電気代表示」「扉の開閉などの見守り機能」「自動製氷の給水通知」などがあげられます。
他にもメーカーごとに「重量検知プレートを利用した食材残量の通知」「下ごしらえや保存方法のアドバイス」といった機能のほか、Bluetoothスピーカー搭載でTVの音がキッチンでも共有できたり、洗濯機の運転終了をお知らせする機能や、庫内上部のカメラが開閉時に庫内を自動撮影し、スマホから直近の内部画像を見ることができる機能など各社工夫を凝らした多彩な機能をみることができます。
スマートキッチンの例:ガスコンロ
キッチンの中では唯一電気ではなくガスが必要となるガスコンロ。
最近では乾電池で着火するだけでなく100V電源を必要とする液晶パネル付きの上位機種が注目を浴びています。
メーカーのアプリをスマホに入れることで、レシピ検索だけでなくその他にも時短・安全につながる機能があります。
このようなアプリで享受できる情報は「おススメレシピから献立を決め、そのままスマホからデータを送ると火加減を自動で調理してくれる」といった便利なものもあります。
他にも「材料リストから必要な買い物リストまで作成」「よく作る料理の火加減をオリジナルで登録することで、毎回火加減を自動で管理してくれる機能」「SNSアプリと連携して、レシピをグループでシェアできる」というものや「コンロの使用履歴をスマホから確認でき、外出先でも自宅のコンロの状況が見ることができる(ので安心)」というものもあり、その選択の際にはうれしい悲鳴が上がりそうです。
スマートキッチンの例:電気オーブン
日本でもファンが多いミーレ社のウォールオーブンは庫内にカメラがついていて、調理の状態をスマホから確認することができます。
ホームネットワークにつながっていれば、家の中で他のことをしていても、外からでも確認できるので、時間を有効に使いながら安心して調理することが可能です。
スマートキッチンの例:炊飯器
多くの日本人の暮らしに欠かせない炊飯器もスマート化の影響を大きく受けています。
各社から専用アプリを入れることで様々な便利機能を利用できるものが続々リリースされています。
その年生産の米の銘柄の特徴に合わせて炊き方をカスタマイズする機能や、アプリで備蓄の残量が分かり、そのままネットで再注文ができる機能、冷蔵庫同様に使用状況がわかる見守り機能などが人気です。
また、食感や味の好みからアプリと連動しておススメの銘柄を提案してくれる機能、外出先から炊き上がり時間の変更ができる機能などこちらも多彩な機能を選ぶことができます。
スマートキッチンの例:電気圧力鍋
どの家庭にも置いてあるというものではありませんが、IoT家電として注目されているのが自動調理を得意とする電気圧力鍋です。
大手メーカーはもちろん、様々な家電メーカーからもデザインや機能に特化した製品が発表されており、サイズについても家族向けのものから1~2人暮らし向けの小型タイプまでバリエーションが豊富です。
もともと、圧力鍋自体が「時短」を目的に作られているということもあり、レシピを見て材料を鍋に入れてスイッチを押すだけというシンプルかつ簡単というところが、IoTとも相性が良いようです。
途中でかき混ぜたりする必要もなく自動で攪拌してくれたり、2種類のレシピを同時に作ってくれたりと、いわゆる家事初心者にも愛好家が増えていることが人気の要因です。
海外のスマートキッチン事情
今回はキッチン家電のIoT機能についてお話してきましたが、これはあくまで現在の日本の状況のものです。
海外ではすでに「キッチンOS」 と呼ばれる基盤が発展を見せており、そこにはユーザーのプロフィール(家族構成など)、調理実績、食材購入履歴といったデータが蓄積されて、よりパーソナライズされたものを利用している状況です。
その基盤をベースに家電メーカー・キッチン機器メーカー・食品メーカーなどが連携することで、アプリのレシピをWi-Fiで家電に飛ばすだけでなく、食材の調達や栄養管理まで行えるようになる。
これは未来の話ではなく、すでに世の中で始まっていることなのです。
日本でも間違いなく数年以内にスマホをはじめとするデバイスを通じて、家電がもっと便利になっていくことでしょう。
それぞれの機器が持つ基本機能を重視することはもちろんですが、今後はこのような付加機能にも着目した機器選びがポイントとなってきます。
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