2ボウルの洗面台のメリット、デメリットは
2023.4.21
洗面化粧台のタイプについて
洗面脱衣室は大体1坪のスペースに洗濯機と洗面台を納めるのが一般的です。
洗面台は所謂ユニットタイプを用いることが多かったのですが、造作化粧台(カウンタータイプ)が採用されることが多くなり、新築やリフォームにおいて選択できる洗面化粧台のバリエーションが広がっています。
特に以前と違うタイプでは、洗面カウンターの幅を広げて洗面ボウルを2つにしたものです
この要望に応じるようにユニットタイプもバリエーションが増え、造作のカウンタータイプ洗面台と合わせますと選択肢が広くなってきています。
2ボウルの洗面台は高級感がありますし、ホテルライク的な寛ぎや見た目にもゆとりを感じさせてくれます。
2ボウルの化粧台のメリット
家族が多い家庭では朝の混雑解消は日々の課題です。
例えば小さいお子さんがいる場合は洗顔や歯磨きに時間が掛かりますし、お子さんが中学生ともなると身支度に時間をかけるようになりますので、一定の間隔で順番に使うというのは現実的ではありません。
2ボウルの洗面台ですと2人同時に洗面台を使うことができます。
特に朝の時間は貴重ですから、混雑が解消され一人一人が限られた時間の中でゆとりを持って身支度を整えられます。
ストレスも軽減できますので、通勤、通学前の気分にも変化が出るはずです。
選定時のポイントとデメリット
このように洗面脱衣室、或いは洗面室に2ボウルの化粧台を、となるとやはりスペースが必要です。
カウンター巾を考えると1650ミリは必要になります。
造作化粧台では幅を狭くすることもできますが、ボウルを2つ並べた際には、身支度をする際に近すぎても使いにくくなります。
逆にスペースがないからとボウルを小さくしては却って使い勝手が悪くなります。
手洗い・うがいの習慣化においても洗面台にゆとりがあることが重要です。
設置スペースだけでなく費用やメンテナンスについても、間取りの計画時点で十分に検討することがポイントです。
朝の混雑はある一定の時期だけだから、どうしても必要ではないという意見もありますが、将来ご夫婦2人の暮らしになった時にはボウルを一つにし、残りのスペースは広めのカウンターとしますと腰かけてゆっくり身支度できるドレッシングコーナーとなるようリフォームすることもでき、気持ちにゆとりが生まれ、安全性も兼ねられます。
2ボウルの洗面台とする為にはスペースをクリアすることが一番のポイントとなりますが、難しい場合は少しでもカウンターを広くとり、2人並んでも使えるようにすると良いでしょう。
他の方法としては戸建てに限られてしまうのですが、2つ目の洗面スペースを設ける検討をしましょう。
2階建てですと、2階にもトイレを設けることが多くなっています。
このトイレ周り、或いは廊下にスペースが確保できるようでしたらセカンド洗面の設置を検討しましょう。
この場合はどちらかというとコンパクトなサイズになりますが、2階で洗顔や歯磨きができ、他に掃除や植物の水やりなどの水仕事をする際、その都度わざわざ1階に降りる必要が無いので作業効率がよく無駄な動きを軽減できます。
こちらも配管の工事が必要になり費用も掛かりますが、リフォーム時ですと後から配管を設けることは難しいので、新築時に工事をしておいた方が有利です。
1階はスタンダードなタイプとして、2階のボウルは柄の入ったものや陶器等、少し趣を変えても楽しむことができます。
洗面室を広くとって2ボウルに、或いはセカンド洗面を設ける方法のどちらを選択するかについては間取り全体で十分に考慮しましょう。
洗面ボウルのタイプ
洗面カウンターに設置するボウルは次のようなタイプがあります。
●ベッセル(置き型)タイプ
カウンターの上にボウルを据え置くタイプで、スクエアやラウンドなどボウルのフォルムそのものや水栓金具のデザインも活かせるようになっています。
ホテルや商業施設で目にすることが多いタイプです。
またボウルのフォルムだけでなく素材や色等、全体が視線に入るのでよりオリジナリティを感じることができます。
●半埋め込み型・オーバーカウンタータイプ
半埋め込み型はボウルの高さの半分くらいがカウンターから下に埋め込まれるようになっているもの。
オーバーカウンタータイプはボウルの縁がカウンターの上に納まるようになっています。
置き型タイプ程ではないですが、こちらもボウルの特徴を活かせる設置方法です。
●アンダーカウンタータイプ
カウンターの下にボウルを取り付けるタイプでカウンターとボウルに段差が生じないので、お手入れし易いのが特徴です。
カウンターとボウルの継ぎ目が気になる方は、次の「一体型」をお奨めします。
●カウンター一体型タイプ
カウンターとボウルが一体になっていて継ぎ目のないタイプです。
スッキリとした見た目で手入れも一番容易なのが特徴です。
カウンターやボウルの選定において造作洗面は自由度が高いのが特徴ですが、最近では設備機器メーカーのユニットタイプ、いわゆる既製品もバリエーションが広くなっていますので、水回りという機能やメンテナンス重視のスペースも寛ぎ空間として意匠性も求められています。
また、扉や引き出し等収納部分も木を取り入れ、穏やかで温もりを加えることもポイントとなっています。
使い勝手も使い心地も良く、よりリラックスできる洗面スペースを実現していきましょう。
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