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「料理がしやすい」キッチンを考える

2023.5.15

 

 

新築やリフォームでキッチンを新調する際にたくさんの選択肢がありすぎて「いったい何を基準にすればよいのか?」

と迷われる方も多いことでしょう。

デザインやイメージが先行しがちですが、キッチンは基本的に料理をする場所です。

基準は料理がし易い、そして片付けがし易いことであることが基準になります。

この基準に対して「耐久性」「デザイン性」「メンテナンス性」「予算」等を考慮することで「素敵なキッチンだけど実際は使い勝手が良くなかった…」等々の失敗を回避することができます。

いわゆる「ベースプラン」が必要であり、このベースプランをまとめる為に何が必要かを知ることが肝心です。

それにはまず実体験から紐解いてゆくのが何よりもベターな根拠となるでしょう。

今使っているキッチン、または実家のキッチンなどについて、もっとこうだったらとか、この不満を解消したらもっと使い易くなる、と感じていることを拾い出して検証しましょう。

ポイントはキッチンの「タイプ」「サイズ」「動線」となります。

 

 

キッチンのタイプ(スタイル)を知る


 

 

キッチンの基本タイプは「オープンタイプ」「セミオープンタイプ」「クローズドタイプ」に分かれます。

例えば使用されているタイプがオープンタイプで壁付けのキッチンだとすると

「今度は対面式にしたい、またはアイランドにして家族ともっとコミュニケーションを取りたい」

或いは

「クローズドタイプ(独立型)から開放的なキッチンにして、皆が使い易くしたい」

というような要望を叶えるスタートラインは、基本のタイプを決めることからになります。

新築、リフォームに関わらずキッチンから全体のプランを考えることで、暮らしの中心となるLDKがまとまり易く、快適空間となります。

 

キッチンのサイズを知る


 

 

対面型のI型キッチンを一例とすると、「幅2400ミリ」「2550ミリ」「2700ミリ」が基本サイズです。

I型の場合はキッチンカウンターの左または右にシンク、シンクの逆側に加熱機器を取り付けますので、それ以外のセンター部分が調理スペースとなります。

例えば左にシンクがある場合、シンク左脇は100mm程の取り付け代(しろ)がありますが、水ハネが心配なので

もっとスペースを取りたいと考える方も多いでしょう。

しかし最近の水栓は水ハネを防ぐことができるよう、泡沫状のシャワー水栓もあります。

シンクのサイズもゆとりのあるタイプが多いので、まずは調理スペースを少しでも広くすることで、下ごしらえや調理、料理がし易いキッチンになります。

またキッチンの奥行は650mmが基本とされていますが、同じ高さでダイニング側にカウンターを伸ばして900mmにすることで、奥行方向にゆとりが生まれます。

ダイニング側からも調理や片付けの手伝いができますので、これも料理がし易い(フォローできる)という点でポイントになります。

そして何より大切なのが高さです。

高さは最も使う人の身長から導き出しましょう。

最適な高さは「身長÷2+50mm」です。

例えば身長が160cmの人の場合は850mmが適正な高さということです。

オーダーキッチンは高さを設定できます。

システムキッチンメーカーのものは、850mm前後で選択が可能です。

高さが合わないキッチンは料理中の負担が、身体に影響します。

料理は立ち仕事、腰痛の原因になることもありますので要注意です。

 

キッチンの動線を考える


 

 

最後に動線です。

こちらもオーソドックスなI型を例に検証します。

料理をするときの一連の流れを想像してみましょう。

まず、冷蔵庫から食材を取り出して、シンクで洗います。

つぎに調理スペースで刻み下ごしらえ。

加熱調理、盛り付け、最後に配膳、というのが一連の流れになるかと思います。

この流れは右利きの場合は右に、左利きの場合は左に流れていくようにすると、無理と無駄が無く、スムーズな作業が可能になります。

そして「冷蔵庫」→「シンク」→「コンロ」を頂点として結んだ三角形を「ワークトライアングル」と呼び、この総和が3600ミリ~6600ミリとなるまでが作業性の良い目安となります。

この数値はキッチンのタイプや幅で異なります。

I型で2550ミリですと総和が5100ミリ前後となるのが、使い易いワークトライアングルの数値です。

また、キッチンの背面には食器棚や家電収納カウンターがあります。

動作や移動を考えると、キッチンとの間隔は850ミリ~900ミリ、2人以上で使用する場合は1000ミリ~1200ミリを目安にします。

 

 

基準をクリアした後に、はじめてデザインやカウンター素材、機器(機能性、安全性、メンテナンス性)等々の選定を行うのが「料理のしやすい=使い勝手の良いキッチン」の目安となります。

逆からイメージしても決して悪くはないのですが、日々使うことになるキッチンです。

基準となるプランをしっかりと固めたうえで諸々を選んでいきましょう。

自分に合ったキッチン新しいキッチンプランをお探しの方、キッチンからLDK全体を変えたい方、快適な住まいと暮らしを考えたい、等々のご相談は最寄りの家具蔵キッチンスタジオまでお気軽にお問い合わせください。

キッチンスペシャリストの資格を持つスタッフはじめ、経験と知識豊かなスタッフがお話を伺います。

 

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