家具蔵 の提案する無垢材キッチン ~タイプ別・木のキッチン製作実例紹介~ その1
2023.8.1
住まいの新築やリフォームを計画する際に、「リビング」や「ダイニング」のような最も人が多く集まり、長い時間を過ごす事が想定される場所と同じように、最近では「キッチン」をどのような空間にしたいか、キッチンでどのように過ごしたいか、そしてキッチンの「インテリア」までを含めて家づくり全体を考えることも多くなりました。
それは、キッチンが単なる機能ばかりを優先する「調理の場」としてだけではなく、リビングやダイニングと同じように、そこで人が心地よく過ごせる空間であることが求められるようになったからに他なりません。
キッチンにもリビングやダイニングの家具と同様に時間とともに深みを増す本物の素材を使い、 腕の良い家具職人が丁寧に作るものを。
木のキッチン・無垢材のキッチンは、しっくりと手に馴染み、空間に美しく溶け込む美しい「生活の道具」となります。家具蔵の木のキッチン製作実例紹介として「ベーシックタイプ」「オーダータイプ」という2つのタイプの概略とその応用をご紹介します。
家具蔵のキッチンは「ベーシックタイプ」「オーダータイプ」から選ぶ
私ども家具蔵では木のキッチンをプランニングする際に「ベーシックタイプ」「オーダータイプ」という2つのタイプから選択することが可能です。
お客様ごとにどちらのタイプをベースにすることが相応しいのか、どちらであればよりスムーズにプランの実現が可能であるか、を考慮しながら計画をする必要があります。
ベーシックタイプでは、横幅・奥行・引出しや扉・設備機器の並び方など、デザインに一定の決まりがある中からの選択となります。
そうすることで価格を抑える事も可能となり、また一方ではキッチンの使い勝手やデザインに普遍的な機能性、バランスの良い美しさが担保されたものとなります。
一方、オーダータイプではキッチン本体のサイズはもちろん、L型や二列型といった構成の根本的な部分から使用する機器やその配置、素材のセレクトまで全てを自由にデザインすることができます。
価格はベーシックタイプと比較すると高額となりますが、いわゆる高級オーダーキッチンメーカーと比較すれば安価であり、そのうえで本当に満足できる木のキッチンを計画したいという方には魅力的なものとなっています。
そして、上記の2つのタイプは基本的にどちらかを当てはめて計画する必要がありますが、内容によっては2つを組み合わせてプランニングをする事で、実現の可能性が拡がる場合もあります。
これからご紹介するいくつかのケースでは、どのタイプをベースにしているかも併せて表記しています。
これからキッチンを計画される方の参考になれば幸いです。
CASE 1 部屋の印象を左右する木のキッチン(K邸 / 神奈川県 横浜市)
【ベーシックタイプ + オーダータイプ】
「このキッチンにして本当に良かった…」
LDKが一体となった爽やかな光の溢れる広々とした空間で、しみじみと喜びをかみしめる奥様。
ハウスメーカーでの新築に際して、既成のシステムキッチンメーカーのショールームを沢山回ったそうですが、どうしてもその質感に満足が出来なかった、と言います。
その中で、家具蔵のショールームで見た木のキッチンはそれまで見たものとは全く違い、「本物の木の質感があった」ことに大きく心を惹かれました。
キッチンのプランとしてはシンプルなペニンシュラタイプであったことから、ベーシックタイプのアイランドキッチンをベースに、一部を特注としてオーダータイプをミックスさせることでコストを抑えることもできています。
家具蔵ではキッチンスペシャリストのスタッフも常駐しているため、キメ細かい対応も可能になります。
加えて、ハウスメーカーの担当者の方も非常に熱心に相談にのってくれたり、各部署との調整をして下さったそうです。
そのように多くの人と一緒に考え、情熱で実現したまさに「自分仕様」ともいえるキッチンは、奥様にとっても大満足のものとなっています。
実は、ご主人様は当初キッチンについてはあまり関心が無かったとのことですが、キッチンに対する奥様の熱意に、最後は「そこまで言うなら自分で納得のできるものにして欲しい」と応援モードに。
完成したキッチンの完成度に奥様と同様満足して下さっているご様子です。
親族やご友人など、多い時には30人もの人が集うというK様のお住まいは、このオープンなキッチンが中心になり、皆さんで楽しく賑やかに作業をするそうです。
美しく機能的な収納が作る快適なキッチン
家全体、空間全体のイメージを決定する重要な要素となるK邸のオープンキッチンには、吊り戸やコンロ前の仕切り壁、高い位置の壁面収納がありません。
オシャレなカフェのオープンキッチンのように、すっきりとフラットな印象のキッチンは、リビングやダイニングと一体になった大きな空間をさらに広々と見せてくれます。
多くのお客様が集うおもてなしの空間、パーティを楽しめる空間として、また家族が思い思いの様子で寛ぐ姿を見ながらキッチンで作業ができることは、まさに奥様のイメージ通りでした。
ダイニング側の大きな収納は、扉を閉めていると収納であることを感じさせない、「腰板」やインテリアパネルのような美しさです。
家族それぞれが自分のスペースを持つことで、そこに自分のものを入れてくれる習慣がついたそうです。
たとえば子供達がダイニングテーブルで勉強をする時にも、「自分の収納スペース」がすぐそばにあることで自然と片付け上手になってくれました。
また、キッチンの間取りを考える上の重要なヒントになりそうなものとしては、冷蔵庫脇に設けたパントリーがあります。
このようなオープンキッチンで時に問題になるのが、せっかくスッキリとしたキッチンをデザインしても、実際に生活する中では、作業中、作業後、使ったもの全てが見えてしまうので雑多な道具や材料が見えがちになってあまり美しくない、というものです。
その時にこのようなバックヤードがあると、そもそもあまり見せたくないものはバックヤードに配置する、という解決方法の他に、一時避難場所としても活躍してくれたり、収納場所に余裕が生まれることでモノの多くなりがちなキッチンが溢れることもなくなります。
表舞台をスッキリと美しく保つには、背景となる部分にこそ充分に意識をする事が大切なのです。
家の完成当時、小学生だったお嬢様は取材の際に、「キッチンでお手伝いするのが大好き!」と笑顔で話してくれました。それから少し年月が経ちましたが、今ではきっとこのキッチンで色々な料理を楽しんでくれていることでしょう。
キッチン後ろのカウンターは、家具蔵の無垢材収納シリーズ「ユニットボード プログレス」で製作しています。
無機質になりがちな食洗機のパネルにも、上質な木の質感が溢れています。
家具蔵ではお客様のご要望に応じて、様々な知識と経験を持つスタッフが理想のキッチンをカタチにします。
新築やリフォーム、リノベーションなど新規でキッチンを検討しているなら、ぜひ一度お声掛けください。
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