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ラグを使った空間作りのポイントは?

2023.12.7

 

 

本格的な冬が来て、寒い日が続くと家のなかに籠る時間も多くなります。

そうなるといつも以上に自宅の中が気になるものです。

空間のアクセントとして、そして冬を彩るアイテムとして取り入れる人も多いのが「ラグ」。

今回はその選び方とラグを取り入れるメリットをご紹介します。

 

マット・絨毯・カーペットとの違い


 

 

マット、絨毯、カーペット、そしてラグ。

これらの共通点はどれも「床に敷くもの」であることです。

まずはこれらの違いを見ていきます。

基本的に敷物一般はその大きさや使う場所などによって呼び方を変えており、国や地域によってもその呼び方に違いがあります。

そのことを前提に区分けしていくと、一般的に玄関などの出入り口に靴の埃を落とす目的で使われるのが「マット」です。

玄関の他にお風呂場やトイレに敷かれているものもマットに当てはまり、あまりサイズも大きくないものを指すことが分かります。

絨毯とカーペットは、いわば日本語と英語の違い程度で本質的には同じものと考えてよいでしょう。

敢えて違いがあるとすれば絨毯は「厚手の柔らかい毛織物」、カーペットは「繊維製などの床敷物全般を表す総称」であり、絨毯はペルシャ絨毯など手織りや手機織りなどを中心とした手織物が代表的なように、毛足が長く手仕事のものも有る一方、カーペットの多くは毛足が短く機械生産であるものが主という点です。

 

ラグの定義と最適なサイズは


 

 

ラグは繊維製や革製など様々な素材のものがあり、室内に部分的に敷く敷物を指します。

サイズは3~4畳未満程度で、マットとの違いは大きさと言えます。

一般的にはリビングに敷くものを「ラグ」と呼び、インテリアとしての役割が高いものとなります。

つまり、リビングスペースでソファ前に敷かれているのはラグです。

一般的な市販サイズは190cm×130cmのものがもっともポピュラーです。

その場に座る、あるいは寝転ぶなどにも十分なサイズとなります。

小さなお子さんがいてリビングで遊ぶことが多い場合には、もうひとまわり大きい250cm×200cmのものもあります。

この大きさがあれば、ソファ2台をL字型に置いた場合などにも十分なサイズとなります。

ラグを敷くのはソファ前であることが多く、その場合は配置するソファの大きさを基準にラグのサイズ選びを行うとバランスが取りやすくなります。

基本的には「ソファの横幅よりもラグの幅が広い」と両者のバランスが良いでしょう。

例えば幅180cmのソファの場合には一般的なサイズ感でもある幅190cmのラグを敷くといった具合です。

ラグがソファより大きいサイズであれば空間全体で見た際にも大きなバランスの崩れはありません。

 

毛足の長さで考えるラグ選び


 

 

起毛素材のラグを選んだ際には毛足の長さも選択のポイントとなります。

端的に「毛足の長いラグ」「毛足の短いラグ」が存在しますが、毛足の短いラグは何といっても掃除が簡単です。

掃除機がかけやすく、そのことでゴミもしっかり除去できます。

また、毛足の短いラグは細かい柄の表現がしやすいので選択できるデザインの幅が広がります。

一方で、毛足の長いラグも選択肢から外すのは勿体ない存在です。

毛足の長いラグの定番は毛足の長さが3センチ以上となる「シャギーラグ」です。

アクリル製(つまりフェイクファー)の「ファーラグ」も人気があります。

毛足の長いラグはふわふわした見た目と肌触りの良さが特徴です。

ボリュームが出ることで、保温性や防音性が高くなりますが、日頃の掃除に関してはゴミが奥まで入り込んでしまうため、掃除機だけで吸い上げることが難しくなります。

毛足が長いと細かい柄を表現することができないため、基本的には無地のものがメインで選択肢が狭くなります。

 

ラグを敷いて空間にメリハリを


 

 

ラグを敷くことでのメリットは多々あります。

最大のメリットは部屋に区切りができ、生活空間の使い分けがしやすくなること。

例えば、リビングダイニングがひと続きになった間取りでも、リビング部分にラグを敷くと、人は視覚とともにラグに足を置いた時の触覚により、空間に区切りができたと認識します。

この区切りによってゆっくり寛ぐ場所と、食事や作業をする場所を分けることができ、生活にメリハリをつけることができるのです。

さらに、空間のイメージを劇的に変える効果もあります。

その時期の気分でラグの色を変えるのも良いでしょう。

季節感のある素材を取り入れるだけでも、気軽に空間のイメージチェンジやコーディネートを楽しめます。

ラグは部屋の中でも大きな面積を占めることになるのでトーンの統一と色の組み合わせが大切です。

家具の色に近いものやアースカラー、あるいは無彩色に絞ると、落ち着いたインテリアの「土台」をつくることができます。

例えばアースカラーや無彩色から大きく外れたブルーやイエローを加えてしまうと、ラグだけが悪目立ちしてしまい、部屋の印象が崩れてしまう可能性は高くなります。

また、アースカラーのラグを使ったとしても、鮮やかすぎるグリーンなどはトーンが合わないため部屋の中で浮いている状態になります。

これらは全体の調和を崩してしまうため、色のトーンを抑えたものを選ぶのがおすすめです。

トーンを抑えた無彩色やくすんだ色のアースカラーは、他の家具の色を邪魔せず、周りの家具を引き立ててくれます。

無彩色であっても白や光沢感のあるグレー、濃すぎる黒などは調和が崩れやすいので注意が必要です。

 

 

部屋にラグを取り入れることで自分好みの雰囲気を演出することができます。

インテリアの中でも季節に応じて手軽に変えやすいアイテムなので、みなさんもお気に入りのラグを部屋に迎え入れてみてはいかがでしょうか。

 

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