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間接照明はどこに置く?どう使う?

2024.2.25

 

 

室内の照明は日々の暮らしを営むうえで欠かせないものです。

普段何気なく使用していても、特に夜間の停電などの折にはその影響力の大きさを改めて実感します。

暮らしに直接影響する、つまりそれが無いと活動がままならない照明を「直接照明」と呼び、これ自体の明るさや形状・デザインも空間の雰囲気を左右する重要なファクターです。

そのうえで補助的に、あるいは一部分を明るく照らす照明を「間接照明」と呼びます。

この間接照明の使い方で空間の「格」は一段階も二段階も上がります。

 

直接照明と間接照明の比較


 

 

天井に埋め込まれた「ダウンライト」、浅く広い傘(さん)で照明本体を覆う「シーリングライト」など直接照明の種類も多岐にわたります。

テーブル上にペンダントライトを配している場合、その明るさや光の出方(シェードから光が漏れるのを楽しむものも多い)から間接照明との境目が難しい場合もありますが「メインの照明」という意味ではこれも直接照明に属すると言って良いでしょう。

最近ではスポットライトなど、本来は間接照明としての役割が主だったものをライティングレールに複数並べて直接照明とするスタイルも定番です。

直接照明は光がダイレクトに手元や床面を照らすことで効率の良い作業を可能にします。

言わば「照明本来の役割を果たすもの」です。

一方、間接照明はその名のとおり「間接的な」「補助的な」役割を果たすものであり、それが無いと夜間の作業がおぼつかないというものではありません。

部分的に一部を照らすという役割を持つ中では夜間に足元を照らす人感式のフットライトなども間接照明の類に入れても良いかもしれません。

壁から出て壁面の一部を明るく演出するブラケットライトなどは間接照明の代表的なものであり、フロアランプ・デスクランプなどは樹脂や紙で光源をカバーしているものなど含めそのデザインや形状は実にユニークなものが多くなります。

また、家具の内部、例えばフロートタイプのテレビボードの底部にLED照明が埋め込み間接照明としているものなども多く見かけるようになりました。

 

間接照明で得ることのできる効果


 

 

間接照明を効果的にレイアウトし、使用することで得ることのできる効果は大きく2つあります。

まずは「空間に明るさに強弱を生み出すことができる」点です。

間接照明を取り入れることで明るさの強弱ができると光の陰影が生まれます。

それによって影や一部分だけフワッっと明るく幻想的になる箇所が生まれ、空間全体に広角感が生まれます。

つまり空間を広く見せることができるということです。

また、優しく穏やかな光で照らしてくれるものが多い間接照明は、リラックス効果があるとされています。

眩しい光ではなく、目に優しい柔らかな光であれば精神的にも良い効果を発揮します。

睡眠の際には睡眠周期をコントロールする働きのあるメラトニンが分泌されます。

テレビやスマホなどから出る明るい光を睡眠前に浴びることで、メラトニンが分泌されにくくなり、睡眠の質が低下します。

寝る直前まで部屋が明るいことで目が冴えてしまうという状態を、間接照明の優しい光は良い眠りへと導いてくれるはずです。

 

重要なのは「場所」と「高低差」


 

 

基本的に間接照明は直接照明に比べるとサイズが小さい、あるいは光の出方が限定的であることからそれ単体では特に夜間は不便を覚えることも多いでしょう。

直接照明との合わせのバランス、適切な場所とそれに見合った照明の種類を適切に選ぶことが重要です。

重要なキーワードは「場所」と「高低差」です。

 

 

間接照明は空間全体のバランスを考えながら配置することが非常に重要です。

例えばソファの横にサイドテーブルを配してそこにテーブルランプを置くとします。

基本的にはそれ「だけ」で十分です。

もし、その横にフロアランプを置くなどするとその部分が明るくなりすぎる可能性が高くなります。

いわば「浮いてしまう」状態です。

この場合、テーブルランプはフロアランプの対角線上に置くことでバランスの良い配置になります。

平面的に見て適度に照明が分散されていることを心掛けたレイアウトを行いましょう。

あるいはフロアランプの反対側となる空間の隅、コーナー部に置くのも効果的です。

これがもう一つのキーワード「高低差」にも好影響を及ぼします。

高さの高いものと低いものを織り交ぜることで同じ高さに灯りが集中しないように意識して配置をする。

このことで高さのメリハリと奥行き感が出て空間を広く感じさせることができます。

例えば背の高いタイプのフロアランプを部屋の隅に置くことは、視線を高い位置に誘導することに繋がります。

これが視覚に対して空間の広がりを感じさせてくれるはずです。

逆にコンパクトで印象的なデザインの間接照明を床や卓上に置く(できれば数は少ない方が良い)と、部屋の重心が低くなりゆったり落ち着いた雰囲気を演出することができます。

 

 

間接照明の導入は決して難しいものではありません。

一部を除いて通常電源で作動するものばかりで、特別な工事なども特に必要はありません。

有名なデザイナーによる名品も勿論良いですが、低価格帯で取り入れやすく美しいデザインのものもたくさんあります。

「もう少し落ち着いた雰囲気になればいいのに」

「より寛げる空間にしたい」

そのように考えている人はリラックス効果を実感しやすく、日常がより豊かになる間接照明を取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

照明のヒントも多数。家具蔵の無垢材家具のある暮らしの事例はこちらから

 

 

 

 

 

 


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