オーダーキッチンで「叶うこと」と「できないこと」とは?
2024.3.26
目次
オーダーでも実現できないものもある
「オーダーキッチン」という言葉、どのようなイメージがあるでしょうか?
なかには「実現できない要望はない!」「どんなキッチンでも作ることができる」と考える人もいるでしょう。
確かに「オーダー」、つまり「オーダーメイド」は個々に異なる希望に応え、かたちにするものです。
細かい要望にも応えることができるものなら従来のシステムキッチンではサイズが合わない、あるいは希望の素材を選ぶことができない、という不満を解消させるものになります。
しかし、残念ながら「何でも叶う」というわけではありません。
できることとできないこと、というのは残念ながら存在します。
キッチンを選ぶ際の注意点というのはシステム、オーダー双方でじつはそう違いません。
それをふまえながら「オーダーだからこそ叶うこと」反対に「オーダーでもできないこと」について見ていきましょう。
オーダーキッチンで叶うこと「どんなキッチンスタイルも実現可能」
オーダーキッチンならキッチン全体、あるいは細部にまつわるサイズの微妙な調整や、I型・ペニンシュラ型・アイランド型などの基本的なキッチンスタイルだけでなく、Ⅱ型・コの字型など様々なキッチンスタイルを実現することが可能です。
ワークトップをフラットにする、あるいはダイニング側にカウンターを一段高くした形などにする、キッチンの周りにぐるりとカウンターを取り付ける…。
そのような個々に異なる希望や好みに対応できるのはオーダーならでは。
サイズについてはシステムキッチンでもグレードが高いものの場合はミリ単位で調整が可能ですが、収納性や使い勝手を含め、空間やそこに住まう人に合わせてカスタマイズできるのはオーダーだからこそできることです。
オーダーキッチンで叶うこと「ワークトップの選択肢が広がる」
キッチンのワークトップは目に入る面積も広くなるので、その選択はキッチンそのものの印象を左右します。
いわばキッチンの顔となる存在です。
システムキッチンメーカーでも独自の素材やカラーで様々なバリエーションを用意していますが、「ステンレスの仕上げまでこだわりたい」「天然石を使いたい」「サイドのパネルからワークトップまでシームレスに見せたい」などの素材や加工に及ぶ範囲にまで融通が利くのがオーダーキッチンです。
もちろん、好みの素材や仕様がシステムキッチンメーカーの選択肢の中にある方は良いですが、検討した結果納得のいく素材が見つからないという場合は、オーダーキッチンも視野に入れてキッチンを検討してみてはいかがでしょうか。
オーダーキッチンで叶うこと「導入する機器の制限がない」
キッチンの使用性に直結するのがキッチン水栓・浄水器・食洗機・クックトップ・オーブン・レンジフードといったキッチン機器の部分です。
システムキッチンメーカーでは機器についてもオリジナルの商品をスペックしているところが多く、できるだけオリジナルの商品を選んでもらいたいということもあり、キッチンのグレードにもよりますが選べる機器の範囲が限られることがあります。
例えばデザインが美しい海外製の水栓を選びたい場合や、食洗機はこのメーカーと決めている人であれば、まずはその機器を導入できるのかどうかをはじめに確認しておく必要があります。
一方でオーダーキッチンの場合は機器の制限がほとんどありません。
全体のバランスが許す範囲であれば好きな機器を選ぶことができます。
ちなみにここで言う「全体のバランス」というのは、例えばコンパクトサイズのキッチンにW600サイズの容量の大きい食洗機を入れてしまうと、他の機器や収納性に影響が出て使いづらいキッチンになってしまうこともあるということです。
どのようなものにも言えることですが、全体のバランスをとることはとても大切なポイントです。
オーダーキッチンで叶うこと「LDK全体でのコーディネートができる」
インテリアに関連するWEBサイトや雑誌などに掲載されているキッチンを見たときにポジティブなイメージを受ける理由のひとつとして、キッチンそのものが美しいことだけでなく、キッチンが空間を構成するひとつの要素としてとても大切な役割を担っていることが挙げられます。
リビングからキッチンを見た場合、その向こう側に見える食器棚や冷蔵庫に自然と視線が向かいます。
逆にキッチンからリビングダイニングを見た場合には、ダイニングのテーブルやリビングのソファ・テレビボードなどが視界に入ります。
今日のキッチンの大半は空間全体を彩るインテリアの一部ともなっており、そこに求められるのがLD全体との調和です。
LD空間とキッチンスペースに親和性を持たせるために、家具や内装に使用している素材と同じものをキッチンでも使うことはどちらか片方にチープさをはじめとしたギャップを生むことを防ぎ、統一感を生み出します。
それはつまるところ、空間の「格」ともなりえます。
オーダーキッチンで叶わないこと「キッチンメーカーオリジナルのものは選ぶことができない」
システムキッチンメーカーはあらゆる部位に各社それぞれにオリジナルの商品を用意しています。
それらは一部の例外を除いて組み合わせることはできません。
例えばA社オリジナルのシンクをB社のキッチンに取り入れたいということはできないのです。
オーダーキッチンの場合でも同様でシンクやクックトップ、レンジフードなどの機器や面材・ワークトップについて、他メーカーの専売特許商品は単品で仕入れることができません。
オーダーキッチンで他に気を付けておくことは?
キッチン機器についてはそれぞれショールームで実機をチェックすることができますが、キッチン全体の仕上がりイメージについてはオーダーキッチンの場合は完成するまで実物を見ることができない点は「実際にものを見て選びたい」人には不安材料となりえます。
システムキッチンの場合も完全に同じものが展示されているわけではありませんが、ショールームで同じシリーズのものを確認できることで事前の安心感に繋がっていると言えます。
また、オーダーの場合ゼロベースから設計することは珍しくありません。
また、当然のことながらオーダーメイドですから一点ずつ仕様は異なります。
同時に打ち合わせや製作期間も既製品と言って差し支えないシステムキッチンよりも長く要します。
特に海外製のオーダーキッチンを検討の場合は、設置までの期間にゆとりを持ってキッチンを検討することが必要です。
また、費用についても大量生産品ではないためオーダーの場合は高額になりがちであるため、価格の比較も重要でしょう。
価格帯はサイズや仕様によっても大きく変わりますが、希望が多い場合にはそれを実現させる予算についてもゆとりを持って検討するか、優先順位を付けておくのがお勧めです。
私ども家具蔵で製作するオーダーキッチンは無垢材をふんだんに使用し、自然素材であることからどのような空間との調和も可能で、LDの家具との親和性も十分です。
実際の完成品を見ることはできなくても店舗の展示例や各種サンプル、そして豊富な事例画像などで理想のキッチンづくりをサポートしています。
オーダーキッチンを検討している人はぜひ一度お声掛けください。
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