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リビングダイニングの照明の選び方とは?

2024.8.8

 

 

照明は私たちの日常生活において必要不可欠なもの。

晴れた日の日中であれば太陽光である程度明るさを補うことができますが、くもりや雨の日、夜間、室内での作業や勉強には、部屋や手元を照らす明かりが必要です。

とはいえ、ただそこにあればよい、オシャレであればOKというわけではなく、部屋の広さや用途に応じた明るさも考えなくてはなりません。

 

明るさの基準とは


 

 

では実際に快適に室内で暮らすにはどのくらいの明るさが必要なのでしょうか。

明るさの基準といってもいくつかの単位があります。

中でも「ルクス」や「ルーメン」といった用語はLEDが普及していくなかでよく耳にするようになりました。

まずは「ルクス」からみていきましょう。

ルクス(lx)は照度を表す単位で物体の表面を照らす光の明るさを表します。

わかりやすくいうと光源から照らされた面の明るさです。

数字が大きくなるほど明るくなります。

次にLED電球の普及で目にすることが多くなった「ルーメン」です。

ルーメン(lm)は光束の単位のことで、光源から全方向360°に放たれる光の量を表します。

数値が高い=光の量が多いため明るくなります。

室内では行動、部屋での過ごし方によって必要な明るさが異なります。

そのためJIS(日本工業規格)では建物をはじめ、各部屋、各種作業に応じた照度の基準値を示しています。

用途や行動、部屋での過ごし方によって各部屋で選ぶ照明は異なります。

例えば寝室であれば10~30lx、リビングは30~75lx、団欒には150~300lx、勉強や読書など作業をするには500~1000lxが適しているとされています。

一戸建てや共同住宅を建てる際、建築士やデザイナー、電気関係者は、これらを参考に照明器具を決定・設置していきます。

 

照明を併用する


 

 

ただし、同じ部屋でも過ごし方によって必要な明るさが変わることも当然あります。

例を挙げると子供部屋・勉強部屋の場合、全般照明は基準では75~150 lxとなっていますが、勉強や読書をする際に必要な基準値は500~1000lxです。

しかし、この明るさをシーリングライトなどの室内灯だけで満たすのは難しいため、必要な時だけデスクライトなどで補うことになります。

これは他の部屋も同様で、リビングで本を読むのであれば、デスクライトやスタンドライトを併せて使うとよいでしょう。

過ごし方に合わせて明るさを調整したい方は、メインの照明に調光機能がある照明器具を選びましょう。

調光機能があれば手元を明るくしたい作業時などには照明を明るくでき、映画鑑賞や寛ぎの時間などには薄暗くできるので効率的で便利です。

 

間接照明の取り入れ方


 

 

効果的な照明の使い分けとしてもう1つ挙げられるのが間接照明です。

間接照明は必要な場所に必要な光を設置することで雰囲気ある空間を演出することができます。

直接照明がその場所で過ごす際の作業性や効率性を考えたものであれば間接照明は気分や雰囲気を優先した照明です。

例えばフロアスタンドや、ぼんやりと灯るオブジェ的なスタンドライトを置くと落ち着いた空間をつくることができます。

また、光が上にあるよりも床に近い位置にあるほうがリラックスしやすいと言われています。

寝室や寝室に向かう廊下にそういった光を灯しておくのもおすすめです。

しかし、十分な光が必要な場合は実用性に欠けてしまい、暮らしにくくなってしまいます。

雰囲気作りに重点を置きすぎてしまい不便が生じる、といったことがないように選びましょう。

 

ダクトレールで位置を調整する


 

 

照明の種類、明るさを選定し、いよいよ取り付けです。

そこで気になるのは取り付け位置でしょう。

特にダイニングテーブルの上の丁度良い位置に照明が来ない、という悩みはよく伺います。

そのような場合はダクトレールを設置するのがおすすめです。

ダクトレールとは照明器具を取り付けられるレールのような部品のことです。

部品の内側全体に電流が通っているので、レール上であればどこの位置でも照明器具を取り付けることができます。

カフェでよく設置されているペンダントライトやスポットライトとの相性が良く、好きな位置に複数付けられるのでおしゃれな店舗での照明の定番となっています。

最近では一般的な住宅にある電気配線の接続部分に設置できる簡易取り付けダクトレールを自宅に取り入れる方も増えてきました。

「ペンダントサポーター」とも呼ばれます。

このようなタイプであれば自分で設置ができるので電気工事を依頼する必要がありません。

一方で天井に埋め込んで目立たせないようにしたい、などこだわりがある場合は電気工事が必要です。

リフォームや新築に併せて取り入れるか、電気工事業者へ相談してみると良いでしょう。

 

 

照明の役割は人を照らすことだけではありません。

安全性や作業性に優れた空間にしたり、住まいのインテリアセンスを高めたり、そして、人に安心や温もりを与えたりするもの。

たったひとつでもこだわるだけで空間の洗練度はグッと上がります。

理想の照明が自宅にあったら、きっとますます自分の家が好きになるはずです。

 

 

効果的な照明計画の参考にも。家具蔵の無垢材家具の事例集はこちらから

 

 


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