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「『木』と暮らす心地よいインテリアを考える 第二回」

2016.7.31

皆さん、こんにちは。

関東では先日ようやく梅雨明けの発表がありました。

平年よりも7日遅かったとのことで、これからいよいよ夏本番を迎えます。

レジャーや行楽など楽しい行事も目白押しのなか、夏バテなどになって折角の夏を楽しめなかった…とならないよう気を付けていきたいものです。

 

今回のブログは、前回に引き続き「木の家具をうまくコーディネートするには?」というテーマです。

前回は「雑木林には室内のインテリアに応用できる要素が3つある」という内容でした。

(詳しくは前回のブログ http://kagura.sakura.ne.jp/kagura/old_img/blog/entry-000357.html をご覧ください)

今回・次回はその内容を詳しく紐解いていきます。

 

1.「自然の生態がつくった無理のない配置」→インテリアの配置計画

…木々が各々で共存している状態を、見た目ではない生活動線や人間心理に沿った居心地のつくり方に活かす。

 

A 時間軸を追う

 

もし、図面上でインテリアのことを考えることがあれば、具体的な「時間」を設定して配置のシミュレーションを練りましょう。

起床・歯磨き・朝食・片付け・外出。

買い物をして帰宅・食事、入浴・就寝…。

全ての行動には、必要になる収納や寛ぐ為のアイテムやスペースが必要となります。

そのひとつひとつを丁寧に考えることで、自分にとって本当に必要な家具や配置が見つかります。

サイズの問題や色、デザインについての悩みは、そのあとでも解決できることになります。

 

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靴を脱いだ後そのまま横に移動できる玄関ベンチは荷物の

一時置きにも。 

 

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大きなテーブルには自然と人が集まります。

お子様の姿を見ながら家事のできるキッチンカウンター収納を。

 

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洗面室にスツールを置いて、歯磨き椅子&肌着置き台として。

 

 

B「抜け」と「たまり」を意識する

 

スペースの広い狭いに関係なく、空間に「抜け」があると人は気持ち良さを感じます。

逆に「抜けが無い」とは、行き止まりや視線の先が暗く閉鎖的な状態のこと。

雑木林には、明るく開けた広場のような場所と、日陰を好む樹の葉が重なり合う、木漏れ日の落ちるような場所、自然の地形に囲まれた少し籠るような場所=「たまり」などが不均一に存在します。

家の中にも、その時の気分でどこに身を置きたいか選ぶことができる「抜け」と、「たまり」のある場所をいくつかつくると、家全体にリズムが生まれ居心地が良くなります。

「抜け」は、部屋の入口から窓に向かうライン上。

「たまり」は、動線に絡まない壁に囲まれた場所につくるのがコツです。

 

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吹き抜け空間の中で天井のある部分にソファやダイニングを

配置して守られるような落ち着きを。

逆に部屋の入口から外の緑までは視線の抜けを確保しています。

 

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海の見えるロケーションで脚付きキッチンを特別にデザイン。

「抜け」にはこんな変化球も。

 

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「たまり」は家具の配置によってもつくることができます。

ソファにオットマンを合せて囲まれるようなコーナーを。

 

 

C長く(大きく)する まとめる 兼ねる

 

部屋を広く感じるためには、どこかに長いもの、大きなものをバランスよく配置すると効果的です。

すっきりと長く通った家具のラインは距離感を生み、遠近法を強調します。

例えば、小さな収納家具をバラバラに配置するよりも無駄な隙間が減り、収納効率も上がります。

また、テーブルなどは動線が確保できていればなるべく大きなものがおすすめです。

テーブルは眺めて暮らすものではありません。

椅子にすわって目の前にゆったりしたスペースの拡がりを感じることが大切だからです。

大きなテーブルは食卓だけではなく、おもてなしの場=リビングにもなります。

 

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壁際に長いカウンターを置き、収納を兼ねたTV台に。

手前端部にはPCコーナー、上部には吊り棚をつくりスペースを

無駄なく利用。

 

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ソファがなくても座り心地の良い椅子があればそこがリビング空間に。趣味の作業台や仕事机もこの一台で兼用します。

 

 

今回はここまで。

画像を多めに、実例がわかりやすいかたちでご紹介を進めてみました。

いかがでしたでしょうか?

次回は残る2つの要素をご紹介していきます。

お楽しみに。

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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