KAGURA OFFICIAL BLOG

「『木』と暮らす心地よいインテリアを考える 第一回」

2016.7.24

皆さん、こんにちは。

毎日のように「各地で真夏日」というニュースがあるように、たいへんな暑さが続きます。

雨が降ると気温が下がる日もあったりして、そんな日は少しだけホッとしますよね。

ただ、こうした寒暖の差があると風邪をひきやすいのもまた事実。

皆さんも体調管理には是非お気を付け下さい。

 

今回のブログは、木の家具をうまくコーディネートするには?というテーマです。

住まいづくりにインテリアの悩みは尽きないものです。

家具蔵はただ家具を製作してお届けするだけではなく、これまで約2万件以上のインテリア・コンサルティングと納品によって、木の家具と心地よく暮らす生活の提案をしてきました。

そういった観点から、『木』と暮らす心地よいインテリアをつくるヒントになればと考えております。

 

 

木が見えすぎる生活は?

 

以前のブログで「木視率・木材率」のお話をしました。

(詳しくは弊社ブログ「日常を変える木のある生活」http://kagura.sakura.ne.jp/kagura/old_img/blog/entry-000323.htmlをご参照下さい)

木を内装に使うことで快適性を増進することができますが、単に木を多く使えば心地よい空間になる訳ではありません。

もし床も壁も天井も、家具も調度品も、「全てが木!」の空間があったとします。

例えばログハウスやサウナこそが完璧な木の空間。

でも、サウナは気(木)のせいか少し暑苦しい印象も。

では、木視率・木材率が高すぎることは良くないのでしょうか?

 

木という素材に囲まれた空間の心地よさは、「木視率」などの単純な数値では表せない部分がたくさんあります。

それぞれにきっぱりと個性がありながら、繊細さも併せ持つ木で構成されるインテリアには、人間が心地よいと感じるバランス、調和させるための「コツ」が必要になります。

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素晴らしい木視率のバランスを誇る室内

 

そしてそのコツのヒントは皆さんもよく御存知の「雑木林」にあるのです。

 

雑木林からヒントをもらう

 

いま、雑木林をモチーフにした雑木の庭は専用の指南書がたくさん出版される程の人気です。

ではなぜ人気があるのでしょうか?

木というものの本来持つ力とは別に、その生態や形態に人間の五感が気持ち良い、と感じる要素を多く含んでいるから、と考える事ができます。

現代の私たちが木のインテリア、木のある暮らしを考えるとき、雑木林の気持ち良さ、調和を参考にするのはどうでしょうか。

そんな視点に立って、木のインテリアのことを考えてみると、木のある心地よい暮らしが見えてきます。

植林された林には整然とした美しさと厳しさを感じますが、雑木林には自然体の柔らかさが生んだ優しさを感じることができます。

この雑木林には室内のインテリアに応用できる要素が3つ程あります。

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雑木林にはたくさんのヒントが

 

インテリアに応用できる3つの要素

 

要素1

「自然の生態がつくった無理のない配置」

木の性格によって、それぞれの居場所を見つけ共存している状態。

要素2

「天然色の自然な交じり合い」

様々な樹種が交じり合い生まれる葉や幹の色、新緑や紅葉など季節による色の変化。

要素3

「自然界に存在する光の効果」

四季や一日の中での光環境の変化、明暗のバランスを持った状態。

 

これらはそれぞれ、

1.インテリアの配置計画

見た目の美しさではなく、生活動線や人間心理に沿った居心地のつくり方

2.インテリアの色彩計画

色を揃えることだけではなく、人が感じる「気持ちの良い調和」を考える

3.インテリアの照明計画

光が人に与える心理的効果と、光の特性を利用した空間づくりのテクニック

という部分で応用が可能です。

詳しいお話はまた次回。

是非、楽しみにしていてくださいね!

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