「木のある生活で効率よく、健康な生活を!」
2016.4.10
皆さん、こんにちは。
今年も見事に咲き誇った桜の花。東京ではもうじき終わりを迎え、いつもこの時期は一抹の寂しさを感じさせます。
それでも、街の至る所に春の花が咲き始め、一枚ずつ羽織るものが減っていくと、本格的な春の訪れが待ち遠しくなってきますね。
春といえば、新生活。
新たな気持ちで様々なことに取り組む方も多いのではないでしょうか?しっかりと集中して、でも疲れは極力残さず…。
そんな効率の良い作業の取り組み方の秘密は「木」にあります。
今回はそんなお話し。
■集中力に効果がある木のある生活
「内装に木を多く使った空間は、そうでない空間に比べて疲れを癒す効果が高く、集中力も高まる」
そんな事実が、実験によって明らかになっています。
大学・研究団体・ハウスメーカーが合同で、小学5年生から中学3年生の31名を対象に、
「木の部屋」と「白い部屋」が子どもに与える影響を比較実験しました。
中学生の約2割が1カ月以上続く疲労状態にあり、子どもの疲労が深刻な状況であることが判明したことから、子供たちの疲労を癒すにはどうすればよいかと考えたときに、着目したのが木質の内装空間だったそうです。
木材を使った室内に入ると、なんとなく落ち着くというのはこれまでの単なる気分の問題ではなく、科学的に実証されたことになりますね。
見るからに癒されそうな木で囲まれた勉強部屋。勉強がどんどん進みそう。
実験では7?程度の部屋を二つ用意。
一つは床や壁、天井、テーブルを本物の木でつくった「木の部屋」。
もう一つは同じ形ながら白色の内装で統一した「白い部屋」。
この2つの部屋で過ごした結果は…。
・疲労を回復させる癒し効果。
・認知機能を維持する効果。
この2つが認められました。
つまり木の部屋は白い部屋に比べて、作業をするときに集中力が落ちにくく、疲れても癒し効果で回復が早いことが期待できるということ。
その効果が木の香りによるものなのか、見た目によるものなのか、実験データからはそこまでは読み取れませんが、おそらく木から受ける視覚的・触覚的な印象が複合的に作用しているのだろうとのことでした。
この実験は疲れ気味の現代の子どもを癒す方法を探るのが目的でした。
子どもが長い時間を過ごす空間、つまり子ども部屋に木質の内装を使えば、学校や塾から疲れて帰宅してもリラックスしながら速く回復できたり、勉強するときに集中力を長く保ちやすくなったりすることが期待できそうです。
たとえば学習机に無垢材を使うと勉強の効率が上がることが考えられますね。また、壁に木を使うことも、凹凸のあるデザインの木質壁材を使うと壁に陰影ができ、照明が適度に柔らかく感じられて目に優しい空間になります。
子どもに癒し効果のある木を多く使った部屋は、大人にとっても同様の効果があるはず…。
木を使った空間、木のある生活で今までとは違った過ごし方、してみませんか?
無垢の手触りや木目の陰影が身体に良い刺激を与え、作業をより良い物にしていくのです。
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