「一枚板天板」を知り、一生物のテーブルを
2021.9.5
目次
一枚板テーブルとは
一枚板テーブル、あるいは一枚板天板。
詳しくは知らなくとも聞いたことはあるという人も、興味がある、あるいは今まさに購入を検討している、という人もいるでしょう。
一枚板テーブルとは、まさしく「一枚板」を天板に使用したテーブルです。
大きく育った高樹齢の木から板を切りだし、接ぎ合わせることなく一枚の板のみで作られた天板が「一枚板天板」です。
それぞれ独特の木目や独特の杢(もく)があり、その形状も曲がりくねったり真っすぐに近かったり、様々です。
表面の凹凸の形状も一つとして同じものはありません。
そんな自然の産物がそのままデザインとなる「一枚板天板」は希少性とステイタスを持って人気を博しています。
一枚板天板が持つ「価値」とは
一枚板はそれぞれにその表情・形状は異なり、同じものは存在しません。
その「世界にたった一つしか存在しない」という唯一無二性は大きな魅力の一つです。
また、その要素は様々な「価値」につながっていきます。
まずは「自身がそこに認める価値」。
どれも一点物ですから、本当に自身の求めているものと出会う可能性は決して高くないかもしれません。
それは「出会い」であり、「運命」と感じる人もいます。
その「出会い」こそが、その天板を使用したテーブルの価値を高めます。
あるいは「他人がそこに認める価値」。
価格的に一枚板天板が決して安価なものでないことは恐らく多くの人が知っています。
そんな中で訪問した家のダイニングテーブルが立派な一枚板を使用しているとしたら、それだけでその家やそこに住まう人も少し見る目が変わるというものです。
ステイタスと言い換えても良いかもしれません。
その天板や樹種にまつわる話を披露することで、その人にも新たな価値観が生まれるかもしれませんね。
そして一番大事なのが「毎日の中で感じる価値」。
自分が探して見つけたものが毎日の暮らしの中心になっている喜び、自然の中で長い年月を生き抜いてきたエネルギーが空間全体に宿るような、そこにいる人達も「力」をもらえるような存在感。
その価値は他人がどう感じる、決めるものではなく、お金に変えることのできないものともいえます。
一枚板天板が希少な理由
一枚板天板がなぜ希少なのか、それは高樹齢の木が少ないことと、一枚板天板をはじめとする無垢材の製作工程に理由があります。
樹齢が高い、ということは単純に大きく育っていることを意味します。
高く、太く育つためにはやはり年月が必要です。
一般に幅80~90cm程度のテーブルとする為には樹種や育った環境にもよりますがゆうに100年前後の樹齢が必要です。
いわゆる「広い葉が生える」広葉樹は「針のような細い葉が生える」マツやスギと較べ、成長もゆっくりで同じ時間でもその大きさには希少性が増してきます。
ただでさえ、世界的な森林減少が叫ばれ、後進国の開発も進む中での材木需要は年々増加しています。
100年生きた木を探すというのは並大抵のことではありません。
高樹齢の原木が伐採できたとしても、製材で中身を見てみると空洞に近い、ということもあります。
また、木は全て乾燥をかけ、水分を飛ばしてはじめて木材となります。
その過程の中で「割れ」が生じ、一枚板として使用することができなくなることも少なくありません。
こうした様々な要素から一枚板天板はその希少性を高めているのです。
一枚板テーブルを購入するのは材木店?家具販売店?
そんな希少な一枚板天板を実際に見ることができるのは材木店、または一枚板専門店や家具販売店となります。
材木店ではあくまで「板」の購入となるため、テーブルには必要な「脚」の用意は別のルートが必要になることがあります。
元来が工務店などに「材料」として販売する一枚板であり、また、彼らは材木のプロであっても家具の、そしてインテリアのプロではありません。
テーブルとして使用する際に必要な空間とのサイズの相性・椅子との高さの合わせなどの確認もまた別に行う必要があります。
家具販売店で一枚板テーブルを購入するメリット
一枚板専門店や家具販売店では、そうした心配は不要です。
いわば「別注」事項が多々発生する材木店での一枚板購入に比べ、家具販売店で一枚板天板を選びテーブルにする際には様々なことがスムーズに運びます。
一枚板をテーブルとして使用できるように、塗装や脚の製作と取り付けなど、家具としての完成を最後まで行ってくれるのが家具販売店です。
基本的に「家具のプロ」「インテリアのプロ」がその選定の際には付いてくれるので、サイズなどの問題も安心でしょう。
また、家具販売店の一枚板は「商品」として保証が付いてくるのが一般的です。
万が一の問題があった際にはしっかりと保証期間内であればしっかりと対応してくれます。
材木店の一枚板には基本的に保証はない場合がほとんどです。
そういった点にも違いがあります。
家具販売店でも異なるポイントを知り失敗の無い一枚板テーブル選びを
では一枚板専門店や家具販売店であればどんなところでも良いのか、というとここにも違いは生じます。
家具販売店にも「セレクトショップ」と「工場直営ショップ」の2つがあります。
セレクトショップは商品を家具メーカーから仕入れて販売しています。
工場直営ショップは自社工場で製作した商品を自前の店舗で販売します。
そこで起きる違いは「中間マージンの発生」「商品知識の差」「メンテナンス」などです。
まずセレクトショップでは仕入れて販売することで中間マージンが発生し、商品価格は少々高くなります。
工場直営ショップでは自社で販売するので中間マージンはありません。
商品価格を抑えることが可能です。
また、セレクトショップと比べると工場直営ショップは自社商品なので商品知識に詳しいスタッフが対応し、メンテナンスなどのアフターサービスは迅速・確実です。
テーブルに付き物の「脚」についても有料か無料かという点に違いがあります。
家具蔵は工場直営で、目利きの者が現地で選定した原木を、自社管理のもと製材・乾燥を行った一枚板を製作・販売しています。
世界中から選りすぐった常時30前後の樹種を、脚代も基本無料でご案内しています。
専門のスタッフが丁寧にご提案させていただきますので、一枚板天板を検討の際にはぜひ一度ご来店下さい。
関連する記事
最近の投稿
- チェリー材の家具を選ぶ際には“ここ”を見る 2024年11月20日
- “重たく見えない”無垢材家具の取り入れかたとは? 2024年11月18日
- “サステナブルな”家具選びとは? 2024年11月16日
- 年末年始営業と価格改定のお知らせ 2024年11月14日
- ダイニングテーブルの高さの「標準」と「適切な高さ」は違う? 2024年11月12日
- リビングテーブルは使い方や空間に合わせて選ぶ 2024年11月10日
- “一脚あると便利”なスツールはこう使う! 2024年11月8日
- ダイニングセットを購入するなら“椅子から選ぶ”その理由とは? 2024年11月6日
- キッチン収納 “スライドレール“の違いや構造とは? 2024年11月4日
- 「良い家具を選ぶと長持ちする」と言われる理由との選び方とは 2024年11月2日
カテゴリー
- 家具の選び方・置き方 (1,573)
- インテリア&住宅情報 (639)
- 人と木と文化 (397)
- ニュース&インフォメーション (440)
- オーダーキッチン関連 (406)
- 一枚板関連 (635)
- オーダー収納関連 (617)