配線をきれいに見せる(隠す)方法を知る
2020.6.20
「すっきりとした空間」を想像してみて下さい。
適材適所に配置された収納やソファ、テーブルなど、整った空間にいるとそれだけで気分も良くなり、生活の質が上がる気がします。
しかしながら、皆さんの想像した「すっきりとした空間」に電源コードやLANケーブル、電話線やアンテナ線といったゴチャゴチャとした配線が加わるだけで、途端にその空間の持つイメージは崩れてしまいます。
配線が整っていないと見た目が悪いばかりではなく、埃が溜まり熱を持ち、火事の原因になることもあります。
今回は意外と大切なインテリアと配線の関係、家具における配線の隠しかたをお伝えしていきます。
一般的な配線時の注意点
●たこ足配線
三つ又などの「コーナータップ」や、コードの先に沢山差し込み口のついた「テーブルタップ」に、コンセントを複数差す「たこ足配線」で、電流限度を超えないようにしましょう。
パソコンなど消費電力の小さなものだけなら問題ありませんが、タップに記された電気容量は安全の為、必ず守りましょう。
●コードを束ねる際
大きな電流が流れるコードを強く束ねると、熱がこもってしまい発熱し、大変危険です。
コードリールなどで束ねるのは、消費電力の小さなものだけにしましょう。
また、隠したいからと家具の下敷きにしたりドアに挟む、または釘やステップル(固定具)を強く打ちつけるのも厳禁です。
銅線が傷んでしまい、コードが潰れると電気ショートを起こす危険もあります。
●トラッキング
電気プラグにたまったホコリに水分や湿気が加わると、火災の原因となるトラッキング現象を招く恐れがあります。
電源がオフでも、コンセントが差してあるだけでこの危険性はあります。
コンセントはこまめに抜くか、ホコリがつかないようにカバーをする、あるいは定期的に掃除をしましょう。
また、コンセントは刃が曲がったり壊れていないものを、しっかりと奥まで差し込んで使いましょう。
オーダー家具における配線の考え方とその重要性
「テレビボードの裏であらゆる配線が渦を巻くように絡んで、埃をかぶっている」
「収納家具を置きたい場所にコンセントプレートがある為に位置をずらさないと置けない」
そんな悩みを解消できるのが、あなただけの為に作るオーダー収納です。
コンセントプレートが家具の背中と重なる場合は、その部分にプレートよりも少し大きめの穴を開けて、ケーブルを直接家具の中に引き込めるようにします。
扉の中や引出しの後ろ、背板の後ろや台輪(家具の脚にあたる台座の部分)の中を通せるように加工をして、内部や上に置くテレビやパソコン、プリンターや無線LAN機器、スピーカーやアンプ、電話やFAXといった配線を必要とする機器の近くには通線孔を開けておきます。
こうすることによって、そこに配線があることを全く感じさせません
家具の中で配線をすることで埃を付着して熱を持ったり、断線をするリスクが減り、快適に安全に使うことが出来ます。
また、収納家具を置くことによって掃除機やアイロンといった非常接家電や、扇風機、加湿器といった季節家電の電源を取るコンセントが無くなってしまうというお悩みにも対応可能です。
天板や側板、台輪といった家具の表面にコンセントやLANケーブルの取り付け口を設けることも出来るのです。
家具を買うときに、ここまで配線の事を考えて買う方は少ないかと思います。
既製品の家具にも配線のための穴や電顕タップが付属しているものもありますが、お部屋の配線状況は人によって様々ですので、せっかくなら一度、オーダー家具店で相談されることをお勧めします。
配線計画の第一歩、訪問採寸のススメ
配線を計画するためには、まず自分の部屋のどの位置に各種ケーブルの取り込み口があるのかを調べ、どの位置に家電や電気機器を配置するのかを決めなければなりません。
そしてそれに合わせた長さのコードやコードリールなどを準備します。
収納計画が決まったら、その家電や電気機器を置くための家具の出番です。
単に配線計画と呼ぶととても無機質なものに感じますが、実はこれも立派なインテリコーディネートの一つなのです。
自分で計画しようと悩むよりは、専門知識を持ったインテリアのプロに来てもらって下さい。
家具だけでなく、物の配置や片付け方など、様々な暮らしに役立つヒントがもらえるはずです。
まとめ
収納家具を考えるという事は、多くの場合、同時に配線を考える事でもあります。
テレビ台だけでなく飾り棚や電話台に至るまで、配線が必要となる家具は非常に多いものです。
家具蔵では配線についてもアドバイスが出来る収納のプロスタッフが全店に常駐しております。
また各店舗近隣エリアにお住いの場合は配線計画を含め無料にて訪問採寸を行っております。
遠方の方はLINEやZOOMなどのリモートでのご案内も可能ですので、どちらもお気軽にスタッフまでお声がけ下さい。
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