キッチンは収納力で見極める
2019.11.6
セクショナルキッチンとシステムキッチン
一口にキッチンといっても、配置により大きく2つの種類があります。
1つはセクショナルキッチン、もう1つがシステムキッチンです。
セクショナルキッチンはセパレートキッチンとも呼ばれ、もともと別々になっている調理台やコンロ台、流し台などを配置して使用するタイプをいいます。
一方、システムキッチンは、調理台や流し台などがすべて一体化されているものです。
キッチンとして使用できるスペースが狭かったり、壁の配置が自由にならなかったりする場合には、一体化されたシステムキッチンを使用することが難しいこともあります。
そのため、セクショナルキッチンも選択肢となりえます。
ただし、セクショナルキッチンだと、オーブンレンジや食器洗い機といった調理器具をキッチンの一部に組み込むことが難しくなります。
組み込むことができないと、作業台のうえなどに別途置きスペースを用意しなければいけません。
結果として、狭い作業スペースがさらに限られてしまう可能性もあります。
また、もともとセパレートされているものを並べて配置しているだけなので、台のすき間などに水が流れ落ちたり、ゴミが詰まったりしやすく、メンテナンスの手間がかかりやすい点もデメリットです。
システムキッチンの優位性
このようなことから、キッチン空間にある程度の広さがあり、水漏れの不安や掃除の手間をできるだけ避けたいならシステムキッチンの方が優勢で、大方のキッチンは現在このスタイルです。
ただし、システムキッチンにはさまざまな要素があるため、自分が何を求めているかについてしっかりと検討したうえで設置することが大切です。
そもそもキッチンは日常的に使用するものであり、ストレスなく使えるような仕様となっているかが重要となります。使いやすいキッチンとして求める要素は人によってさまざまですが、収納力は大切なポイントです。
キッチンでは、調理器具や食器、調味料などさまざまなものを使用します。
使用するすべてのものをキッチン内で保管しようと思ったら、十分な収納スペースを用意しなければいけません。
キッチンの収納力が不足していて必要なものを十分に片づけることができないと、見た目が悪くなるだけではなく、料理の作業効率も悪くなります。
システムキッチンにおける収納スペースの違いとは
システムキッチンの収納スペースには大きく分けて3つの種類があります。
1つ目が天井高まであり食器などを収納することが多いトールキャビネットです。
キャビネットの高さがあるため、収納力は優れています。
2つ目はカウンターの下に設けられているフロアキャビネットです。
コンロまたはIHクッキングヒーターのある火回りスペースや流し台、調理台などの下に設置されている収納部分となります。
コンロなどの下に設置する収納スペースには、フライパンや鍋なども入れることができるような大きなスペースに加えて、調味料などを収納できる小さな引き出しがあることが多くあります。
また、調理台の下の収納スペースは、多くの場合、包丁を安全にしまっておける包丁差しが設置されています。
3つ目の収納スペースが、ウォールキャビネットです。
いわゆる吊戸棚のことで、床置きの収納棚だけではなく、天井にも設置することで収納スペースを増やすことができるようになっています。
通常はシンクや調理台の上方に設けられていて、調理時でも手を伸ばせばすぐに取り出せる点が特徴です。
このように、さまざまな収納場所を用意することができるシステムキッチンですが、さらに便利に利用するためには、自分の使い勝手に合わせたつくりにすることが大事となります。
配置と大きさは重要
たとえば、ウォールキャビネットは、手を伸ばしやすい場所にあるとはいえ、身長に合っていなければ、物を取り出しにくく不便です。
物を取り出す度に踏み台を持ってこなければいけなくなる可能性もあります。
また、対面型のキッチンであれば、隣室との視界の妨げとならないようなサイズのものを選ばなければいけません。
さらに、調理家電も収納したい場合には、どの調理家電をいくつ組み込みたいかにより、システムキッチンのつくりは変わってきます。
そのほか、米びつ収納もそこに組み込みたいならキッチン本体の高さそのものに、ある程度の高さを持たせなければいけません。
人によって、何をどれだけ収納したいか、どのように使用するかは異なるものです。
そのため、毎日快適にキッチンを使いたいなら、自分の仕様にぴったりと合う収納棚を作ることができるオーダーキッチンがよいでしょう。
オーダーキッチンという選択肢
オーダーキッチンは、個々の暮らしのスタイルに合わせて自由に設計を依頼することができるものです。
既成のシステムキッチンを設置することが難しいような悪条件のケースでも、調整しながら設置することができます。
たとえば、既製品のなかに適したサイズのものがなくても、キッチン部の広さや構造に合ったものを作ってもらうことも可能です。
また、自分がすでに持っている食器や調理器具などに合わせて、収納棚や収納家具のサイズを決めることもできるため、無駄がありません。
加えて、キッチンがもつ「生活感」をできるだけなくすために、調理器具などを隠す造りにしてもらうことができるのもオーダーメイドならでは。
さらに、無垢材を使用したシステムキッチンなら、キッチン空間を温かみのあるインテリアにまとめることができます。また、使い込むごとに美しさに深みが増していくのも無垢材の魅力です。
家具蔵なら、無垢材を使った希望のオーダーキッチンを設置することができます。
引き出しの高さや収納箇所の数、調理家電の設置位置などすべて自由に選ぶことが可能です。
青山と吉祥寺、横浜元町にはオリジナルキッチンを展示したキッチンスタジオもあり、無垢材によるオーダーキッチンの魅力を実際に自分の目で見ながら、数々の事例を手掛けたスタッフやキッチンスペシャリストの資格を持つスタッフから話を聞くことができます。
お気軽にお立ち寄りください。
関連する記事
最近の投稿
- チェリー材の家具を選ぶ際には“ここ”を見る 2024年11月20日
- “重たく見えない”無垢材家具の取り入れかたとは? 2024年11月18日
- “サステナブルな”家具選びとは? 2024年11月16日
- 年末年始営業と価格改定のお知らせ 2024年11月14日
- ダイニングテーブルの高さの「標準」と「適切な高さ」は違う? 2024年11月12日
- リビングテーブルは使い方や空間に合わせて選ぶ 2024年11月10日
- “一脚あると便利”なスツールはこう使う! 2024年11月8日
- ダイニングセットを購入するなら“椅子から選ぶ”その理由とは? 2024年11月6日
- キッチン収納 “スライドレール“の違いや構造とは? 2024年11月4日
- 「良い家具を選ぶと長持ちする」と言われる理由との選び方とは 2024年11月2日
カテゴリー
- 家具の選び方・置き方 (1,573)
- インテリア&住宅情報 (639)
- 人と木と文化 (397)
- ニュース&インフォメーション (440)
- オーダーキッチン関連 (406)
- 一枚板関連 (635)
- オーダー収納関連 (617)