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キッチンの床に適した素材は?~その1

2020.7.2

 

時代とともにお掃除のスタイルも変わり、掃除機やフローリングワイパーそしてお掃除ロボットと、特に床掃除については、あらかたロボットがしてくれる時代になりました。

お掃除ロボットを使う為に床にものを置かなくなってお部屋がスッキリした、という方も多いのではないでしょうか。

ダイニングやリビングはお掃除ロボットが活躍してくれますが、それだけでは済まないのがキッチンの床です。

調理や洗い物など何かと汚れやすく水拭きや洗剤で汚れを落とす必要があるため、ちょっと手間が掛かります。

それを少しでも楽にするために、今回はキッチンの床材についてどんな素材が良いのかを、素材別でお話していきます。

 

 

フローリング


戸建でもマンションでも一番多いのはフローリングです。

リビングダイニングと同じフローリングをキッチンまでつなげることで空間を広く見せる効果があり、価格やサイズ・色もバリエーションが豊富で意匠性に優れています。

ただ長い間キッチンで使うとなると様々な問題も。

フローリングといっても「複合フローリング」と呼ばれるものと「無垢材フローリング」と、大きく分けて2種類ありますが、複合フローリングは表面のコーティングが長年の使用や掃除で剥がれてしまうと劣化してしまいます。

それを隠す為にキッチンマットを敷いているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そのためフローリングを選ぶのであれば、無垢材フローリングをお勧めします。

無垢材の場合はその材の厚みのまま同じ素材になるので、表面だけ剥がれてしまうことがありません。

少々の傷みも味になるような点もメリットです。

1度程度、ワックスやオイルでメンテナンスする必要がありますが、複合フローリングに比べると本物の木の質感を味わえたり、使用するほどに素材の色も深みが増したり、使い込んだ際の良さもその魅力のひとつです。

 

タイル


意匠性だけでなく、機能を考えた場合にはフローリングよりもタイルを選ぶという方も増えています。

汚れが付きにくいのはもちろん水拭きなどの掃除も容易で、更には床暖房にも対応しています。

また、日本のメーカーだけでなく海外メーカーも含めると数え切れないほどの種類があり、形やサイズ色柄や質感などキッチンや空間のマテリアルとあわせてコーディネートすることが可能です。

天然石と比べて水も染込みにくく汚れを拭き取るのも容易なのでストレスが少なく済むことも大きなメリット。

ひとつ注意点をあげるとすると、目地に汚れが付いてしまった場合には落としにくいということ。

ただ、今は目地の色も白だけではなく有色の目地材もあるので汚れを目立ちにくくすることも可能です。

大判のタイルを選ぶことで目地を少なくすることもできます。

コスト面でも価格帯が幅広くラインナップされているので、フローリングと同じくらいか商品によってはフローリングよりも抑えることも可能です。

 

コルク


床材メーカーやコルク専門メーカーで今ではその選択肢も増えている床材です。

コルクというとワインの栓や写真などを飾るコルクボードの質感のイメージから、「本当にキッチンに向いてるの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、コルクがなぜワインの栓に使われているのかを考えれば、すぐ納得できるでしょう。

「液体やアルコールに浸かっても丈夫なこと」

ここが一番のポイントです。

コルクタイルの場合は、コルクそのままではなく無垢材のフローリングと同じように表面はウレタンやオイルなどの仕上げをしています。

商品によってそのコーディングの施し方が異なるので、選ぶ際には注意したいところ。

オイル仕上げはより自然な質感に仕上がりますが、キッチンで使うのであればメンテナンスが簡単なものを選びたいものです。

そして、そのほかにもコルクをキッチンで使うにはメリットがあります。

微細な気泡を非常に多く含んでいるためクッション性が良く、断熱性に優れているので冬でも比較的暖かいこと。

床暖房の装備も可能です。

また気泡は衝撃を吸収する効果があるので、遮音性があるだけでなく万が一食器類を落としてしまっても割れにくく音も吸収してくれます。

そして意外と知られていないのが防火性と抗菌性です。

コルクが含む気泡の中には窒素が充満しているため燃えにくく、万が一燃えたとしてもゆっくりと焦げて表面が膨張・炭化して火が燃え広がるのを防いでくれます。

また、コルクの主成分スベリンは疎水性のほか抗菌作用があり、カビや菌を繁殖させないといわれています。

ここまで機能性についてお話しましたが、意匠性としても最近ではバリエーションが豊かになりました。

形状は300ミリ角のものが主流ではありますが、フローリングのように乱尺で貼るタイプや300×600ミリのものなども増えています。

ただ、色については茶系のものがほとんどなので、リビングダイニングをフローリングにする場合は相性がよいですが、白系の床材を選ばれている場合には迷うところです。

 

まずは、キッチンに使われる代表的な床素材3種についてまとめました。

このほかにも、リノリウム・フロアタイル・CFシートなど目にする素材はたくさんありますが、この続きは「その2」でお伝えしていきます。

 

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