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奥深き「オーダーキッチン」の世界 ~その19~

2020.7.27

 

これから新築やリフォームを考えている方に、木のキッチンづくりのヒントをご提供する家具蔵のキッチンブログ「奥深きオーダーキッチンの世界」。

これまで様々な媒体で取り上げてきたケース・スタディを改めて振り返りながら、素敵な木のキッチンを実現された方々の色々なプランと、隠れたエピソードなども交えてご紹介してきました。

 

前回7/26の投稿では、山の別荘をご新築される際に、以前からご存じであった家具蔵のダイニングテーブルと椅子を見に店舗にいらした際に、家具蔵でも木のキッチンを製作している事を知り、インテリアにこだわりのある奥様が豊かなイメージを広げることで生まれた、華やかな木のキッチン実現までのエピソードをご紹介しました。

ログハウスのインテリアとしては非常にモダンで洗練された華やかな空間に、無垢材家具と木のキッチンが映えて、まるでモデルハウスのような非日常性も感じさせてくれる実例は、「木という素材は好きだけれども、それだけにはしたくない」という考えについても、参考にしていただけるインテリアであるかも知れません。

 

さて、今回ご紹介するのは…

タオルの産地として有名な愛媛県の今治市にお住まいのご家族が、新築の計画の中でキッチンをどこに依頼するかを模索する中で偶然家具蔵の木のキッチンの存在を知り、最終的には海外の有名なオーダーキッチンメーカーではなく家具蔵の木のキッチンをご選択する事となった実例のお話です。

 

家族とともに育つ「息をするキッチン」


家の新築に際し、理想のキッチンを求め日本各地のオーダーキッチンメーカーのショールームを訪れる中で、四国から東京まで足を運ぶほどキッチンにこだわりやイメージを強く持っていた奥様。

ゆったりとしたL字型のキッチンはそのポイントのひとつでした。

しかし、建築会社やオーダーキッチンメーカーとの打合せの中では、どうしてもしっくりとくるL型のキッチンプランに行きつかず、半ば諦めようとされていた時に偶然出会ったのが、家具蔵の木のキッチン、そしてそのキッチンを設計・デザインした建築士でした。

スケッチや図面で何度もプランの打合せをしながら、細かな修正を加えていく中で、やっと奥様も納得のゆくキッチンプランが完成します。

 

無垢材の引出し収納や場所の特性を見極めたオーダー壁面収納を予め建築工事と連動させることで、無駄なく空間を利用し、見映えも良くなるように工夫するなど、雑多になりがちなキッチンを効率的な作業の場所として使いやすく、さらに小さな子供達が3人居るご家庭として、キッチンまわりを常に美しく保つためにたくさんの工夫を凝らしています。

これは家の間取りを決める「基本設計」の段階で家具蔵への相談が可能だったことから、家具蔵の建築士によってダイニングやパントリーへの動線、勝手口や窓の位置調整といった建築部分にまで及ぶトータルな提案、プランニングがされた事によって実現した、まさに家具蔵ならではの完全にオーダーメイドな無垢材オーダーキッチンです。

 

 「家具蔵さんは、私のワガママを全部聞いてくれて、ベストな提案をしてくれましたと思います」

システムキッチンのような制限が無く、細部まで完全に自分仕様となった満足感を奥様はそう表現されました。

天井に仕込まれた間接照明やボーダータイルの質感、窓廻りのシェードなど全てのバランスを意識してデザインされた家具蔵の木のキッチンは心地よいテイストでそこにいる人を包み込みます。

やんちゃ盛りの3人の子育てと3度の食事に大活躍する「働くキッチン」。

家族皆が自然と集い、生活の中心となる場所はこれからどのようなストーリーが紡がれていくのでしょうか。

小学生の息子さんが学校で書いた作文『息をする家』には

「木から生まれた家や家具たちは、自然の樹からその姿を変えても呼吸をし、人間と同じ空気を吸っていると思う、だから大切にしていきたい」

と書いてあったそうです。

ご両親の住まいや家具、キッチンへの想い、こだわりは子供さん達にもしっかりと伝わっているようです。

 

まるでショールームのように広々と整ったキッチンやダイニングはチェリーの無垢材を中心にレイアウト。

それに対面するダイニング部にウォールナットの無垢材チェアを配置することで空間全体が引き締まって見えます。

 

玄関は一番にお客様を迎える場所。

床から浮かせたギャラリーの什器のような下足箱も本物の木の質感にこだわり、無垢材で製作しました。

敢えてBOXの高さを抑えて横長のプロポーションとすることで、伸びやかなデザインが玄関の奥行をさらに強調してくれます。

 

米櫃や家電の配置を考え抜いたオーダー壁面収納は、スッキリ見えながらも抜群の収納力があります。

写真奥の扉収納の内部はバスケットの引出しになっていて、ストックの食材など大量の収納物が一目で確認できる奥様こだわりのスペースです。

 

引出しの取っ手には、控え目な経年変化が美しくアクセントにもなる無垢材のウォールナットを使用しました。

中央の空間の上部にはオーブンレンジを設置、下部は手前に引き出せる「スライドトレー」になっていて、炊飯器などを設置する想定です。

 

その他の無垢材キッチンの事例はこちら

 

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