KAGURA OFFICIAL BLOG

奥深き「オーダーキッチン」の世界  ~その21~

2020.9.20

 

これから新築やリフォームを考えている方に、木のキッチンづくりのヒントをご提供する家具蔵のキッチンブログ「奥深きオーダーキッチンの世界」。

これまで様々な媒体で取り上げてきたケース・スタディを改めて振り返りながら、素敵な木のキッチンを実現された方々の色々なプランと、隠れたエピソードなども交えてご紹介してきました。

 

前回は、新しい住まいの設計を、かねてからお付き合いのあった著名な建築家に依頼された際に、キッチンにもこだわりたいという思いから建築家のデザインするキッチンを検討する中で、プロダクトとしても完成度やその他の家具や自然素材を多用した建材との完全な調和を図って家具ショップのデザイン・製作する木のキッチンをご選択になったお客様のエピソードをご紹介しました。

建築家の設計する住まいを考えている方は、どのようなキッチンにするかも具体的にイメージされている人が多いかも知れませんが、国内システムキッチンメーカー、海外オーダーキッチンメーカー以外にもこのような選択がある、という具体例として参考にしていただければと思います。

 

さて、今回ご紹介するのは-------

大きな木のテーブルに憧れて、マンションのリノベーションに際して家具のイメージを大切にしつつ、その家具に見合う家の間取りや暮らしの機能性を追求した結果、家具蔵のコンセプトである「家具から始める家づくり」に共感されて快適なマンションの暮らしを実現されたお客様のお話です。

 

家づくりの始まりは、一台の大きな木のテーブルのイメージから


T様一家はご夫妻と12 歳の長女、7歳の長男の4人というご家族構成。

それ以前の住まいは手狭で、二人で一つの子ども部屋だったため、 そろそろ1人ずつの個室をと考え始めた矢先、奥様のご実家が所有するマンションのなかの広めの一室が空きました。

そこで、その部屋を全面リフォームして新居にする計画がスタートします。

当初は長年、付き合いのある工務店と話を進めていましたが、基本となる間取りを考えていくうちに

「だんだん、これは大変だなと感じ始めたんです。何でも自由にできますと言われても、 自分には専門知識もなく、どこをどうしたらいいかわからなくなってしまって……」

と奥様は振り返ります。

そんな折、お母様に紹介されたのが家具蔵表参道店でした。

初めはかねてから憧れであった大きな木のテーブルを見るのが目的で店を訪ねましたが、ほどなく表参道にハウススタジオ(現在は「一枚板ギャラリー」に改装)ができることを知って、再訪問されることに。

ちょうどハウススタジオには設計士のスタッフが常駐していたことから、結局間取りを含めたリフォーム全体の相談に乗ってもらうことになりました。

「ハウススタジオは好きなテイストの家具が実際に置かれた状態で、立体的に部屋のイメージがつかめるので、とても参考になりましたね」

と奥様。

住まいの主役は、ご主人様のご希望でもあった大きな無垢材のテーブル。

設計の工夫により、家中がつながった大らかな空間が実現し、奥様念願の「幅2.4m」という大テーブルが配置できるプランとなりました。

集まる人数や季節による寛ぎ方の変化に応じて部屋の東西、南北のどちら向きにも配置できるゆとりのある間取りです。

奥様いわく、

「この住まいになってからは、リビング・ダイニングは家族皆が好きな場所になっているみたいで、なんとなくいつもここに集まってきますね。 おかげで家族一緒の時間が増えました。また以前からお客様を大勢招くのが好きな我が家も、気兼ねなく仲間が集まる事が出来るようになりました」

見た事もないような大きなチェリー材の無垢材テーブルは、これから使い込むごとに木の色が深いレンガ色に変化していきます。

T様もその味わいを心から楽しみにされているようでした。

 

リビングからダイニングとキッチンを見返すアングル。 無垢材のチェリーでつくられた「テーブル ヴィンテージ」。

同じくウォールナットの無垢材チェア「チェア ゼン」のコントラストが空間を引き締めます。

 

大きなテーブルは食事スペースだけでなく、お子様とのコミュニケーションの場でもあります。 お子様の成長と共に無垢材テーブルも味わい深く変化していくことでしょう。

 

一歩、足を踏み入れた途端、目の前に温かみのある木の床が広がり、光が降り注ぐ正面の窓辺には、 どっしりしたチェリー材の耳付き無垢材テーブル。

左手には、オープンな対面キッチンとの間をほどよく仕切る美しい木目の間仕切りカウンター兼収納が見えます。

一瞬、ここが古いマンションの一室であることを忘れてしまうような光景です。

 

リビングスペースには無垢材ソファ・無垢材リビングテーブル・無垢材チェストとどれも曲面を取り入れたデザインに統一。

やさしいイメージの空間にすることで子供たちの気持ちも豊かになり、大人にとっても最高の癒しのスペースになりました。

 

キッチンから見るダイニングとその先に広がる一体となったリビング。

正面奥はご長男のお部屋。

壁の上部にあけた通気用の小窓から気配が伝わってきます。

 

玄関から繋がるリビングの廊下スペースには無垢材チェスト(収納)を配置。

ご家族のものを分担して収納でき、非常に重宝しているとのこと。

 

ご夫婦の寝室はリビング・ダイニングとは違いシックに落ち着きのある無垢材のウォールナットで統一しました。

日々の疲れを癒してくれる空間だからこそ、木のぬくもりが感じられるベッドに。

キッチン本体はシステムキッチンにて製作。

家具でカバーした対面キッチン越しにリビングダイニングを見たところ。

右手はお嬢様のお部屋です。

 

リフォーム工事中の写真より。

和室を中心に細かく仕切られていたプランをどのように再編集するかがポイントでした。

広がりは残しつつ必要な部屋数(3LDK) を確保しています。

 

その他の家具蔵の無垢材キッチンの事例はこちらから

 

家具蔵の無料キッチン相談会のご案内はこちらから

 

 

 


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