オーダーでつくるキッチンボードの選び方
2020.10.8
私たち家具蔵にもこのところ、キッチンやキッチンボードに関するお問合せを多くいただいており、お客様とのお打合せや実際に訪問させていただき採寸などをしていくと、様々に理由で買い替えを検討されていることに気付かされます。
毎年、夏ごろになるとは有名インテリア雑誌でキッチン特集が組まれていますが、こうした雑誌を見て急にキッチンを変えようとなったというよりは、長いあいだ「何となく使いづらいなぁ」とか「少し壊れているけどまだ使えるし」と考えていた方が、家で過ごす時間が増えたため、そろそろ本格的に検討をとなっているように感じています。
「キッチンボード」とひとくちに言っても、そのメーカーも様々です。
通販で購入できるものや、キッチンボード専門メーカー、ホームセンターでも多くのキッチンボードが展示してあります。
また、家具メーカーやシステムキッチンメーカーなどまで含めると、そのデザインや素材、作りなど組合せは無限にと言っていいほどあります。
では、その中からどのように選べば良いのでしょうか?
今回はその選び方について基本的なところをお伝えしていきます。
まず、現状を把握する
実物を見てみることはとても大切ですが、その前に一度「今使っているキッチンボードのメリット・デメリット」について考えてみることが第一段階で重要なポイントとなってきます。
「天井まであって収納力はあるけれど、実際に高い所はほとんど使っていない」
「お皿を立てて収納したいけれど、引き出しが浅いのでどうしても重ねる収納になってしまう」
「キッチンとお揃いで木目調のものにしたけれど、使っているうちにシートが剥がれてきている」
など、まずは今感じている問題点を書き出してみましょう。
恐らく、はじめに頭に浮かぶのは日頃なんとなくストレスに感じているデメリットの部分になると思います。
ここは絶対クリアしたいポイントとして優先順位が高くなってきます。
また、それだけではなくメリットについて考えることも同じくらい大切です。
普段ストレスに感じていない分、あまり意識的に見ていないことも多いですが、高さや幅・扉や引出しの仕様など気にならないところで実は便利だと思うポイントがあります。
なかなか思いつかないという方は、今のキッチンボードについてサイズを測ってみたり写真を撮ってみたり、客観的にデータを取ってみてください。
そうすれば新しいキッチンボードを打合せする際にきっと役立つはずです。
仕舞われているモノたちを一度出してみる
キッチンボードは収納力で選ぶ方が多いですが、実際のところ吊戸棚の奥の部分や引出しの底の方には「コレがここにあったの?」と思うものがたくさんあるはずです。
普段使いのモノは手の届きやすいところにしまってあるので、意識しなくても頭の中に置き場所がインプットされていますが、使用頻度の低いものや過去に1度だけ使ったものなどもしまったままになっているのではないでしょうか?
これらを一度ひっくり返して、すべてキッチンに出してみましょう。
セットになっていた食器の片割れや一度も使ったことのない頂き物のグラスなど、普段目にしないモノたちに驚くことでしょう。
それらを「今まで使わずに済んだのだから不要なもの」とするのか「せっかくならこの機会に出して使おう」とするのか。
それによって取捨選択していくことで「ここになくても良いもの」の多さに気付くはずです。
そしてせっかくすべてを見渡したのであれば、その使用頻度によってカテゴリーに分けてみましょう。
「毎日つかうもの」「週に一度つかうもの」「月に一度つかうもの」「年に一度つかうもの」。
簡単に言えばこのくらいで大丈夫です。
この機会にある程度の仕分けをしておけば、新しいキッチンボードを迎えた時にも何をどこに入れると良いのか大体の検討がついてきます。
しっかりとした打合せを行う
ここまではいわゆる「下準備」のステップを紹介いたしました。
そしてここからは、新しいキッチンボードをどのように選んでいくかという段階に入ります。
まずは、雑誌やカタログ・家具メーカーのホームページを見て気に入るものを探すこと。
この段階ではまだ細かい仕様などは気にせずに単純な「第一印象」で絞り込んでください。
明るくしたいから白にこだわって探す、キッチンがダークなトーンだからそれに合わせたいなど色をベースにしても良いでしょう。
また、無垢材のテーブルを使っているからせっかくなら無垢材でなど素材で合わせていく、といったことも選び方の一つです。
毎日使うものですからまずは「見た目が気に入っている」というのはとても大切なこと。
そして、いくつかのものに絞り込んだら実際にお店に足を運んでみてください。
通販の場合はなかなか難しいかもしれませんが、写真だけでは見えない部分に実は重要なポイントが隠れていることも多いです。
そして図面を持って打合せをすることは、オーダーで作る場合は欠かせません。
全体のサイズはもちろん、使っているオーブンや炊飯器など家電のサイズもわかると良いでしょう。
ざっくりとしたレイアウトイメージがあればあとはプロにお任せでも構いません。
「ダストボックスの置き場所」
「炊飯器とお米収納の位置関係」
「お皿の量や仕舞い方の好み」
など、細かなポイントをヒアリングしながらミリ単位で調整できるオーダーキッチンボードであれば、そのあたりはプロがちゃんとヒアリングしてくれます。
家具蔵では無垢材をベースとしたキッチンボードをオーダーで製作しています。
それは長く使用する上でも、毎日使う中でも、無垢材は普遍的な居心地の良さとしっかりとした耐久性を発揮してくれるから。
多くの実例を見てイメージを膨らませながら、自分が一番気に入るオリジナルキッチンボードをオーダーで作ってみてはいかがでしょうか?
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