失敗しないオーダーキッチンの選び方とは
2021.2.12
オーダーキッチンを検討している場合、多くの方は理想のキッチンについて早い段階からイメージを膨らませています。
今のキッチンについての不満を解消したいというポイントや、ご友人宅などで見て「これはぜひ取り入れたい」という仕様をリストアップしているなかで、細かい部分についてはそれが現実的に可能かどうかというところまでは考えが及んでいないこともあります。
特に新築の場合は、基本的な設計図もまだこれからだからもう少し話が進んでからと、キッチンについては後回しになることもよく目にする光景です。
また、キッチンについてどのようなところをポイントに考えたらよいのか分からない、という方もいるのではないでしょうか。
今回は、キッチンの中でも特にオーダーキッチンをご検討の際に頭に入れておいて頂きたいコトを中心に3つのポイントについてお伝えしていきます。
早めにプランのイメージを
新築の場合は、キッチンや素材決めは間取りが決まってからと考えている方は多いのではないでしょうか。
もちろんそれも間違いではありませんが、使いたい素材・実現したいキッチン・毎日使う大切な家具については、「こうしたい」という要望はあらかじめ伝えておいた方が良いポイントです。
はじめからこうした要望が分かっていれば、それを実現するための間取りをプランすることが可能になります。
例えば設計がある程度固まってきてからキッチンを考え始めた場合、例えば対面式のキッチンではなくクローズのキッチンにしたくなる、など途中で希望が変わってしまうこともあり、そうなると一度決めた間取りや窓の位置などを改めて変更しなければなりません。
これは建築サイドの手間だけでなく、施主自身もこれまでの打ち合わせを一度リセットすることになるため、それまでの時間と労力がムダになってしまいます。
また、リノベーションの場合は間取りや設備の位置の制限を受けることがあります。
キッチンのレイアウトや位置を変更する場合には、それによって床下配管まで移設する必要もあるため、本当にできるのかどうかのジャッジをするためにもキッチンのイメージプランは早めに立てて置くことが理想的です。
早めに具体的な見積りも
理想のキッチンを思い描いている方であれば、キッチンについての情報収集も早い段階から進めていることと思います。
もちろん、情報をたくさん集めることは重要ですが、その中で具体的にプランや見積りについても概算を把握しておくことは欠かせません。
特にオーダーキッチンの場合はそれなりにコストもかかるもの。
家の中でどの部分を中心に考えるかと考えたとき、奥様にとっては家の中で一番長く居るダイニングやキッチンがメインになってくることがほとんどです。
ただ、実際に家全体のプランを進める中ではこだわりたいポイントがいくつも出できます。
例えば、玄関はお客様に一番目につくところだから使う床材や壁材は良いものにしたい、ベッドルームは快適にしたいから天然素材を多く取り入れたい…。
キッチン以外にもたくさんの要望が現れてきます。
もし、キッチンをメインに考えているのであれば、あらかじめプランと合わせておおよその予算を決めておくことで、他のものとのバランスを見ながら話を進めるようになります。
他のところに予算を掛け過ぎてしまい、結局のところキッチンは妥協してシステムキッチンで、とならない為にも、早めに見積もりを依頼しておく方が賢い選び方が出来ることでしょう。
例えばオーダーキッチンにすると確定していなくても、少しでも検討候補になっているのであれば早めの予算組みが必要です。
納期も含めて計画的に
オーダーキッチンは通常のシステムキッチンよりも納期がかかる、というのはなんとなく想像がつくでしょう。
一つ一つが受注生産となるため、製作納期が必要だからです。
国内のオーダーキッチンメーカーの場合は、おおよそ2か月~4ケ月というのが目安ですが、海外製ともなると実に半年待ちということもあります。
早めに打ち合わせを進めることで、納期に時間が掛るパーツや素材というのも早期に気づくことができるため、直前になって納期が間に合わないというような事態も防ぐことができます。
早めのプランは納品までのスケジュールを把握するためにも、重要なポイントなのです。
オーダーキッチンは以前よりも身近なものになってきました。
キッチンは家についている「設備」という感覚ではなく、ダイニングテーブルなどと同じ「インテリアの一部」として捉える考え方が、日本でも増えているからかもしれません。
もともと、ヨーロッパではキッチンは住居に付帯する「不動産」ではなく、家具と同じく「動産」として考えられてきました。
それは家具と同じく、住まう人・使う人が変わればその道具も変わるということ。
オーダーキッチンを考えている方もそうでない方も、キッチンは「動くもの」として考え、使い方を合わせるのではなく自分に合ったキッチンを作ることを一度は考えてみてはいかがでしょうか。
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