収納力にこだわるならオーダーキッチンという選択肢
2021.5.15
キッチンのスタイルは年々多様化の一途をたどり、オープンスタイルが主流の現代ではLD空間との一体感やインテリア性も求められています。
しかし、それはやはり基本的な機能や収納力ありきのことです。
キッチンは言うまでもなく炊事全般を行う作業台であり、それを手際よく行うことができることを求められます。
同時に多くの場合、それに関係する調理機器や食器などをいかに効率よく収納できるか、を求めることもあるでしょう。
インテリア性を求めるなら、フレームのみでつくられ、収納力は別の場所に求めるキッチンも魅力的です。
しかし、オーブンや食洗器といったキッチン機器をキッチン本体に設置することがスタンダードとなっている今、それに準じて少なくなる「キッチン本体の収納性」をいかに確保するかという点において、多くの方がその答えを見いだせないか、あるいは妥協してシステムキッチンを選択している現状があります。
そんなキッチンにおける収納力を解決してくれるのがオーダーキッチンなのです。
システムキッチンで起こりえること
多くの家庭では有名メーカーのシステムキッチンが採用されています。
これらは多くの知見から得た「最大公約数」的なものであり「この仕様なら大抵の場合は使いやすく感じてもらえるだろう」というものです。
それ自体は素晴らしいことで、その道のプロフェッショナルが考え抜いたものですから間違いのないものと言えます。
しかし、人の事情はそれぞれに異なるもの。
とはいえ、基本的に人は与えられた状況とモノで問題を解決しようとします。
システムキッチンにおいては「これだけの収納性があれば大丈夫だろう」というものを前にして、「それならあれをこう仕舞っておこう」という想定と工夫をこらし、そのシステムキッチンで送ることのできる快適なキッチンライフを享受しようとします。
そこには
「ここにこれを仕舞えたら楽なのに!」
「このサイズの食器はここに入らない!」
というという制限が発生しがちです。
何故なら、それが自分の事情に応じたものでなく「他の人も含めてこれくらいなら大丈夫でしょう」というものだからです。
そして、使う人はそこには妥協をして、それが当たり前のこととして他の解決策を考えます。
その「小さな不満」は徐々に溜まっていき、ふとした時に「やはり変えたい!」となるのです。
家具蔵においてもキッチンの新規製作の際にはそうした悩み・不満を多く伺ってきました。
収納力とは効率性である
一言で「収納力」と言っても、「たくさんモノが入るようにすること」だけがその回答ではありません。
勿論、オーダーキッチンなら収納箇所の容量を増やすことも可能なので、それも叶います。
そして、収納力への回答には「効率よく入れたいものを“入れることと出すこと“ができること」というものもあります。
何でもかんでも入れておきたい、それも良いでしょう。
しかしキッチンにおける作業は効率を求められます。
朝の忙しい時間の調理、ゆっくりしたい夕飯後の片付け、どれも手際よくさっと出来たら良いですよね。
そこにおけるアプローチは、シンクやワークスペースの大きさ・位置、コンロ部の仕様、食洗器の大きさ・位置など多様なものがあります。
その一つに「効率よくモノを出し入れすることができる」ことがあると考えてください。
良く使う調理器具がサッと出せる。
調味料を良く使う順番に並べることができる。
保存用のプラスチック容器が綺麗に並び、すぐ取り出せる…。
そうした「良く使うもの」「そうでないもの」が綺麗に仕分けられていると、毎日の作業は格段に捗り、キッチン周りも美しく保てるようになります。
オーダーキッチンは、その名の通り「オーダー品」であり、一人ひとりの要望を叶えることができるものです。
こうした「一人ひとりの事情」を細かく聞いたものであれば、使い勝手の良いものが生まれます。
キッチンの収納力と効率性をオーダーで叶える
キッチンの収納力、そして効率性を上げるのは決してキッチン本体だけではありません。
リフォームやリノベーション、新築でのキッチンを新規で考えているなら全体の間取りやレイアウトも考えてみましょう。
最近はキッチンのそばにパントリーを設置することも増えています。
食材や普段そこまで使用しない調理器具や食器もそこに置いておくことで、キッチン本体=すぐに手の届く場所の収納性を上げ、効率化を求めることができます。
ここまで読んで「ウチはしばらく住み替えも改築も無いし」という人もいるでしょう。
それでいてキッチン作業の効率や収納力を上げるのであれば、キッチンには付き物の「バックセット」つまり背面収納に手を付けることも一つの手です。
背面収納は「キッチンボード」とも呼ばれ、多くの家具店で見ることができます。
これをオーダーメイドで考えることは、ある意味でキッチン本体の収納性を上げ、毎日の作業の効率化を上げることと同議です。
キッチンでの作業は毎日のこと。
ここの収納力を上げることは「LDを含めた住まい空間を美しく保つ」ことに加え「効率の良い家事を実現する」ことに直結します。
キッチンそのもの、もしくはその周辺。
置き家具を含めたキッチン空間のクオリティ向上を、新築や買替え含め、家具蔵では専属のキッチンスペシャリストや一級建築士がフルサポートでお手伝いしています。
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