家具調の木のキッチンは「オーダーキッチン」で
2021.10.4
目次
LDKスタイルの定番化の理由とそれがキッチンにもたらしたものは
「LDK(リビングダイニングキッチン)」が住まいにおける間取りの定番の「型」となって長い年月が経ちました。
このLDKが定着した理由にはいくつもの要素が存在します。
限られたスペースとなる日本の住空間を有効に利用すること、家事の効率や省エネといった経済性、あるいは機能性の追求がそれにあたります。
リビングダイニングという居住空間とキッチンという作業設備・スペースの一体化は「キッチンスペースのオープン化」をもたらしました。
調理や家事の最中でもカウンター越しに家族の顔が見えることは家族間のコミュニケーションの円滑化・活性化の呼び水となっています。
特に最近は在宅時間の増加もあって、リビングダイニングで過ごす時間も増えていることから、この間取りの優位性がより明確になってきているとも言われています。
オープンスタイルのキッチンで求められるものは「家具調」である
オープンキッチンのスタイルはそれぞれです。
キッチンとLDを仕切る壁の一部を無くしてカウンターを取り付けるもの。
キッチンの前面にも収納を設け、キッチンそのものが家具のような役割を果たすもの。
キッチンの前面に内装と合わせた造作を取付け、空間の一体化を図るもの。
あるいはアイランドスタイルでキッチン自体にインテリア性を加えたもの。
そのスタイルは多様です。
そこで求められるのはLDとの親和性、平たく言うと内装や家具とのテイストの一体化でしょう。
木をふんだんに使った温かみのある空間であれば色調や素材を揃えたものを。
モダンでスタイリッシュな空間であればキッチンもそれに合うようなものを。
そういった基準でキッチンを選ぶ際に、今増えているのがいわゆる「家具調」のキッチンです。
家具調のキッチン=木製である
一言で「家具調のキッチン」といってもその定義は特に決まっているものではありません。
敢えて言うのであれば「いかにも設備、という趣きが薄く、テーブルやチェスト、サイドボードといった『家具』のような雰囲気を持っているもの」でしょうか。
ここで質問です。
家具、と聞いて皆さんどのような材質のものを思い浮かべるでしょうか。
多くの方は「木製」を思い浮かべたはずです。
家具の素材は様々なものがありますが、やはり多いのは「木」で作られたもの。
そこで住まいの雰囲気と合わせた=他の家具とも親和性のあるキッチン=家具調のキッチンは「木製」のものとなることが多くなります。
木のキッチンには違いがある
キッチンに求められる機能性を過不足なく満たしながら、リビングダイニングの内装材、家具、照明器具といったインテリア要素ともしっかりコーディネートできる家具調の木のキッチン。
まず、この「木のキッチン」には違いがあることを知っておく必要があります。
それは、素材。
いわゆる「木のキッチン」と「木目調のキッチン」の違いを把握することが大切です。
木のキッチンは無垢材などで作られますが、「木目調のキッチン」はプリントを施したメラミン化粧板やシート材といったものを貼り付けたものです。
近年ではこうした「木目調のキッチン」でも技術の進歩により本物に近い(あくまで「近い」)質感のものも出てきています。
ただし、やはり貼り付けているものなのでエッジ部分がきれいに仕上がらないことも多く、またこのエッジ部分が長年使用することで剥がれる場合も見受けられます。
一方、本物の木のキッチン、特に無垢材のものであればそうしたことはありません。
傷などがついても味になり、見た目としても人工のものとは一味違う奥行感があります。
長く使用するものだからこそ、年月を経てただ古くなるのではない、味わいが出てくるものを選ぶことは経済的にも、そして美しい空間に住まううえでも大切なこととなってくるのではないでしょうか。
オーダーキッチンは決して敷居は高くない
前述の「キッチンに求められる機能性を過不足なく満たす」という点においては人それぞれニーズが異なります。
シンクやグリルといったキッチンには当たり前に付いているものでも大きさやコンロの口数など、人によって求めるものは様々でしょう。
そこに収納性や食洗器などの機器の有無などを付け加えていったうえで本物の木のキッチンは叶うのか?
その答えは「オーダーキッチン」にあります。
オーダーキッチンというとインテリア雑誌に掲載されているような豪華絢爛なものをイメージする人もいるかもしれませんが、その敷居は決して高いものではありません。
オーダーキッチンにはいわゆる「フルオーダー」の他にセミオーダーという選択肢もあります。
セミオーダーは予め設定されている規格を活かしたものですので、要望が鮮明でない場合にもイメージがしやすく、コストも抑えることが可能です。
また、そこから一部を自分の求めるような仕様にすることでオリジナルのキッチンを叶えることができるようになるでしょう。
例えばデザインやサイズ、カウンター素材や収納部のカスタマイズ、自分好みの機器、パーツのカスタマイズや導入。
こうした要素を加味することで使いやすい、自分仕様のキッチンを作ることができます。
それを長く使用できる本物の木のキッチンで実現することができるとすれば、LD部と雰囲気を揃えた、見た目も使い勝手も良い「心地の良い空間」が出来上がる、そう思いませんか?
家具蔵ではこうしたセミオーダーキッチンを、規格そのままご提案することも、そこにカスタム要素を加えたご提案を行うことも可能です。
もちろん、一から設計を行うフルオーダーも、様々な樹種でご案内しています。
家族が集うリビングダイニングとテイストを合わせた長く愛することのできる本物の木のキッチン、気になる方はお気軽に家具蔵各店までお声掛けください。
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