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キッチンシンクの選び方を知って台所仕事を快適に

2023.1.21

 

 

料理前の手洗いから始まり、食材や、キッチンツールの洗浄、水を汲んだり冷凍食材を解凍したり。

そして後片付けに至るまで、キッチンの中でもシンクほど使用頻度の高い場所はありません。

そのシンクは、どのようなものを選ぶかでキッチンの使い勝手が決まるといっても過言ではないほど、大切なエレメントとなっています。

最近では食洗機を使用するのでシンクは掃除がしやすければOK、と考える人も少なくありませんが、普段のキッチンでの作業工程を思い返してみるとその時間こそ短いものでも断続的にシンクを使っていることに気がつくことでしょう。

今回はシンクについて、タイプ・素材・サイズの3つの視点に絞って、選び方のポイントを見ていきます。

 

 

キッチンシンクのタイプは大きく分けて2つ


 

 

大きく分けてシンクは2つのタイプに区別することができます。

ひとつは「アンダーシンク」と呼ばれるもので、ワークトップ(天板)の下から取り付けるもの。

もうひとつは「オーバーシンク」で、ワークトップの上に被せるように取り付けるもの。

その選び方を左右するのは、主にワークトップの素材によります。

いわゆる「水仕舞い」の問題で、例えば木製のワークトップであるなら側面となる木口面が水を吸ってしまうため、その部分をシンクで覆って水が入らないようにする必要があります。

またタイルやモルタルの場合も同様に、水がワークトップ本体に回らないようにするため、オーバーシンクを用います。

日本国内の場合、木製やタイルなどのワークトップは少ないため、アンダーシンクのほうが目にすることも採用されることも多く、シンク自体の種類もバリエーションが豊富です。

 

キッチンシンクの素材はステンレス・人大・ホーローが主流


 

 

シンクの代表格といえばステンレスですが、ワークトップに合わせて人工大理石にしたり、海外製のツヤ感のあるホーローシンクにするなど素材で考えた場合にはほぼこの3種類に分類されます。

ここでは素材別にそのメリットデメリットについて見ていきましょう

●ステンレス

耐熱性と耐腐食性の良さからシステムキッチンが生まれる前からシンクにはステンレスが用いられてきました。

ステンレスにはその金属の配合の仕方で200種類もあるといいますが、キッチンに使われる代表的なものはSUS304と呼ばれるステンレスです。

もう一つよく耳にするSUS430は磁石が付くので、壁面にステンレスを貼る場合に使われることが多いのに対して、SUS304は熱伝導率が低くまた強度も高いため、毎日使う・長く使うキッチンには最適な素材です。

熱いお湯を流したり、様々なキッチンツールや食器を誤って落としてしまったりしても、丈夫なことが最大のメリットです。

厚みにもよりますが、一般的なプレスシンクであれば適度な柔軟性もあるため、万が一お皿を落としてしまっても割れにくいということも特徴です。

また、コストを抑えたプレスシンクから100%オーダーで作る手板金シンクまで選べる幅広いこともポピュラーであり続けている理由です。

デメリットをあげるとすれば、色がステンレスそのままの色であることかもしれません。

質感は、梨地・ヘアライン・バイブレーションなど特注も含めればステンレスの表面仕上げで変えることができますが、

基本的にはステンレスの色=シルバー色です。

ただ、一部のメーカーではカラーステンレスのシンクを製作しています。

ステンレスをクリスタルガラスの被膜でコーティングすることで、ホワイト・ベージュなど最近では7色のカラーバリエーションに対応した「COMOシンク」は、ワークトップの素材とのカラーコーディネートを楽しむことができるステンレスシンクとなっています。

●人工大理石

ワークトップに人工大理石が使われるようになり、同じカラーや同じ素材で一体感を出したりキッチンデザインを楽しむことが出来るようになったのは、人工大理石のシンクの登場があったからかもしれません。

一番のメリットは意匠性です。

カラーバリエーションが豊富であったり、ワークトップを同じ素材で製作することが可能になったり、選び方で高級感のあるキッチンにもカジュアルなキッチンにも演出できます。

また、実用的な部分ではワークトップも人工大理石の場合、シンクとのつなぎ目が無いシームレスなキッチンに出来ることです。

人工大理石の天板にステンレスのアンダーシンクをつける場合どうしても目地が入りますが、人工大理石同士であれば溶剤で接着して一体化させることができるので、目地が無く掃除しやすい衛生的なシンクとなります。

ただ、弱点なのは傷がつきやすい点。

アクリル系の樹脂をメインとする人工大理石の場合、刃物や金属によるキズはつきやすく、その傷に汚れが入ることで全体的にくすんだように見えてしまいます。

また、耐熱性もステンレスに劣るため、白系の色の場合は熱いものを置くと色が変わってしまったり、金属を長時間置いてしまうともらいサビが付いたり、選ぶ場合にはその色や柄のチョイスが重要となります。

●ホーロー(琺瑯)

鉄やアルミニウムにガラスの釉薬を焼き付けたもので、シンクの他にも保存容器や食器でもよく見かける素材です。

メリットとしては、傷がつきにくいというガラスの特徴と釉薬によって様々な色を付けることができるという部分を兼ね備えているため、機能性と意匠性を同時に満たしてくれるというところ。

ただ国内メーカーではほとんど作られておらず、海外製品から選ぶとなるとサイズや形のバリエーションが限られたり納期が掛ってしまったりという部分は、選ぶ際に注意が必要です。

また、長期の使用などで表面のガラス釉薬が割れてしまった場合、素地が鉄やアルミニウムの場合はサビが出てしまうところもデメリットと言えるでしょう。

 

用途や想定によって異なる適正なサイズ


 

 

最近ではビルトインの食洗機を使う家庭も増え、20年前のようにシンクは900ミリでとかダブルシンクで作業用と食器洗い用に分けるといったケースは少なくなっています。

立った状態で人が腕を伸ばせる稼動域を考えると900ミリあっても問題はありませんが、幅2400ミリ・幅2550ミリといったキッチンの幅のなかで、900ミリをシンクに取られてしまうと食材を切ったり盛り付けたりする調理スペースが削られてしまいます。

一人暮らしであれば450~500ミリあれば食器洗いも苦ではありませんが、二人以上の家庭で考えた場合、食洗機があったとしても650~750ミリ程度が理想的なサイズとなります。

先にも述べたように、食器を洗うことだけでなく食材を洗ったり湯切りをしたりといった作業も考えると、この位のサイズは必要です。

また、幅だけでなく注目して頂きたいのはシンクの深さ。

浅いタイプのシンクは屈まずに作業ができて楽ですが、グースネックタイプの水栓を使う場合は吐水口が高くなるため、その角度によっては水ハネが気になります。

その逆で最近見かけることの増えたステップシンクの場合、作業面の段数が多くなればなるほどシンク自体の深さも深くなるので、排水口の掃除がしづらかったり長時間の作業は腰が痛くなるなどのデメリットもあるので注意が必要です。

 

このように、キッチンの中でもシンクは快適性の要となる存在です。

キッチン選びの際にはシンクもそのサイズ感や素材をしっかりと実際に確かめてみることをお勧めします。

 

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