キッチンと家具の統一感を持たせると美しく見える理由は
2023.2.2
目次
統一感とは「調和」である
統一感があるものは見ていて心地よい、ということはある意味誰しもに共通した認識と言えます。
形や色が同じものが集まることで統一感を出すのは簡単ですが統一感というのは言い換えれば「調和」です。
調和がとれているものを見ると整然とした印象を受け、それは統一感にも繋がります。
住空間に統一感が無い、あるいは乱雑とした印象を受けることを払拭したいと考えるのであれば「調和のとれた空間」を目指すのがその第一歩です。
調和のとれた空間は「素材」で表現する
辞書などによると「調和」とは「全体や両方が具合よくつりあい整っていること」「矛盾や衝突などがなく、まとまっていること」とあります。
つまり互いの存在がそれぞれの良さを打ち消すことなく自然に見えること、感じることです。
住空間という場所はじつに様々な「違い」が同居する場所です。
キッチン・LD(リビングダイニング)・寝室・風呂場・トイレ・玄関などの空間による用途の違い。
設備や家具といったその空間ごとに置いてあるものの違い。
LDKのように本来は用途の違う空間が切れ目なくひとつの空間にあることも少なくないのが現代の住宅事情です。
統一感という意味ではそのような「ひとつの空間」にキッチンとソファのような目的を異にするものがあることは矛盾したものになりかねません。
しかし、風呂場やトイレといった場所はともかく、キッチンスペースとリビングダイニングが間続きになっているLDKはもはや当たり前であり、それ以外にも間取り設計の自由度は少し前とは隔世の感があります。
そして、そこでは本来目的を異にするものが同じ空間にあったとしても、空間の「質」を高めるための統一感=調和が求められます。
その回答を「素材を合わせる」ことで求めることは限りなく正解に近いといって間違いないでしょう。
LDの家具だけでなくキッチンも木製にすることで統一感を出す
素材を同じもので揃えた空間は統一感が出ます。
そこに色の違いがあったとしても、質感が同じものでまとめられていれば違和感を覚えることは少ないでしょう。
キッチンという「作業場」とリビングダイニングのような「寛ぎ、休む空間」という、相反する目的を持った場所が同居する現代の住空間においても、質感を揃えることで空間の統一感は演出しやすくなります。
住空間には様々な素材が使われますが、その中で非常にポピュラーな存在が「木」です。
木製品・木工品の類は住空間のあらゆる場所に使用されています。
壁・床・扉・窓枠などの内装、そして家具。
それらポピュラーな用途に対してキッチンなどの設備に使用されていることはそこまで多くはないのですが、そのキッチンも木を活かしたものとすることで統一感=調和=素材の合わせはさらにスムーズに進むことになります。
古代から現代に至るまで世界には適材適所に木を使った歴史があり、じつに様々な用途で使用されてきました。
居住環境においては住居そのものから建材、内装材、家具、食器、それ以外のあらゆるものに用いられ、生活がより快適になるよう工夫を重ねながら、日本でも独自の木を取り入れた暮らしの文化を育んできた歴史があります。
人の潜在意識の中には「木」への愛着、安心感があります。
共通の体感として人は温かいものに安心感を覚えると言われます。
触れただけでほっとできる、懐かしいぬくもりを感じさせてくれる素材の代表である「木」「木製品」は住まいという休息を得るための場所においてはあらためて見直されています。
家具を選ぶようにキッチンを選ぶ
オープンスタイルがしごくスタンダードなものとなった現代のLDK。
その中心になるのはキッチンです。
キッチンから暮らしを考え、リビングやダイニングの家具と素材を合わせることで快適で美しい空間となります。
これまで住宅業界ではキッチンは「水回り」のひとつであり、設備として捉えられていました。
もちろんキッチンには機器が必要であり、水や火を使うところであることから安全性や機能性も必要条件です。
しかし、それだけではなくプラスアルファの要素として使用面や見た目の心地よさやぬくもりがあることは、キッチンが表に出たことで家具としての一面も持ち合わせてきた以上は同時に求められるものでもあります。
「家具を選ぶように、あるいは家具と一緒にキッチンを選ぶ」というとわかりやすいでしょう。
無垢材家具とキッチンで森の中の調和を住まいに表現する
森の中ではじつに様々な色彩が存在しますが、それでいてその場所の見た目が破たんしているとは誰も思いません。
むしろ様々な色彩があることでバランスを保っているといえます。
そこにあるのは同じ質感のものがある「調和」です。
その「森の中という自然の世界にある調和」は人にとってもやさしく穏やかに落ち着きやリラックス効果を与えてくれます。
無垢材、そして無着色仕上げの家具や製品で空間を整えることはこの「森の中の調和」を住まいに持ってくることにもつながります。
木が本来持っている身体への様々な好影響とスムーズな視覚への影響をもたらしてくれる無垢材家具は現代の社会のニーズや嗜好の多様性なども相まってかつてないほど支持を得ています。
それは無垢材=木が持つ視覚を含めた五感を介して心身に与える影響とも無縁ではありません。
家での「落ち着き」や「リラックス」は健康増進にとっても非常に意味があることです。
家具を木製、無垢材のものにするならキッチンも「木のキッチン」で空間をコーディネートすることで、美しさだけではない心身の健康への要素を取り入れていきましょう。
無垢材、無着色のリビングダイニングの家具、そして木のキッチンのプランはお近くの家具蔵までお気軽にご相談ください。
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