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「無意識でも整う」キッチン収納のプランニングとは

2023.5.30

 

 

意識下と無意識


 

 

私たちの行動には意識下において行われるものと無意識のうちに行われるものという2つの側面があります。

無意識とは平たく言えば「自覚されない意識」を指し、無意識のうちに行動するとは「考えずとも自然に体が動く行動」です。

これは今までの自身の体験がベースになっています。

これまでに培った体験や経験則、記憶からその人なりの「無意識の行動パターン」も形成されます。

これまで育った環境や学習したことで経験則は増えていきます。

あるいはその人の体型や癖等によっても異なるものでしょう。

片付けというものはある意味で「考えて」行うものです。

何をどこに置いたら良いのか、どのように収納すると次回使いやすく効率的に収納できるのか。

それらを頭の中で組み立てながら、あるいは事前に準備しながら行うものでもあります。

 

「無意識でも整う」とは?


 

 

キッチンという場所は、住まいの中でも物の出入りが非常に多い場所です。

料理の際には様々な道具を使用し、使った後は洗って元の位置に収納します。

料理を含め、家事は毎日のことであり、他にもやることややらなければならないこともある中で行うものですから、頭の中で色々と考えながら行うよりもオートマティック的に動くことができる方が効率的です。

キッチンにおいては考えずとも自然にものの出し入れができる、片付く=整うことが「無意識でも整う」条件であると言えます。

例えば自分なりの「スタンダード」や家族間の共通認識、ルールを見つけることができれば、それを基準として「無意識で整う」スタイルを作っていくことができるでしょう。

 

無意識に整えるにはスムーズな「動作空間」を確保する


 

 

キッチンにおける収納はキッチン本体とキッチンのバックセット、つまり背面収納(キッチンボード)や食器棚で構成されます。

場合によってはパントリーやキッチン前面の収納なども活用しているケースもあるかもしれません。

キッチン本体には食材の下ごしらえや調理に必要な用具を収納し、キッチンボードや食器棚には食事の際に必要な食器やカトラリーを収納する、というのが大まかな分け方です。

キッチンは火や水を使い調理や片付けを行うところですから、作業性、安全性が伴わなければなりません。

この「キッチンの収納性」において「無意識でも整う」ことを目標とするなら、そこにはスムーズに動くことができるスペースが必要です。

キッチンの幅と高さ、そしてバックセットとキッチンの間にスムーズな「動作空間」があることが望ましいでしょう。

動作空間は肘を曲げて手の届く範囲である通常作業域、腕を伸ばして届く範囲を最大作業域に分かれます。

通常作業域の左右巾の平均は1180ミリ、奥に手の届く範囲は390ミリでカウンターの動作寸法になります。

また身長と手を横に広げた指極はほぼ等しい数値となりますので、最大作業域は身長が一つの目安となります

 

ワークトップの高さも重要


 

 

無意識というのは、自身の身体・体型に対して無理のない状態を指しますので、キッチンの場合は特にワークトップの高さがとても重要になります。

また、カウンター下のベースユニットや上のウォールユニット、それぞれに何を収納するかによって作業効率も大きく異なります。

ワークトップの高さについては、一般的に身長の1/2+5㎝、あるいは肘の高さ-100ミリを目安とします。

スタンダードは850ミリです。

こちらは一般的な平均身長をベースに考えられたものですが、最近では850ミリから900ミリの間のサイズが多くなっています。

高さが合わないと疲れやすくなります。

家具で言えば椅子を選ぶのと同じように高さを合わせることが大切です。

腰痛になってしまった、足が疲れる、何より調理しづらいということにならないよう、使用中のキッチンを基準に比較検討しましょう。

キッチンの総幅はキッチンの形状、空間とのバランスにもよりますが、一列の2400㎜から2550㎜がスタンダードです。

 

オーダーメイドという選択肢


 

 

最近はキッチンにビルトインする機器や収納する調理用具も多種多様です。

これについても収納性を高めるうえで部分的なカスタマイズはあって良いでしょう。

そうなるとオーダーキッチンや背面収納についてもオーダー製作が有力な選択肢となってきます。

収納計画が上手くいかないとキッチンと背面収納の間の床面にものがあふれてしまうということにもなりかねません。

キッチンもそうですが、背面収納は思い切って自分仕様にオーダー、或いはカスタマイズすることによってより快適になり、いつも綺麗にしておきたいという意欲や家族皆が使いたくなるキッチン空間となります。

オーダーというと敷居が高いといった「壁」を感じる人も多いのですが、長い期間使うものですので自分が使い易い、無意識に整えることができる収納計画を担うものとして考えると、ロングタームで見たメリットも多くなります。

 

 

室内を整えるという作業は、気持ちよく暮らすためには欠かせない作業であり、キッチンについては衛生面においても重要な要素です。

それを無意識で行うことができる=負担と感じないように行うことができれば、毎日の質も向上します。

家具蔵ではキッチンについても、キッチンそのもののご提案や収納計画まで含めたトータル的なものまで行っています。

どこに相談したらよいか分からない、そんな時はお近くの家具蔵の各店舗にお気軽にお問い合わせ下さい。

 

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