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キッチンシンクのサイズの最適解とは?

2023.9.8

 

 

キッチンシンクの役割と意外に多い選択肢


 

 

最近では日本でも食洗機を使う家庭も多くなりましたが、それでもキッチンにシンクは欠かせないと言って良いでしょう。

食器の洗浄は食洗機に任せることができても、食材を洗う・湯切りをする・調理中のキッチンツールの洗浄や食洗機では洗うことができないものの手洗いなど、シンクが活躍する場は多様です。

ある意味ではキッチンの中でも特に使う回数が多いのがシンクであり、形状やデザイン、素材とサイズのバリエーションも多岐にわたります。

メーカー製の既製品だけでも多くの種類があるなかで、シンクはオーダーメイドも可能です。

キッチンを検討する際にはクックトップやレンジフード、混合水栓などと合わせてシンク選びについても悩む人がたくさんいます。

特にキッチンシンクは基本的にワークトップに固定するので、機器のように壊れたから簡単に交換をというわけにいかない場合が多く、その決定にも慎重になる人が多いのも頷ける話です。

その選択肢は様々であるなか、今回はその「サイズの決め方」に絞ってポイントをお話ししていきましょう。

 

適正な「幅」はどのくらいか


 

 

キッチンシンクの幅は「広めを選ぶならW800ミリ以上」「W750ミリ前後が標準的」「コンパクトに納めるならW650ミリ前後」と、大きく分けるとこの3タイプに分かれます。

その選択の基準となるポイントはいくつかあり「人数」「頻度」「大きさや多さ」がキーワードです。

まず「人数」は家族やキッチンを使う人の人数を指します。

また「頻度」は単純に料理をする回数です。

大家族である、あるいはキッチンを複数人で一緒に使うことが多い、という場合には互いの作業スペースの確保や洗い物自体も多くなりがちなので、やはりシンクは大きい方が便利です。

ビルトイン食洗機があっても、使用する調理道具や調理家電によっては食洗機で洗えないもの・入らないものなどがあることを考えると大きめのシンクを選ぶのが正解です。

使う調理道具や調理家電の大きさや洗い物の多さにも関係し、食洗機や水切りカゴの有無、作業スペースとのバランス

なども挙げられます。

食洗機を使用するので水切りカゴは不要、と考えるケースも多いですが、それでもちょっと手洗いをした時に用意したいという方については、水切りカゴをワークトップ上に置くよりはシンク内にオプションで水切りバスケットを装備しておくと便利で見た目もスッキリ収まります。

ただその分使用できるシンクのスペースは多少狭くなるので、水切りカゴのサイズは小さめにしておくのがベターです。

そして最後にキッチン全体とのバランスも重要です。

これはキッチンの総幅との兼ね合いから適正幅が導き出せます。

キッチンの総幅のうち、クックトップとシンクを引いた部分がいわゆる「作業スペース」になるわけですが、そこを圧迫しないよう「キッチン幅が2700ミリ以上の場合、シンクはW800ミリ前後」「W2400・W2550の場合は標準的なW750前後のシンク」「それよりも小さい場合はW650ミリのシンク」というセオリーを一つの目安として考えると、作業スペースを圧迫せずにすみます。

少し話は逸れますが、一昔前はW900ミリ以上のジャンボシンクや大小2層に分かれているダブルシンクなども人気でした。

食洗機の普及に伴って徐々に減って来ましたが、これは日本独自の文化のようです。

シンクの中に洗い桶を入れることも想定したのがジャンボシンクであり、ダブルシンクは汚れたものと食材を別の層で洗うためのものでしたが、これは水資源が豊富な日本ならではの、つまり流水で流す手洗いが主流だったために生まれたものだったようです。

逆に水資源が貴重な海外、特にドイツでは水を大切にするという観点から食洗機を使うことが主流だったので、昔から食洗機が広く普及したと言われています。

 

奥行に基準と適性はあるか


 

 

総幅に比べて奥行きはおおよその相場が決まっており、一般的なシンクの奥行は400ミリ前後となっています。

これは人間の腕の可動域から考えられた一般的なキッチンモジュールである、キッチンの奥行650ミリから逆算された寸法です。

ただシンクには2種類があり、水栓をシンクに取り付けるデッキ付きのタイプか、ワークトップに水栓を直接取り付けるタイプかに分かれます。

それによってシンク自体の奥行も変わりますが、実際に水を溜めたり洗い物をする深さのある部分の奥行はおおむね400ミリとなります。

水栓をシンクのデッキに付けるとハンドルやレバーを操作する際に濡れた手で触れても、水垂れがワークトップに落ちにくいというメリットがあります。

最近ではセンサータイプも一般的になっているので水栓のタイプにもよるとも言えますが、デザイン性であればデッキが無いシンクの方がシンプルでスマートな印象があります。

お手入れのしやすさを優先するのであればデッキ付きを選ぶ、ということでもよいでしょう。

 

「深さ」はどのくらいが使い易いのか


 

 

シンクの深さについてもその使い勝手から寸法はある程度の基準があります。

一般的なもので200ミリ前後、浅いもので175ミリ程度です。

車椅子に乗って使用するといった場合には浅型を選ぶ場合も多いのですが、水栓がグースネックタイプなどで吐水口が高い位置にある場合はとくに水跳ねが強くなりがちなので、水栓との相性も考慮した上で選ぶ必要があります。

では、深い方が良いのかと言えばそうとも限らず、あまり深すぎてしまうと洗い物の際に腰をかがめることとなり、腰痛の原因にもなりかねません。

基準としては、キッチンの前に立ち、直立した状態でシンクの底に手が届くかどうか。

特にシンクの中に水切プレートやまな板などを置くことができる段付きシンクの場合は、シンクの底までが深めになるので、実物で試してから決めた方が良いでしょう。

 

 

ここまでシンクについて、その幅・奥行・深さについてお話ししてきましたが、いずれの場合もまず考えておきたいのは使い勝手です。

今使っているシンクと比較してどうしたいのかという部分は重要で、現状のシンクに不満がないのであれば同じくらいのサイズのものが適切であり、それよりも大きくしたい・広くしたいなど気になっている部分を解消するためにというところが一番の基準となります。

理想のキッチンづくりは現状の洗い出しから。

それが一番の近道です。

 

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