憧れや居心地の良さをかなえる空間を
vol.01 チェリーのダイニング・リビング 東京都 小川邸
雄建築事務所
小川卓さん
日本大学理工学部建築学科卒業後、株式会社建築モード研究所を経て1990年に株式会社雄建築事務所へ入社。 2002年、代表取締役に就任。井上園ビル、小金井会館(東京・小金井市)他、幼稚園やスポーツ施設など幅広く手掛ける。
マンションのような気軽さを追求した結果、庭は作らずに見通しのいいベランダで緑を楽しむことに。 ご主人の夢だったガレージも「本当は1階全部がガレージだったんですけど、妻に『それはちょっと……』と反対されたので、奥にお客さんが泊まれる1室を設けました。 でも今では妻もゴミ出しの袋をまとめたりするのに、結構このガレージを重宝しているみたいなんです。私もゴルフのスイングを練習したりして活用しています(笑)」と大活躍。 普段の仕事の中でも「一番は依頼主の希望を形にすることですが、 結構自分のやりたいものも提案します」と話す小川さん。 ご自宅は、まさに”憧れ”を実現した”居心地の良い空間”になっていた。
友人を招くことも多い小川家では、幅240㎝と大きめのダイニングテーブルをオーダー。 「アームチェア アルコⅡ」も座り心地がいいと大好評なのだそう。
階段を上がると、開放的なリビングダイニング。階段上部(手前の照明左側)まで空間を取り込んでいる
「ソファ モデルノ」にはオットマンを合わせ、足を伸ばして寛げる仕様に。壁には同じ建築家だったご主人のお父様が描かれた絵画が。「ナイトテーブル モデルノ」はサイドテーブル代わり
寝室には「タタミベッド モデルノ」。モダンな現代建築でありながら、随所に和のアクセントをとり込むセンスはさすが。窓ぎわの「デスクテーブル ダン」と「デスクワゴン ダン」はスペースに合わせて伸縮できる。
お茶菓子は、木皿「マイン」にのせて。実はダイニングを囲む棚はすべて奥様の食器コレクションのために作られたのだとか。
キッチンのすぐ隣には洗濯機置き場があり、家具動線もスムーズ。内法が違っても下端をそろえてすっきり見せたのれんの使い方に遊び心が。
階段下には、ちょっとした小部屋が。いずれここに「キュリオケース エミネント」を置き、ワイングラスを並べる予定。
マンションのような気軽さを追求した結果、庭は作らずに見通しの良いベランダで緑を楽しむことに。ご主人の夢だったガレージも活躍している。
株式会社 雄建築事務所さんが手掛けた広い屋内プール。鉄骨トラスの美しい構造を見せるガラス張りの天井から、明るい太陽の光が降りそそぐ。